コウタ「行くぜ、ちょんまげダルマ! この函館から叩き出してやる!!」
マグナス「グフフフ〜、お前には無理だぁ、ファイター何とか」
コウタ「ファイター・ロアだ! 2文字しかねえだろうが! しっかり覚えとけ、提灯のマグナム!!」
マグナス「人のことが言えるかぁ〜! 俺様は重震のマグナスだぁ〜!」
マグナス「お前ぇ〜! よくもやってくれたなぁぁ〜!」
ゼンガー「今度は遠慮せん! 我が剣にて、貴様を叩き斬る!!」
マグナス「馬鹿めぇ〜! このマグナス様とアンドラスは拳法殺しの身体ぁ〜!」「剣とてそれは同じだぁぁ!」
マサキ「てめえら、さっさと函館から出て行きやがれ!」
シロ「そうニャ! でニャいと、お刺身が食べられニャいニャ!」
マグナス「刺身ぃ? それは美味いのかぁ?」
マサキ「何言ってやがる! てめえが食らうのは、刺身じゃねえ! 俺達の怒りの鉄拳だっ!!」
ラウル「お前ら、どうして函館を占拠したんだ!?」
マグナス「ここに来たのは偶然よぉ〜!」
ラウル「何だって……!?」
コウタ「行くぜ、雷神野郎!!」
フォルカ「……」
コウタ「ショウコだけじゃねえ! 俺はこの函館の街もてめえらの手から取り戻すっ!!」
フォルカ(自分のためだけでなく……弱き者のために戦う……か)
ゼンガー「『髪の毛』の修羅神よ! この街を貴様らの好きにはさせんぞ!」
フォルカ「……」
ゼンガー(む……!? 奴から以前のような気が感じられん……)(戸惑いや迷いがあるというのか……?)
フォルカ「フェルナンド! 俺は出来ることなら、お前と戦いたくない!」
フェルナンド「戯言を! そうやってまた俺に情けをかける気か!?」「そして、俺を高みから見下ろす気か!?」
フォルカ「違う! 修羅にも戦い以外の生き方がきっとある!」「俺はそれを……!」
フェルナンド「黙れ! 裏切り者には死の制裁が与えられる!」「フォルカ! 俺は貴様を倒すぞ!!」
フェルナンド「修羅の新しき道を切り開くのは、貴様ではない! 修羅王様だ!」
フォルカ「それでは同じことの繰り返しだ!」
フェルナンド「何を言う! 戦って、戦って、戦い抜いて! 立ちはだかる者を倒す事が修羅の本懐!」「俺は貴様を超え、阿修羅の頂天を目指す!!」
コウタ「てめえら、ショウコをどうしようってんだ!?」
アリオン「さあ……俺様は知らんが、何か使い途があるんじゃない?」
コウタ「ふざけんな! 俺の妹はてめえらの道具じゃねえっ!!」
アリオン「掟破りの次は、脱走か。自由を求めて……ってことかい?」
フォルカ「俺は真の自由を知らない。ましてや、修羅であることに囚われているお前には……!」
アリオン「あいたた、耳が痛いね。だがな、これはこれで満足しているのさ。……一応な」
レーツェル「黒き馬……まるでトロンベだな」
アリオン「ほ〜う。マイハニーに興味があるのかい?」
レーツェル「マイハニー……変わった名だが、その甘美な響きもまた良し」
アリオン「いやいや、こいつの名前はアガレスちゃんよ」
レーツェル「アガレスチャン? さらに変わった名だな」
アリオン「……あんた、わざと言ってるだろ?」
ティス「あんまり壊したくないからね。下手に動かないでよ?」
コウタ「うるせえ! こっちこそてめえをとっつかまえて、洗いざらい吐かせてやる!!」
ティス「仕上がり具合が気になるけど、とりあえずもらっとこうかな」
ラウル「お前達、時流エンジンを手に入れて何をする気なんだ!?」
ティス「あんたには教えてあげないよ〜だ!」
コウタ「てめえら、お仕置きぐらいじゃ済まねえぞ!!」
ティス「う、うえ〜ん…お兄ちゃんがいじめるよぉ……」
コウタ「!?」
ティス「あはははは! 騙された? ねえ、騙された?」
コウタ「こ、このガキ! ふざけんじゃねえぞっ!!」
ティス「あんた、罪滅ぼしのつもりであいつらに協力してんの?」
フォルカ「それもある……!」
ティス「ふふん。ショウコはね、もう手遅れだよ」
フォルカ「何!? どういうことだ!?」
ラウル「今まで戦ってきた相手があの子達だったなんて…!」
ティス「お兄ちゃん……あたい達をいじめないで……」
ラウル「う……!」
ティス「キャハハハハ! バーカ! ま〜た引っ掛かったね!」
ラウル「くっ! このぉっ!!」
ティス「そんな戦闘機で何が出来るのさ! 適当に痛めつけて、持って帰ってやる!」
ラウル「デスピニス! 君はっ!!」
デスピニス「大人しく時流エンジンを渡してくれたら……」「命だけは助けてあげられるかも知れません……」
ラウル「か、かも知れないって……!!」
デスピニス「ご、ごめんなさい……」
ラウル「……!」
コウタ「ラウル! そいつの口調に騙されんな!!」
ラウル「わ、わかってる!」
コウタ「どこのドイツ人か知らねえが、浅草じゃ、よくもやってくれたな! こいつはお返しだ!!」
???「ファイター・ロア……私は、お前を……!」「倒す……!!」
ラリアー「………」(特に何かが起きた様子はない……条件が揃っていないんだろうか?)(それに、彼女はファイター・ロアを憎んでいるみたいだ……)(彼らの関係はいったい……?)
