主人公の時尾歩朗の世界はある日を境に一変する。昨日までいた両親が「12年前に失踪した」ことに変わっていた。ホロウペンというアイテムを使って過去を修正する力を獲得した歩朗は、周りで次々に発生する事件をホロウペンの力を使って解決しつつ、両親が消失した謎を追っていく。
ゲームのボリュームはあまりないけど、テンポはいい。
過去に干渉することで簡単に解決するわけではなく、思わぬ影響が出たり、思いもしない結果になったりする。場合によっては更に悪い結末になることもあり、気が抜けなくて面白い。背後で暗躍する影が見えてきたり、中盤以降その正体が判明してストーリーが急展開したり、ストーリーもテンポよく進む。個人的には終盤あたりはストーリーが多少強引な気がしたけど、エンディングまで飽きずに遊べた。
主人公とその家族を除いた登場人物は苗字に数字が入る(三原、四堂、五島、九里etc)。特に数字が付いていること自体に意味は無いけど、登場人物を把握し易い。但し主人公が助ける対象となる周りの友人達が、主人公が助けるだけの存在で、ストーリー展開を盛り上げる存在、逆に主人公を助ける存在にはなっていなかった気がする。決して個性が無いわけではないのだけど。