月姫

内容
 伝奇的物語のノベルタイプ&マルチストーリータイプのアドベンチャー。同人では異例のHITで一大ムーブメントとなった。主人公・遠野志貴は「モノの壊れやすい線」を見ることのできる「直死の魔眼」の持主で、8年ぶりに実家に帰ったことをきっかけにして強力な吸血鬼、不死者と闘いうことになる、というストーリー。

感想
 個人的に「伝奇もの」が好きで、ネットでも評判が高かったので買ったのだけど、想像以上だった。「伝奇もの」というだけではなく、「主人公がヘタレじゃない」「伏線が張られている」という点でも僕好みだった。
 登場人物も個性的なキャラが多く、主人公・遠野志貴からして「直死の魔眼」という恐ろしい殺人能力を持つ人間だけど、ヒロインの方も全員が普通の人間にない能力を持っている。翡翠以外は、性格、行動に関しても考えようによっては「怖い」人達かもしれない。
 多くのアドベンチャーと同じく、選択肢の選び方によって各ヒロインごとのストーリーに分岐するけど、エンディングに到達しても、すぐに別のヒロインのストーリーをプレイして一気に全ストーリーをプレイした。どのヒロインのストーリーかで序盤から展開が大きく2つに分かれるので、「前にプレイした時と同じ展開で飽きる」ということはあまりなかった。どのストーリーでも主人公・志貴の能力とかの設定、過去の秘密とかは基本的に同じだけど、ヒロインごとに志貴の過去に対する立場、ラスボスとの関係が違うので、ストーリーごとの違いを楽しむことができた。
 くり返しプレイ対策も万全。既に読んだところは場面ごとにスキップ可能なのは快適。バットエンドになった時もヒロインの1人のシエルが「どうしてバットエンドになったのか」「どうすれば先に進めるのか」を教えてくれる。ゲームの攻略のヒントとして役立つだけでなく、内容自体も面白くて、「知恵留先生の授業」を見るためにわざわざバットエンドも全部制覇しようとしたり。

管理者:中霧里五
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