ラリアー「本当にクロガネやハガネの人達と手を組んだんですね……」
フォルカ「ショウコはお前達の所にいるのか?」
ラリアー「そんなことを聞いてどうするんです? 彼女を取り戻す気だとでも?」
フォルカ「……ショウコは今、ヘルゲートにはいないのか?」
ラリアー「さあ……どうでしょうね」
フォルカ「……!」
ラウル「ラリアーと言ったな! よくも人を惑わすようなことを!」
ラリアー「あなた達がそうだから、僕は戦わなければならないんです」
ラウル「何っ!?」
ラリアー「あなたが素直に時流エンジンを渡してくれれば、こんなことをせずに済むのに……」
ラウル「そっちこそ、いい加減に時流エンジンを諦めろ! あれはお前達には渡さない!!」
ゼンガー「バルトール事件の後、潜伏を続けていたというわけか、ムラタ」
ムラタ「ああ。事態が思わぬ方向へ行ったのでな」「我らはまた最初からやり直しよ。もっとも、俺自身にとってはさほどの問題ではないが」
ゼンガー「……だろうな」
ムラタ「だが、ここで貴様と出会えたのは僥倖だった! 心ゆくまで死合をしようぞ!」
マイ「何とかして、持ちこたえてみせる……!」
ムラタ「心配はいらん。後で仲良く首を並べてやるわ!」
リュウセイ「戦う相手を間違ってるぞ……と言っても、てめえにゃ関係ねえか」
ムラタ「そうだ。俺の望みは強者との死合よ。修羅であるか否かは、関係ない」「一太刀で死ぬなよ、小僧。足を止めた甲斐がないのでな」
リュウセイ「うるせえ! てめえの暇潰しに付き合う気なんかねえんだ!」
マグナス「隠し武器など使いおって! 卑怯な奴めぇ〜!」
ゼンガー「貴様にそのようなことを言われる筋合いはない!」
フォルカ「裏切り者の俺を始末するのではなかったのか?」
マグナス「その前に、俺様の楽しみを邪魔したゼンガーを片付けるのだぁ〜!」
マサキ「風船が水の中に潜るとはな! よく途中で浮かばなかったもんだぜ!」
マグナス「黙れぇ〜! 貴様こそ、このアンドラスで水の底に沈めてやるぅ〜!」
フェルナンド「何度でも言う! 裏切り者には死を! それが修羅の掟だ、フォルカ!!」
フォルカ「俺も言ったはず……! 俺はもうその掟には従わん!」
コウタ「てめえ! いったい何者なんだ!?」
???「………」
コウタ「ロアと一緒でてめえもダンマリかよ!!」
ラミア「アクセル・アルマー……何故、お前が生きている?」
アクセル「運が良かっただけだ。貴様こそ、いいザマだな。W17」「デュミナスの手先に成り下がったとはな。……あいつが聞いたら、何と言うかな」
アラド「少尉が生きてさえいれば、後は何とでもなる!」
ラミア「甘い予測だな、アラド・バランガ。そして、無謀だ」
アラド「甘くても、無謀でも! それでもおれは、今まで生き抜いてきたんだ!」「やってやるさ! 今回だってな!」
エクセレン「ラミアちゃん! あなたの居場所はそこじゃないのよ!」
ラミア「デュミナス様は私を救い、新たな役目を与えて下さった……」
エクセレン「そんなのは本当の救いの手なんかじゃない……!」「自分の道を自分で否定させるようなものを、救いの手などとは呼ばせない……!」
カイ「デュミナスの狙いはわかっている……!」
ラミア「ならば、何故、私を助けようとする?」
カイ「お前が俺の部下だからだ! それに、こんな手が通用せんことを奴に教えるためだ!」
キョウスケ「ラミア、これで終わりにする。……どのような結果になろうともだ!」
ラミア「結果は同じだ、キョウスケ・ナンブ」
キョウスケ「それを変えるために、おれはここまで来た……!」
ゼオラ「おそらく、これが最後のチャンス……必ず少尉を取り戻してみせる!」
ラミア「愚かだな。そんなことを私は望んでいないというのに……」
ゼオラ「今のあなたはそうでしょう! でも、本当のあなたなら!」
ラトゥーニ「危険な賭けでも……やるしかない……!」
ラミア「そうだ……それでいい、ラトゥーニ・スゥボータ」
ラトゥーニ(……やはり、少尉は……)
