魔剣爻

 ドリキャスで発売された「魔剣X」のリメイク。3Dアクションという点は同じだけど、キャラの後ろ姿が見える視点に変更された。

 爽快感がない…というわけでは全然なく、むしろ敵を倒した時の効果音はいいし、技も派手なのが多い。しかし基本的には覚えゲーの要素が濃く、何回も死にながらも攻略方法を考えながら再挑戦してステージをクリアしていく感覚が強い。イライラ感が強いのだけど攻略できた時の達成感も大きいという感じ。

 操作するキャラは全部で18人。初めはキャラ選択することができないけど、ボス(八卦や封剣士など)を倒したりすると、そのボスが操作できるようになる(場合によってはボス戦なしで操作できるようになるキャラもいる)。敵を倒す毎にイマージュポイントという経験値のようなものが手に入り、一定以上で新しい技を覚える。

印象に残るステージが多かった。舞台としては香港、タージマハル、アムステルダム、リヨン…といった現実世界にある場所なんだけど、雰囲気はかなり現実離れしている。「インディージョーンズ」に出てきそうなステージばっかり。鉄人28号に似たロボが多数登場するワシントン、険しい秘境のコンロン、古代中国の宮殿という感じの紫禁城、坂道や下水道を巡るアムステルダム、西洋オカルトに出てきそうな遺跡のアテネ。
ザコ敵が個性的。グラフィックが特徴的というだけでなく、ザコ敵でもある程度攻略方法を見つけないとダメージを喰らいやすいので(最初の方から出てくるザコ敵を除く)、自然にそれぞれの敵が印象に残る。初登場時にその敵の登場デモがちょっと入って、敵の名前がテロップで入る。
ボスは最初の頃は弱かったけど、中盤あたりからなかなか厳しくなり、ゲームオーバー連発状態に。ただし、それでも攻略方法が分かれば何とかなる難易度だし、ボスを倒すと、そのボスが操作できるようになるのも良かった。
ステージにこまめに仕掛けが入る。時間制限イベントが始まったり、トロッコで移動したり、前後から敵が来たり。
敵の配置が絶妙。同じ敵でも登場する地形や配置によってここまで違いが出てくるものなのか、と思ってしまうぐらい。
コマンドで出す必殺技のようなものがあるんだけど、出すのが極めて簡単。技を出すこと自体が難しくてステージの攻略どころではない、という事態には全くならなかった。
効果音やキャラのアニメーションが気持ちよかった。
敵が放つ弾をタイミングよく攻撃することで打ち返しできるのが非常にいい。弾の打ち返しで敵を倒すことができるので、攻略方法にも幅が出てくるし、弾を打ち返す時のスリルも心地よかった。
操作できるキャラの特徴がかなりハッキリしている。パロメータ的な違いだけではなく、あるキャラは普通に攻撃する時に横に武器を振って複数の敵に当てられたり、あるキャラは防御ボタンを押すと全方位の攻撃を防御できたり、という違いが顕著。同じステージでもキャラによって攻略方法が少し変わってくることも多いし、難易度もかなり変わる。
   
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このゲームは選択肢によって分岐して出現するステージやエンディングが変わったりと2回目以降のプレイも楽しめる工夫がされているので、2回以降のプレイでは1回目の時に上げたキャラのレベルとかが引き継がれるようにしてほしかった。

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場所によってはキャラの背中に隠れて敵や弾が見にくい時がある。弾が見えにくくて弾の打ち返しが非常に困難になる場合も。


管理者:中霧里五
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