セガガガ

  2025年の架空世界で、シェア3%に追い込まれてしまったセガを復活させるゲーム。パッケージの裏にあるメッセージが「今こそキミの手でセガを救え!」。発売時期が「セガがドリームキャスト生産中止、家庭用ハード事業から撤退」のニュースが流れた時期と同時期なこともあって、雑誌、新聞などで話題になり、当初は「ドリームキャストダイレクト」専売だったのが、一般の小売店でも販売されるようになった。その他、アダルトチルドレン協会・アルコール薬物問題全国市民協会・アディクション問題を考える会の3団体より、ゲーム中に登場する「アダルトチルドレン」というキャラのイメージが実際の意味から離れた誤った使われ方をしているとのクレームがきて、一時販売中止になったりしたこともあった。

 ゲームの内容としては「マリーのアトリエ」「トイズドリーム」のようにアイテム?を作ることが中心のゲーム。ただしそれらよりもRPG的、アドベンチャー的な要素が強い。ゲームシステム、ゲームバランス、操作性などはかなりマトモ。ただし「ロボットアニメに詳しくない人がスーパーロボット大戦をやる」のと同じで、やはり「セガのゲームを数多くプレイした人」「昔のセガハードで遊んだことがある人」でないと楽しめない。

 終盤は個人的にかなり盛り上がった。セガの看板キャラのアイツと相棒のアイツが登場したのを皮切りに「セガの全キャラクターが出撃します状態」。ク○ッ○ワー○○○○にリ○○ーに、○○ツァー○○グー○!!!(チームアンドロメダって今はもう存在しないのでは・・・)、○○ル○○アのあの2人(このゲーム、メガドライバーしか絶対知らんだろ!、開発元もセガじゃないし)。今までのゲーム内容からかけ離れたシューティング面にいきなり突入するのだけど、出だしの音楽のパターンはメガドラ&サターン名作シューティング○○ダー○ォー○に激似!!(コイツも開発元はセガじゃないぞぉ)。シューティング面で一番凄いのがボスの登場演出!!。ボスは5段階に変形するんだけど、変形の演出が無駄に懲りまくってます。

 クリアした後、2週目、3週目をしやすい工夫がいろいろされていて、開発したことのあるゲームソフト等のコレクション的なものも全部記録される。

 

RPGパート

 普通のRPGで言うダンジョンは「セガガガ」では開発室、普通のRPGで言うモンスターは「セガガガ」ではゲームを作るスタッフ(週一秋葉、いきあたりばったり、テキパキーパー、月給大泥棒、てつやつづきetc)。普通のRPGで言う戦闘シーンの「攻撃」は「説得」、「魔法」は「ハッタリ」(処理オチ、イス寝、衝撃的な意見etc)。

 ゲーム内の説明によると「ゲーム開発というのは、やっぱりちょっと特殊な職業だから、開発が次第に複雑、高度化するにつれて、そのストレスで、何ていうのか、人間でなくなっちゃう人が増えてきたのね。凶暴だったりして危険だから、外に出すわけにはいかないけれど、いいゲームを作るためには、そうしたスタッフの力が不可欠だからこういう形をとっているの。ま、どこの会社でもだいたいこんなものよ。」「ここ20年間ここに入って出てきた人間はいないわ。中がどんな状態になっているのか誰にもわからない。」。

 開発室探索は単にストーリーを進めるだけではなく、パズル的な仕掛けをクリアする所があったり、戦闘シーンもスタッフを説得して仲間にする(ドラクエの「モンスターを仲間にする」のと同じ)要素があるのと、戦闘シーンのセリフがなかなか楽しい(痛い?)こともあって作業的になりにくかった。また、戦闘はエンカウント方式だけど、Bボタンを押しながら移動すればエンカウントせずに移動できるので非常に快適に探索できる。イベントは良くも悪くも強烈(オバカ)なイベントが多い。

 

ゲームソフトを作ろう!