コウタ「あんた、フォルカに勝つためには手段を選ばねえってのか!?」
フェルナンド「異界の小僧にそんなことを言われる筋合いはない!」「貴様の血でその機神をもっと赤く染めてやる!!」
コウタ「てやんでえ! 操り人形なんかになってるあんたなんかにやられてたまるか!」
フェルナンド「俺はミザル様の力を借り、貴様の息の根を止める!!」
フォルカ「そのような手で俺に勝てると思うな、フェルナンド!!」
フェルナンド「結果を出せばいいのだ! そして、貴様の仲間達も皆殺しにしてくれるっ!!」
マサキ「てめえの気持ちはわからんでもねえがな、そんな方法でフォルカに勝ったって意味はねえぞ!」
フェルナンド「ミザル様の力を侮るな! 貴様もフォルカと同じ所へ送ってやる!!」
マサキ「ハッ! ミザルって野郎の実力もたかが知れてるぜ!」
マグナス「ゼンガー・ゾンボルト! いつぞやの借り、まとめて返してやるうぅ!」
ゼンガー「その必要はない! 冥府まで持っていくがいい、その巨体ごとな!」
マグナス「フォルカァ〜! 目障りな貴様を今日こそ始末してやるぅ〜!」
フォルカ「お前などに俺の道を塞ぐことは出来ん!」
マグナス「うぅるさぁぁぁい〜! 下級修羅が将軍を倒せるはずがないのだぁ〜!」
フォルカ「その概念……俺の拳で覆す!!」
ショウコ「アルティスさん! あたしの話を聞いて!」
アルティス「……ショウコ・アズマか」
ショウコ「フォルカから教えてもらいました! あなたが立派な心を持った優しい人だって!」「本当にこうするしかないんですか!?」
アルティス「ああ……我らは初手で過ちを犯してしまった」「事態を収拾するには、この戦いで決着をつけねばならん」
ショウコ「で、でも!」
コウタ「ショウコ……! あいつは、あいつが背負ってるもののために戦ってる!」「そして、それは俺達も同じなんだ!」
アルティス「フォルカ! 持てる力の全てを見せてみろ! お前のその覚悟と共に!」
フォルカ「言われるまでもない! 俺はあなたを討つ! 修羅の宿命ごと打ち砕く!」
アルティス「私は幼いお前に機神拳を教えた身! 一日の長がある!」
フォルカ「だが、俺はそれを乗り越えてみせる!」
アルティス「そうだ! その覇気がなければ、道など開けぬ!」「しかし、その道には力の理と掟が必要なのだ!」
レーツェル「新たな道の礎となる気か、閃光のアルティス……!」
アルティス「……そうだ。戦いの行く末がどうであれ、私は……」
レーツェル「その決意、しかと受け止めた。が、我らも退くわけにはいかん」
アルティス「承知している。互いの世界の命運をかけ、いざ勝負!」
メイシス「フォルカ! 貴様に私の怒りと悲しみが受け止められるものか!」
フォルカ「だが、俺はそれを成し遂げねばならん……! 残される者達のために!」
メイシス「黙れ! この転空魔城に貴様の居場所はない!」「氷棺の中で己が犯した罪を悔い続けるがいい!」
アリオン「自由のための戦い……なんて洒落込むつもりはないけどな」
アルカイド「情に流されたか、アリオン」
アリオン「それだけじゃないさ。いつまでも古い掟に縛られてたら、この先生き残れんぜ!」
アルカイド「双子の轟級修羅神が、揃って我に楯突くとはな……!」
フェルナンド「楯突いているのは、ミザルも同じ! 奴は獅子身中の虫だ!」「あの漢を倒すのは、あんたじゃない! この俺だ!!」
アルカイド「我が覇道は、まだ半ば! フォルカ、うぬらは路傍の石に過ぎぬ!」
フォルカ「だが、その石とて神速で衝けば、巨岩をも打ち倒せる!」
アルカイド「この修羅王……そして修羅の歴史の重みまでも砕けると思うな!」
アルコ「その自信に満ちた目の輝き! 今日こそ打ち消してくれる!!」
コウタ「てめえにも色々してやられたからな……!」「後腐れがねえようにここでキッチリとカタをつけてやる!!」
アルコ「貴様らにこき使われて来たこの俺が将軍! 今度は俺が修羅達を使役する立場になるのだ!!」
