GRAVITY DAZE(グラビティ デイズ) 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
内容
PSVITAで発売されたアクションアドベンチャーの移植。グラフィックの向上の他、VITAでDLCだったものが最初から収録され、ギャラリーモードが追加された。
主人公は記憶喪失の少女のキトゥン。浅黒い肌、金髪、赤い眼。
相棒の黒猫ダスティを通じて重力を操作することができる。空へ向かって落下したり、正面に落下したり、360度全方位に飛び回る。
舞台となる空中都市ヘキサヴィルは、天空の城ラピュタのように空に浮かんでいる。世界観はスチームパンク的。
感
重力を操作するというシステムが面白い。独特の浮遊感がある。酔いやすいゲームではあるが、1時間ごとに休憩しながら一気に遊んだ。
○
- 空を飛ぶ操作が分かりやすい。
- 正確に言うと「空を飛ぶ」のではなく「空へ向かって落下する」。旋回や上昇といった操作ではなく、Rスティックで360度全方位のどこでも好きな方向に向いて、R1ボタンでその方向に突撃(落下)という操作。進む方向を変える場合は再度R1ボタンを押して停止、Rスティックで方向を変え、R1ボタンを押して突撃(落下)。極端に言うと、R1ボタンとRスティックのみで最低限の操作は可能。
- 重力の操作には重力エナジーゲージを消費するが、ゲージは時間経過ですぐに回復する。落下中の状態でもゲージは回復する。重力エナジー持続力をレベルアップすると、ゲージの消費も気にならなくなる。
- 重力を操作することによっていろいろなことができる。
- 壁に向かって落下して、壁を地面のように歩くことができる。
- 地面をサーフボードで滑るように高速移動することができる。
- 舞台となる空中都市ヘキサヴィルが作り込まれている。
- 文字通り空中の都市であり、普通なら海や川があるべき所が空になっている。
- 4つのエリアがあり、それぞれ雰囲気が異なる。
- それぞれのエリアは地続きではなく、列車や連絡船によって行き来する。しかし実際には各エリアがシームレスでつながっている広大な世界で、後半になると空を飛んで行き来することもできる。
- 重力を操作して飛び回るのが心地よい。
- 建物が立つ上層の空を飛ぶのも楽しいが、島の下を飛ぶのも楽しい。
- 街のあちこちにスペシャルジャムというレベルアップに必要なものが配置されており、それを集めるために街を飛び回ることになるが、面倒とは感じなかった。
- それなりに広く、高低差も激しい世界だが、迷うことは無い。
- マップやミッションリストで○ボタンを押すと、画面にその目的地の方向と距離が表示される。
- 点在するマンホールを使用して各地をワープできる。
- 最終的にはほとんどのボタンを使用することになるが、操作は分かりやすい。
- できる操作は1つずつ増えていく。その都度表示されるチュートリアルも一言か二言の短いもので、操作を理解するのが面倒ということは無い。
- チュートリアルはOPTIONボタンからいつでも確認可能。
- タイトル画面の曲がかっこいい。戦闘時には「反抗と殲滅」「血塗れの鈎爪」といった勇壮な曲が流れる。
- チャレンジミッションというスコアアタック、ミニゲーム的なものがある。
- 戦闘が難しくて先に進めないということは無かった。
- 基本能力4種、格闘能力の重力キックをレベルアップしておけばそれほど難しくはない。
- 何回もゲームオーバーになったのは、VITA版ではDLCだったサイドミッション軍隊編くらい。
- PS4版ではギャラリーが追加された。
- 登場人物の絵や初期スケッチを見ることができる。
- 街や施設のイラストや初期イメージや設定画を見ることができる。
- イベント用イラスト、ポストカードや年賀状のイラスト、雑誌で使用されたイラストを見ることができる。
- 本編のムービーを見ることができる。
- VITA版でのタッチスクリーン、ジャイロでの操作があるようだが、PS4版の操作が不自然とか操作しにくいということは無い。
PS4版ではL2、R2、Lスティックでの操作に変更されている。
×
- 酔いやすい。1時間以上遊び続けることは難しい。
このゲームの根幹とも言える「重力を操作する」ことが原因なので、酔いやすいのは不可避。
- ボスにとどめを刺すフェイタルムーブの操作を失敗することが多い。
- △ボタンで発動だが、必殺技も△ボタンなので、ボスとの距離や向きによっては必殺技が発動してしまう。
一定時間経過するとボスのHPが回復してしまうので、フェイタルムーブの操作ミスはかなりやっかい。
浮遊中にL1ボタンを押すとか、Lスティック(L3ボタン)を押すとか、必殺技とは別のボタンにしてほしい。
- チャレンジミッション中にリスタートすることができない。
- ゴールドランクでクリアするには1つのミスも許されないので、ミスしたら直ぐに最初からやり直したい。
リタイアしてやり直すことは可能だが、OPTIONボタンを押して、R1ボタンを押してミッション画面にして、△ボタンを押してリタイアして、ロード及びオートセーブで約10秒、再度チャレンジミッションを選択して開始…で面倒。
- ストーリーが完結していない。
- 主人公のキトゥンは記憶喪失だが、記憶は戻らない。
中盤にキトゥンの過去が明らかになりそうな展開があったが、謎は解決されず、伏線も回収されない。
何の因縁も伏線も無いラスボスを倒して終わり。
- 説明書やチュートリアルに説明が無い操作がある。
- ○ボタンで周囲の物体を浮かせて運ぶことができるが、レベルアップすると○ボタン長押しで複数の物体を運ぶことができる。○ボタン長押しについては説明が無い。チャレンジミッションの重力スローバトル、エスコートトライアル、スイーパートライアルをゴールドランクでクリアするには○ボタン長押しが必須。
- コミックのように吹き出し付きの絵が表示されるイベントで×ボタンを押すと前の絵に戻る。しかし×ボタンの説明が無い。吹き出しが表示される前に○ボタンを押して次に進んでしまうことがあるので、×ボタンで戻れる便利機能はアピールすべき。
管理者:中霧里五
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