探偵神宮寺三郎 灯火が消えぬ間に

 雰囲気が特徴的なゲームだと思う。とにかく渋いジャズ風のBGM渋めのグラフィック、ムービー。渋めのキャラクター。主人公の神宮寺三郎の声優はこれまた渋い声の大塚明男(「ガンダム0083」のガトー、「不思議の海のナディア」のネモ船長、「ブラックジャック」のブラックジャック、「メタルギアソリッド」のスネーク)。

 個人的には終盤あたりは盛り上がりが今一つだったような気がするけど(ストーリー上の謎は中盤でほとんど明らかになり、終盤は犯人を追いかけるだけなので)、小さな事件から徐々に大きな事件に移って行く展開、後半に舞台が海外のオーストリアに移る展開、などストーリー的にはそれなりにまとまっていたと思う。

 コマンド選択式のアドベンチャーだけど、出現するコマンドの数が中々バランスが取れていて快適にプレイできる。調査している時に場所を移動すると時間が経つ方式になっていたり(一定時間の間にある程度ストーリーを進めないとゲームオーバー)、聞き込みの時にコマンドの選択によって情報が手に入ったり手に入らなかったりするので、コマンド総当り式では解けないようになっている。でも難易度としてはそれほど難しくないし、それほどシビアな思考力、判断力は要求されないと思う。ただし真のエンディングは最短日数でクリアする必要があるので厳しいかも。また、クリア後にプレイできる短編の「謎の事件簿」はちゃんと考えて推理していく必要があるタイプ。

 

舞台

  新宿という実際に存在する所を舞台にしている。三越裏とか大ガードとかタイムズスクウェアとかアルタ前とかがゲームに登場する。

 ストーリーが後半になると舞台が今度はオーストリアに移るのだけど、そこでも実際にある場所が舞台となっていている。タイトル画面から行けるパスワードの画面で特定のパスワードを入力するとウィーンやバーデン、チロル、インスブルクの観光案内を見ることができる。


管理者:中霧里五
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