フォルカ「その台詞は、俺達を倒した後で言え!」
アリオン「ま、あんたの思惑は薄々気づいていたが……最後の方はやり過ぎだったな」
ミザル「最後ではない! 我が世はこれから始まるのだ!」
アリオン「無理だぜ、軍師殿。デュミナスなんてものを当てにしている以上はな!」
コウタ「てめえがショウコをデュミナスに売り飛ばした黒幕か! タダで済むと思うなよ!」
ミザル「フン……単細胞め。小娘一人と、この私の遠大な野望のどちらに価値があると思っている?」
コウタ「てやんでえ! そんなもん、ショウコに決まってんだろうが!!」「ミザル! てめえの野望なんざ、絵に描いたモチだ! 俺の怒りの炎で焼き尽くしてやる!」
ミザル「中途半端な神化しか出来ぬ輩が、この激震を倒せると思うてか!」
フェルナンド「あれは、怪しげな術で貴様に憎しみを増幅された結果……そして、俺自身の未熟さ故……」「だが、貴様を屠るには充分! 俺の怒りの覇気もろとも、ここから消え去れ!!」
ミザル「フォルカ! 貴様を倒せば、私が修羅王!」「剛と知を兼ね備えた素晴らしい修羅王となり、新たな王国を築き上げるのだ!」
フォルカ「デュミナスを後ろ盾にしてか! そんなもの、認めるわけにはいかん!」「そして、奴にまで欺かれるお前の姿が見えるぞ!!」
ティス「こんなことになるんだったら、あの時に始末しておくべきだったよ!」
アクセル「貴様……いや、デュミナスとは縁があるようだ」「その裏に何があるか……見極めてみたいと思ってな」
ティス「そんなことをしても、元の世界には戻れないよ! あんたはここで死ぬんだから!」
アクセル「フッ……死に損なったのは、一度や二度じゃない。……これがな」
ティス「あんた達を完全に手に入れられなかったのは残念だったけど……」「もう必要ないからね。カイザーとGサンダーゲート、まとめて始末してやるよ!」
コウタ「言ってろ! てめえらとの因縁もここまでだ!」
ティス「あんたの真意は何なのさ!」
シュウ「言ったところで、あなたに理解できるとは思えません」「どのみち、あなた達にはここで消えていただくことになりますけどね」
ティス「お前のはったりなんか、何の意味もないんだからね!」
フィオナ「とか言ってる割には、行動に移さないじゃないの!」
ティス「デュミナス様のご命令さえあれば、今すぐにでもやってやるよ!」
フィオナ「なら、あたしはデュミナスを倒し、あの二人を助ける!!」
ティス「もうあんたと時流エンジンは必要ない! 心置きなく始末できる!」「デュミナス様のためにここで死にな!!」
ラウル「ここで止まるわけにはいくか! 俺はお前とデュミナスを止め、ラージとミズホを助け出す!」
ティス「あんたはデュミナス様のおかげで復活できたんだよ! その恩も忘れて!」
ラミア「頼んだわけではない。……だが、結果的には感謝せねばならんかも知れん」
ティス「何だって……!?」
ラミア「経緯はどうあれ、バルトール事件の黒幕を私の手で……私の意思で討てるのだからな」
ラリアー「僕には、あなたが心の底から彼らに協力しているとは思えない……」
シュウ「ですが、あなた達の敵であることに違いはありませんよ……」
ラリアー「あなたには、心の揺らぎを利用した戦法が通用しなさそうですね」
フィオナ「ええ。あいにく、ラウルほどお人好しじゃないの」「でも、ラウル達の心をもてあそんだことは許せない!」
ラリアー「あなたの仲間は、あなた達を裏切ったんですよ? それでもまだ彼らを助け出す気ですか?」
ラウル「ああ……! 仲間だからこそ、俺は信じる!」「ラージはお前達に魂を売ったりはしない!」
ラリアー「……やはり、あなたを完全に作り変えなかったのは……」
ラミア「そう、それはお前達が犯した過ち……ユルゲン博士と同じくな」
アイビス「あの子達にとってあんたは母親だった! その想いをあんたは踏みにじった!」
デュミナス「想い……? そのようなもの、私の秩序の中には必要ありません」
