「ブレスオブファイア」シリーズは巨大ゴキブリと闘ったり、くじらの中にダンジョンがあったり、かえるの王子様が登場したりとなかなかシュールなＲＰＧだった。しかし、ビジュアル的に個性的なだけのキャラクターが多かったり、「お使いゲーム」のように感じることが多かった。
「３」は前作と比べてバカゲーとしての感じが薄くなったような気がするけど、しかしＲＰＧとしては前作に比べて大幅にパワーアップしたように感じる。シナリオもだいぶ良くなったし、お使いゲームのような感じも薄れた。「２」で登場した「共同体システム」もパワーアップした。
「３」で新しく登場した師匠システムもいい感じ。さまざまな師匠に弟子入りすることができ、弟子入りした師匠によりパロメータの成長率が変化し、スキルや魔法を修得でき、キャラクターの成長の仕方をプレイヤーがある程度コントロールできる。チョイ役として登場したキャラクターが後で師匠という形で再登場してくるという意味でもGOOD。
前作との比較
「３」のキャラクターは個性的なのはもちろんだけど、それだけではなく、各々に特異な境遇を持ち、主人公「リュウ」や世界に対して「役割」とも言うべきものをそれぞれ違う形で持っている。前作までは仲間がなぜ「リュウ」と一緒に旅をするのかという動機づけがあいまいだった。「３」ではフィールド上でキャンプをはり、その中で仲間達と会話することができるようになり、その点でも仲間というものの存在がはっきりした。
「３」では基本的にはフィールド上でランダムに敵と遭遇することがない。敵とは主にダンジョンの中で遭遇する。今までのシリーズが「お使いゲーム」のように感じた原因の一つには、一度通ったことがある道を面倒くさいと思いながらも敵と遭遇しながら行かざるを得なかったことにある。「ワープの魔法を使える」、「空を飛ぶことができる」という状態になるのもかなり後だった。
パーティーに加わっていない残りのキャラには全く経験値が入らないため、レベルが低いままの仲間が出てきてしまいがちだけど、「２」ではいきなりパーティーが特定のキャラ１人になるということがあり、そのキャラを育てていないとメチャクチャ苦労する羽目になった。「３」では急にパーティーが１人になるということはない。しかしこの場所を通過するにはこのキャラがいないとダメということが多いので、パーティーに加わっていないキャラにも半分くらい経験値が入ってもよかったのでは？。