 セガのシャアを伸ばす為にゲームソフトを作り続けていくことになるんだけど、出来上がるソフトというのがセガが過去に発売したソフト。作成可能なドリームキャストのゲームは全部で12個あるけど、しかし昔のセガソフトの割合が圧倒的に多く、特にメガドライブの割合が一番多い。「オレの心はメガドライブと共にある」僕としては嬉しい限り。ガンスターヒーローズ!!リスター!!ダイナマイトヘッディー!!ランドストーカー!!。

 開発できるゲームソフトは104種で、それらを全部開発すると新たに140種のゲームソフトが開発できるようになる。資料室で開発したことのあるゲームのリストを見ることができ、開発したゲームに関するコメントも見ることができる。例えばガンスターヒーローズは「驚異の技術力!メガドラのパワーを改めて世に知らしめた大傑作!クライマックスの曲は泣けるよ。」、ベアナックルUは「人気作の続編。遊べます。容量が増えてかなり豪華仕様。今プレイしても面白いよ。」。

 ソフト開発は、雇ったスタッフを配置してチームを作ることから始まる。開発はリアルタイムに進み、開発状況が100%になると発売できる(開発状況80%のベータ版完成(デバッグ等をやっていない)時点からでも発売はできるけど・・・)。スタッフの能力値は時間と共に下がるので、体力が低くなったらアイテムを与えるとか、やる気、才能が下がったなら「ギンギン行こうぜ」と指示を出したりするとか、外注をやって開発状況を上げたり、宣伝をしてソフトの期待値を高めたり、そういったこともリアルタイムに行う。

 

開発時の発生するイベント

 開発時にはいろいろなイベントがランダムに発生する(コンピュータウィルス発生、スタッフがスランプになって開発から逃げ出す、スタッフから相談を持ちかけられるetc)。メッセージがなかなか笑えるのが多く、一緒に出てくる絵もなかなか凄い。バグ襲来のイベントでは「巨大蜂が人を襲う」絵が出てきて、絶好調のイベントでは「ドリンクのCMに出てきそうな雰囲気のキャラが「絶好調です」と口を開けている」絵が表示される。

 開発時のイベントで、中でも傑作なのは友情パワーのイベント。次のようなワケのわからんセリフと男二人が涙を流して手を組んでいる暑苦しい絵がドーンと出てくる。

 仲の良い二人が、妙な話題で盛り上がっている。
 いや、やっぱり・・・「??」でしょ
 なにっ!おおっ!!キミもかっ!キミも「??」の良さがわかるのかっ!
 わかるヤツにはわかるんだよなー「??!」
 ・・・なんだかよく分からないが、仲が良いのはいいことだ。友情パワーで、才能と協調性の上限がアップした。

 ちなみに??の部分は3−4ステージ復活、エンジェラン(DNA)、キャンセル竜巻、帝国ロイヤルガード、バスターランチャー、ラグランジュ関数、大艦巨砲主義、徳川埋蔵金発掘etc。

 

「セガファン」であること以外の「セガガガを楽しむ」条件

 セガファンのためのゲーム・・・というイメージが強そうだけど、しかしそれは正解ではないと思う。「ゲームにポリゴンなど必要ないのだよ!」「このツラサがおまえにわかるか!わかるまい!」「このマルチメガが量産された暁には・・・!」のような「ガンダム」の名セリフをパロったセリフ、ナウシカをよく覚えている人なら分かるセリフ「その者、額に白銀の兜をかむりて、開発の野に降り立つべし。・・・失われし社会との絆を結び、ついに人々を青き萌え萌えの地へと導かん」、「大型筐体R-360」「グラディウス3週目4ステージ」「スペースハリアーSTAGE4」「スペースハリアーのボーナスステージに登場する木」等、昔のゲーセンを知る人でないと分からないもの、その他「CPUを8つにしたら」「サーバーをメンテナンス」「マザーボードを交換」等パソコンに対する知識がそれなりにある人でないと分からないもの、「C言語」「バブルソート」など特定の職業(システムエンジニアなど)の人達にとっては常識だけど・・・という単語まで出てくる。「セガファン」というだけでは足りないかもしれない。

 

セガガガ迷セリフ集(ネタバレ等も含んでいるので、セガガガプレイ途中の人は見ない方がいいです)


管理者:中霧里五
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