アイビス「あんただって、結局はダークブレインのために戦っているんでしょ!?」「あの子達の気持ちがわかるはずだよ!」
デュミナス「私はあの子供達のような道具とは違います」
アイビス「わからずや! だったら、あたしがあんたに痛みを教えてあげるよ!」「あの子達は心にその何倍もの傷を負ったんだからね! 覚悟しなよ!!」
デュミナス「あなたは……私の転移に居合わせた者ですね」
アクセル「最後の、だ」
デュミナス「………」
アクセル「貴様はもう転移など出来ん。自らが生み出した混沌もろともここで消滅してもらう……!」
アヤ「デュミナス……! 母親の名の下に、あの子達の命を奪うなんて!」
デュミナス「私は創造主……。あの者達は道具に過ぎません」
アヤ「なら、どうしてあの子達に感情を持たせたの!? それがどれだけ残酷なことか理解出来ないの!?」
デュミナス「私の存在を否定するものは、私がその存在を否定する……」
エクセレン「ラミアちゃんを利用した罪……あなたの命であがなってもらうわよ。……あなたに命があるのなら、ね」
デュミナス「あなた達は、私の秩序を乱す存在です。故に、消去します」
カイ「フン……全知全能を気取るかと思ったが、随分と単純な理屈だな」「ヘルゲート戦の雪辱、ここで果たさせてもらうぞ!!」
キョウスケ「自分の目的のために多くのものを駒として利用してきたツケ……それを払う時が来たぞ」
デュミナス「愚かな……。人間の力で、この私の秩序を打ち破ることなど出来ません」
キョウスケ「お前はユルゲン博士を通して知っているはずだ……」「俺達が規格外……その中でも並外れた存在であることをな」
ギリアム「デュミナス、お前と俺が求める答えは、ここにはない……」
デュミナス「あなたの疑問は、何なのです?」
ギリアム「ラディ・エス・ラディウス4とダークブレインの関係……」「だが、ゲートを開いてまでその答えを引き出すつもりはない!」
コウタ「ダークブレインなんぞを呼び出させてたまるか!」
デュミナス「そうでしょう……あのお方は、あなたの宿敵なのですから」
ロア「……急げ、コウタ。一刻も早く、ダークブレインをこの世界へ呼び込む因子を抹消しなければならん」
コウタ「ああ、わかってる! デッカイドーごとデュミナスを葬り去ってやるぜ!!」
ゼンガー「ヘルゲートでの敗戦を乗り越え、我らはここまで来た……!」
デュミナス「ですが、結果は同じ……答えは間もなく出るでしょう」
ゼンガー「それを見届けることなく、貴様は滅び去ることになる! 剣と化した我らの意思によって!」
タスク「お前が何であんな疑問を持つようになったか、わかったぜ」
デュミナス「………」
タスク「ご大層な能力を持っちゃいるが、所詮、お前は……!」
フィオナ「あたし達のせいで、あなたをこの世界へ呼び込んでしまった……!」「でも、あたしまでもがここへ転移したのは、この事態を収拾するためだと思っているわ!」
デュミナス「勝手な思い込みですね」
フィオナ「あなた程じゃないわよ! 時流エンジンを巡る戦いは、これで終わらせてやるから!!」
フォルカ「デュミナスよ……この転空魔城に、新たな災いを呼び込むつもりか」
デュミナス「あなたにとっては災い……ですが、私にとっては福音です」
フォルカ「俺達はもうお前の力を必要としていない!」「そして、お前に修羅の新たな未来を否定させるわけにはいかない!」
ラウル「俺達はお前と関わって、この世界へ来た……!」「エクサランスの時流エンジンが、この争いの一端となってしまったんだ!」
デュミナス「ならば、消去するがいい……あなた達の存在ごと、その『鍵』を」
ラウル「ライトニングは、もう『鍵』なんかじゃない! お前を倒すための力だ!」「俺はこいつを使って、仲間達とこの世界を救ってみせる!!」
デュミナス「あなたはもう用済みです。ここで消えなさい」
ラミア「以前の私なら、それを受け入れただろう……」「だが、今の私は違う」
