カスタムロボV2
ロボットアクションゲーム。正方形の
比較的狭いフィールド内を1対1で闘っていく。視点は斜め上から見下ろしたタイプで、対戦相手との距離によって拡大・縮小する。1人でプレイするシナリオモードの他に自由にコンピュータ対戦、対人対戦ができる。4人同時、というわけではないけど4人対戦まで可能(2オン2のタッグ形式で交代しながらバトルする)。
ロボットアクションではあるけれど、しかしこのゲームは「ガンダム」のようなロボットが好きな人間をターゲットにしたゲームではない。キャラクターの顔やシナリオの感じから考えてもそうだし、それにロボットはSDガンダムに似たタイプで、ロボットの頭部はまんま顔、目もありゃ口もある表情もある。登場人物にはそれぞれ自分が愛用しているロボがいるんだけど、例えば出っ歯のゲンタが愛用するパロットは顔がデッパだし、眼鏡をかけたシンイチが愛用するロビンはやはり眼鏡をかけている。武器のグラフィックも渋いリアル調のものではなく、デフォルメされた感じのもの。
タイトルにもあるように、カスタマイズということに重点がおかれた作りで、ロボットの種類は全部で60種類、ガンの種類は33種類、ボムの種類は31種類、ポッドの種類は35種類、レッグの種類は10種類(終盤では通常パーツを強化した違法パーツというものが手に入るんだけど、これは数に入れてない)。どちらかと言うとプレイヤーごとのこだわりのカスタマイズで進んでいく、というより、状況によって有利なカスタマイズを考えて、多くの種類のロボ、パーツから最適な組み合わせを考える、という感じ。カスタマイズするのが面倒になりにくい工夫、むしろ面白さにつながる工夫が目立つ。
カスタマイズが面倒になるのを防ぐ工夫
- カスタマイズ画面では、ロボ、パーツを選択する時に黄色ボタンを押すと瞬時に説明も画面に表示される。パロメータ的な情報が全て表示され、しかもそのロボ、パーツに関するコメント的な情報も付く。例えばガンなら攻撃力、弾速、ホーミング、連射、ダウン力、有効射程といった性能が細かく表示され、弾の形状に関するコメント(例;だんだん速くなる弾が4発とぶ)と使用に関するアドバイス(例:連射ができるがホーミング力が低く当てづらいので他の攻撃で動きを止めたあとねらう)も表示される。コメントはシンプルで分かりやすく、しかも重要な場所は黄色や青色の文字で表示されている。
- カスタマイズしたロボでバトルする前に、試しにカスタマイズしたロボを動かしてみることができる。
- ROMの64だからこその特性だけど、武器やパーツを入れ替えたりする時の画面のレスポンスが速い。
- 「カスタムロボ」ではお金という概念がなく、ロボにしろパーツにしろストーリーが進んでいくに従って少しずつ自動的に手に入ることになっている。そういう点で自由度というものは低いけど、しかし「買わないでも手に入る」というシステムのため、いろいろなロボ、武器、パーツを簡単に使用できる。
- カスタマイズする必要性が高いゲームバランスになっている。闘うロボの性能によってもやはりカスタマイズを考えた方が有利だし、それにバトルするステージなどの状況によっても有利なカスタマイズ、不利なカスタマイズが出てきやすい(ステージの種類は44種類)。後半以降では1度使用したロボ、武器、パーツは使用できなくなる、というルールで5連戦のバトルをやる、ということが頻繁に起こる。ガトリングが好きだからと言って、ガトリングだけで最後まで行くのは不可能。
- 1対1のバトル&一画面におさまるフィールドでのバトルなので基本的にバトルの1つ1つはそれほど長くはない(格闘ゲームの1バトルぐらい?)。だからカスタマイズした効果というものがすぐに分かるし、仮にカスタマイズが上手くいかずに負けてしまっても、またカスタマイズを考えて再挑戦できる。バトルに負けた時のペナルティも全くない(バトル直前に戻されるだけ)。
- 1回1回のバトルは比較的短いけど、しかしゲームが終わるまでにやるバトルの数は旅立ち編が88回、激闘編が192回と多い。そのため、一度も使わないロボ、パーツがほとんど、ということにはなりにくい。
- カスタマイズ画面でロボやパーツに関する説明が出るだけではなく、ゲーム中、ストーリー上でいろいろな人に「この武器はこういう特性があるから、こういう時に便利だ」とか「この武器はこういう使い方もできる」とかいう話を聞かされる。また、一度聞いた話はHELPコマンドでいつでも確認できる。
その他、手のかゆい所にとどく工夫
- 対戦の際、カスタマイズ画面でRボタンを押すと、自分がどのロボ、どのパーツを選んだのかを隠すことができる(対戦相手に自分のカスタマイズを秘密にできる)。
- シナリオモードでは最初の方で操作を順々に説明されながら話が進んでいくし、それ以降も武器の特殊な使い方、闘い方のヒントとかをストーリー上で聞くことになる。説明書を読まずにプレイできるし、攻略本の必要性も他のゲームに比べて薄い。また、シナリオモード以外の対戦モードでもルールに関して説明してくれるモードがある。
- 対戦の時とかはロボやパーツをランダムに決めるランダムセレクトもできる。
- まだ使用したことのないロボ、パーツは黄色の文字で表示される。
- 実際にバトルする前にステージのグラフィックやコメント(例:土管の使い方がポイントだ 弾をとおしたり、中をはしりぬけたり!)を見ることができる。
管理者:中霧里五
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