デュミナス「何が違うというのです、W17? あなたは人ではなく、人形……」「そして、私はあなたにとって第二の創造主……」
ラミア「しかし、お前は私に役目は与えても希望を与えはしなかった」「私に託された希望……私は、それによって己を取り戻すことが出来たのだ……!」
リオ「親のエゴで子供達を完全な道具にしてしまうなんて!」
デュミナス「命など、私の力があれば幾らでも生み出せるものです」「重要なのは、私の存在を守ることであり、私が疑問を明らかにすることです」
リオ「じゃあ、私があなたが何者かを教えてあげるわ!」「あなたは邪悪な機械の塊よ! 自らが犯してきた過ちと共にここから消え失せなさい!」
リュウセイ「デュミナス! あの子達はお前の子供じゃなかったのかよ!?」
デュミナス「私は創造主……。私が造ったものは全て私が自由にする権利を持つのです」
リュウセイ「勝手なことを! 俺のお袋はいつだって俺のために一生懸命だった!」「母親の役目を都合のいいように捻じ曲げてるお前を、俺は許さねえ!!」
レーツェル「我思う、故に我在り。昔の賢人の言葉だが……お前はその思索の方向性を間違った」
デュミナス「それは、私の疑問が明らかになってからわかること……」
レーツェル「お前が望む答えと導き出される答え……はたして、それは同一のものなのか?」
デュミナス「………」
ダークブレイン「夢や希望など、所詮は幻想に過ぎん……」「ここで我らを倒そうと お前は、身を以て知ることになるだろう」
アイビス「それは……」
ダークブレイン「闇にその身を委ねよ。お前に似合うのは打ちひしがれた姿だ」
ツグミ「アイビス! あんな奴のデタラメに動揺しては駄目よ!」
アイビス「わかっているよ、ツグミ! ……あたしは決して夢を諦めない!」「たとえ、絶望に取り付かれても必ずそこから這い上がってみせる! だから、お前なんかに負けるものか!!」
アクセル「おれ達やデュミナスのみならず、貴様のような存在まで呼び込むとは……この世界、やはり曰くがありそうだな」
ダークブレイン「ここは至高天への道程……十二の鍵……因子が集まる所かも知れぬ」
アクセル「推測か。叡智の集積体とやらにも、わからんことはあるようだな」
アヤ「混沌とした思念……その正体が見えない……!」
ダークブレイン「我らと同化すれば、恐怖を感じずに済む」
アヤ「誰がそんなことを! あなた達が思念の集積体なら、私達も力を結集する!」「そして、その存在を消し去ってみせるわ!」
アラド「人間の知恵をたくさん食って、腹……じゃねえ、頭をいっぱいにしようっていうのか!?」
ダークブレイン「そうだ。そして、それは知恵を得た生命体が最後に至る姿となる」
アラド「冗談じゃねえ! 人間、頭だけで生きていけるかよ!」
アリオン「さぁて……自由を愛する俺様としちゃ、あんたの存在は厄介だねぇ」
ダークブレイン「我らと同化すれば、その脳は肉体の束縛を離れ……自由な存在となる」
アリオン「あんたの下で、だろ? そいつが一番嫌なのさ!」
ダークブレイン「お前は……監視者の生き残りか」
アルフィミィ「アインストのことを知っておられるんですの?」
ダークブレイン「そう……あれも我らと同じく……古の……」
アルフィミィ「………」
イルム「叡智の統合か……頭のいい奴ってのは、どうしてそっち方面へ行こうとするかね」
ダークブレイン「我が開明脳と同化すれば、お前もその意味が理解できる」
イルム「御免被るね。世の中、わからないことがあるから面白いのさ。男と女の間柄……とかな」
ヴィレッタ「ダークブレイン……お前達を造りだした古人とは、いったい何者だ?」
ダークブレイン「その答えを得たければ、お前も我が叡智の一部となるがいい」
ヴィレッタ「枷を与えられてか……!?」
ダークブレイン「そうだ。我らと一体化すれば、お前の望みも叶えられる……」「お前にとって、最も大切な者と再会することも出来る」
ヴィレッタ(……! 彼らはイングラムのことを……!?)
エクセレン「いきなり私達の世界へやってきて、全てを滅ぼすって言われてもねぇ」
ダークブレイン「お前達の運命は変わらぬ。我らの計算を覆すことは不可能……」
エクセレン「計算だけで渡っていけるほど、世の中甘くないわよ、ダクブレちゃん!」
ダークブレイン「お前達は、我らという闇と、心の内の闇から逃れることは出来ぬ……」
カーラ「一回負けてるくせに、偉そうなこと言ってんじゃないよ!」「あたし達がいる限り、この世界にあんたの居場所はないからね!」
カイ「運が悪かったな、ダークブレイン。出て来た所にいたのが、俺達だからな」
ダークブレイン「我らの力があれば、運命などいくらでも改変できる……」
カイ「ならば、今すぐ俺達全員を消し去ってみろ!」「それが出来ないのなら、所詮貴様もあのデュミナスと同じだ!」
カチーナ「悪の権化だから、全てを滅ぼすってか! わかりやすい野郎だぜ!」
ダークブレイン「光だけの世界に知性を持った者は生きられぬ……お前達には闇が必要だ」
カチーナ「るせえ! そんなに真っ暗闇が好きだってんなら、地面に穴でも掘ってやがれ!」
キョウスケ「ただ純粋に破壊を望む……か。ご大層な理想を持った奴より、シンプルでわかりやすい」
ダークブレイン「我が開明脳の一部となれば、さらに明確な答えが得られるであろう」
キョウスケ「そんなものに興味はない。知ったところで、おれのやるべきことに変わりはない……!」
ギリアム「叡智の統合と破滅の先に、お前は何を望むのだ?」
ダークブレイン「十二の鍵を結合し、至高天を目指す……」
ギリアム「何……!?」
ダークブレイン「かつてのお前が歩もうとした道を……覚えていないのか?」
ギリアム「………」
クスハ「重くて……巨大な念……!」
ダークブレイン「我らはあらゆる思念を食い尽くす……それは知恵に対する欲求……」「”知る”ことは、”生きる”ことである」
クスハ「そのために多くの人達を犠牲にするなんて!」「私達は、あなたの欲求を満たすために存在しているんじゃありません!」
ダークブレイン「二基のオーバーゲート・エンジンを手に入れ、我らはさらなる高みを目指す」
コウタ「だったら、そいつは無理だ! ロアとGコンパチカイザーには、俺とショウコがついてるからな!」
ダークブレイン「そうやって、お前もエミィと同じ運命を辿るがいい」
ロア「………」
ショウコ「エミィは消え去ったわけじゃないわよ! このアーマーが残ってるもん!」「ロアが存在してるなら、きっとエミィだって!」
シャイン「あなた達に私達の世界を破滅させる権利などありませんわ!」
ダークブレイン「もはや止められぬ……我らが降臨した世界は、滅びの運命を迎えるしかないのだ」
シャイン「勝手な決めつけを! そのような運命など、このフェアリオンではねのけてみせますわ!」
シュウ「ここまで来た甲斐がありましたよ。私がかねがね抱いていた疑問の一つが解けました」
ダークブレイン「残る疑問にも答えを出してやろう……。我らという叡智の一部となるがいい」
シュウ「枷は……二つも要りませんよ」
ゼオラ「人の叡智の結晶だと言うのなら、どうして人の心を持たないのよ!?」
ダークブレイン「そのようなものは、我らの思索を乱すだけ。不要だ」
ゼオラ「じゃあ、あなたはただの機械よ! 至高の存在なんかじゃないわ!」
ゼンガー「闇黒の偽脳よ。我らの意思は、貴様のような枠で一括りに出来るものではない」
ダークブレイン「余分なものは削ぎ落とす。規格外の存在は、排除する」
ゼンガー「それで叡智の結晶などと……たかが知れているな」
ダークブレイン「我らは成長し続ける……知的生命体が存在している限り。その連鎖を断ち切ることは出来ぬ」
ゼンガー「笑止! まずは貴様から斬り捨ててくれる!!」
タスク「どうやら、あんたもデュミナスのことを偉そうに言えねえようだな」
ダークブレイン「我らはあのような欠陥品ではない……」
タスク「そのでっけえ脳ミソはそうかも知れねえが、ボディの方がな。大事な所が丸見えだぜ!」
ダークブレイン「デュナミス3の仇討ちとでも言うつもりか?」
デスピニス「今は……私自身のために……私が生きるために戦います……」「でなければ、全てが終わってしまう……!」
テツヤ「ダークブレインを倒さねば、絶界宝の機能を止められん! 各砲、奴の頭部に集中砲撃を!」
フィオナ「ダークブレイン! あなたをここから逃がしはしないわよ!」
ダークブレイン「我らの最終目的地は、この世界ではない……」「行く手を阻む者は、我らに取り込まれるか、存在を抹消される運命にある」
フィオナ「そんな運命、あたしのエクサランスで変えてやるから!」
フェルナンド「ダークブレイン! 俺の覇気まで取り込めると思うなよ!」
ダークブレイン「その荒ぶる思念……我らにとっては良い糧だ」
フェルナンド「ならば、蝕む! 貴様の身体と、脳髄をな!」
フォルカ「この転空魔城は俺達の方舟……お前などに渡しはしない!」
ダークブレイン「方舟……お前はこの世界から去るつもりか?」
フォルカ「それはお前を倒してからの話だ!」
ブリット「ダークブレイン! 全てがお前の計算通りにいくと思うな!」
ダークブレイン「愚か者よ……我らに逆らうことは真理への反逆を意味する」
ブリット「世界を破滅に導く存在が、真理でなどあるものか!」
ダークブレイン「我らにはわかる……お前の中には、闇の記憶と思念が眠っている……」
マイ「……!」
ダークブレイン「我らと同化すれば、それら全てが解放されるだろう……」
マイ「そんな誘いに乗るものか! 私の意思は、私のものだ! そして、それはお前を倒す力となる!」
マサキ「俺達の世界へ来たのが、てめえの運の尽きだぜ!」
ダークブレイン「それはこちらの台詞だ。このラディ・エス・ラディウス4は、すでに我らのテリトリーである」
マサキ「なら、ソーディアンごと消え失せやがれ!!」
ダークブレイン「己の暗部から目を逸らすな。我らはお前達の内にある闇の象徴だ」
ユウキ「人間である以上、俺の中にも醜い部分があることは認める……」「だが、お前のようにそれを正当化する気は毛頭ない!」
ラーダ「光と闇の戦い……まるで神話か、伝承のようね」
ダークブレイン「知的生命体は、その結末に光の勝利を望む……。だが、現実は違うのだ」
ラーダ「一度倒されたあなたがそう言っても、説得力はないわ!」
ダークブレイン「原初に存在していたのは、静寂なる闇黒の世界……」
ライ「だから、俺達もそこへ還れと?」
ダークブレイン「そう、それが運命だ」
ライ「ならば、まず貴様がそれに従え!」
ダークブレイン「お前達に完全な『鍵』を作り出すことなど不可能……」
ラージ「まあ……そうでしょうね。エクサランスも、単独では世界の壁を超えることは出来ませんでしたから」
ダークブレイン「だが、我らと共にあれば、お前の望みは叶えられる」
ラージ「お断りします。あなたのような存在が明らかになった以上はね」
ラウル「行くぞ、ラージ! ミズホ! お前達が設計したエクサランスで、奴を倒す!」
ミズホ「はい!」
ダークブレイン「恐怖に身を委ねよ……我らに魂を委ねよ……」
ラッセル「絶望を煽ろうったって、そうはいくものか! この身が動く限り、諦めなどしない!」「ましてや、お前達に迎合する気もない!!」
ラトゥーニ「欠陥品だからと言って、その存在をあっさり否定するなんて……!」
ダークブレイン「デュナミス3は、お前達にとって敵……同情などする必要はあるまい」
ラトゥーニ「でも、いずれあなたは同じことをする……それを許すわけにはいかない!」
ラミア「はたしてデュミナスは指示された答えに満足したのか、それとも……」
ダークブレイン「道具は役目が終われば、捨てられる。ただ、それだけのことだ」
ラミア「私の創造主は、任務だけでなく希望を託してくれた。その点において、私は幸せだったのだ……!」
ダークブレイン「全ては闇から生まれ、闇へ還る……これは不変の真理である」
リオ「あなたが闇黒だと言うのなら、私達はそれに打ち勝つ光になってみせる!」
リシュウ「禍々しい姿じゃのう。知的生命体の暗黒面が具現化したとでも言うのか」
ダークブレイン「我らは変貌し続ける……お前達の負の思念を吸収しながら」
リシュウ「確かに、人心には光と共に闇も存在しておる……」「じゃが、それを克服しようとする所に人の人たる所以があるでの」
ダークブレイン「知的生命体は、我らの糧となるために存在している……」
リシュウ「ならば、お主はワシらに斬られるためにそこに居るのじゃ!!」
リューネ「あたし達の力を吸収しなきゃパワーアップ出来ないなんて、随分とお粗末な話だね!」
ダークブレイン「だが、お前はその仕組みが持つ真の意味に気づいていない」
リューネ「そんなに、知りたくもないよ! どのみち、あんたにはここで消えてもらうことになるんだから!」
リュウセイ「見せてやるぜ、ダークブレイン! てめえが知らねえ人間の底力って奴をな!」
ダークブレイン「我らは叡智の結晶……推し量れぬものなどない」
リュウセイ「そうかい! だが、俺達にその姿を見せた時点で、てめえはもう追い込まれてんだよ!!」
ダークブレイン「知的生命体は恐れ、そこから逃げ、そして絶望は破滅を生む」
リョウト「違う……! その恐怖に打ち勝つのが人間だ!」「だから、僕は逃げない! 僕は人間としてお前を倒してみせる!!」
レーツェル「知恵の実を口にした原初の人間は、楽園から追放されたと言うが……」「お前にもそれが当てはまるのではないか?」
ダークブレイン「………」
レーツェル「だとしたら、お前が様々な世界を食い尽くそうとする本当の理由は……!」
レオナ「醜悪な姿ね、ダークブレイン」
ダークブレイン「「知的生命体の内面は、善より悪の占有率が高い。そして、我らの姿はそれを具現化している」
レオナ「醜い己に打ち勝つからこそ、人間の誇りは美しく気高い……!」「それを証明してみせる! あなたという闇に打ち勝つことで!」
ショーン「とんだ宝箱でしたな、このソーディアンは」
レフィーナ「ですが、残る敵はダークブレインのみ……! 何としてもここで撃破します!」