戦国無双

内容

 日本の戦国時代を舞台にした3Dアクション。武将を操って戦場で敵を殲滅する。「真・三国無双」シリーズの姉妹版で「真・三国無双3」の次に発売された。
 ゲームシステムもほぼ同じで、名称などでも「真・三国無双」シリーズと同じ点が多い。尚、武器は「真・三国無双3」のように経験値で成長する方式ではなく、「真・三国無双2」のようにアイテムとして手に入れる方式。

感想 (○×型)

ステージ中、ミッションというものが発生する。「〜までに〜を撃破しろ」「〜を守れ」「〜まで到達しろ」というような指令をこなしていく。「真・三国無双3」でも似たようなものはあったけど、「戦国無双」の方が量が多い。単にミッションがあるだけではなく、ミッションによってイベントが発生し、場合によっては展開が分岐する。
クリアしたミッションの一覧を見れるモードがある。「真・三国無双3」ではやり込み要素として「キャラを強くする」「アイテムを集める」「レベル5武器を手に入れる」などあったけど、「戦国無双」ではそれに加えて「ミッション達成率を100%にする」のが増えた。
キャラの総数は「真・三国無双3」よりも少ないけど、「真・三国無双3」よりもキャラ同士の違いがはっきりしている。使う武器もキャラ毎にある程度の違いがあり、真田幸村は長槍、雑賀孫市は鉄砲、お市は剣玉、阿国は傘、信玄は采配という具合。
「真・三国無双3」と違い、野戦のステージと城内のステージで明確な区別がされている。城内はトラップがあり、床が落ちたり、壁からのこぎりが出てきたり、左右の壁が迫ってきたり。足の速い半蔵やくのいちで城内ステージをトラップを回避しつつクリアするのは面白かった(逆に足の遅いキャラで城内ステージをやるとトラップを回避できず少しイライラしたけど)。
「真・三国無双3」ではボス敵が硬いことが多かったけど、「戦国無双」のボス敵はあまり硬くなく、倒しやすい。
「真・三国無双3」にある鍔迫り合いが「戦国無双」にもある。「真・三国無双3」の鍔迫り合いではボタンを普通に連打しても勝てなかったけど、「戦国無双」では普通にボタンを連打して勝てる。
無双演武モードは「真・三国無双3」の勢力別のシナリオではなく、各キャラごとのシナリオになっている。「真・三国無双2」も同様の形式だったけど、似たようなシナリオが多く、エンディングもほとんど違いがなかった。「戦国無双」も似たようなシナリオがあるけど「真・三国無双2」ほど酷くはなく、エンディングもキャラによって違う。
戦い方によって成長する能力が違ったり、習得する技能を選択したり、成長の仕方をある程度いじりながら遊ぶことができる。
「真三国無双3 猛将伝」のように、本編以外のモードが用意されている。ランダム生成される城内ステージを突破する「無限城」、ミニゲーム形式の「腕試し」。

× 「真・三国無双3」にあった「武将辞典」のような各武将の略歴を見ることのできるモードが無い。
× 勲功が99999になったら、それ以上、能力値のアップができなくなる。戦い方によっては全能力値をMAXまで育てることもできるけど、あまり考えずにプレイするとそれほど育たないうちに打ち止めになってしまう。
× 勲功を稼いで階級が上がると敵も強くなる。「こちらが強くなったら敵も強くなる」というのは分からなくはないけど、戦国無双の場合は敵が強くなりすぎで、こちらが成長してもあまり強くなった気がしない。オプション画面で初期能力値に戻してからやった方がゲームが簡単になることもある。
× 野戦ステージではどこでもSAVEできるけど、城ステージではSAVEできない。せめて天守閣直前くらいでSAVEできるようにしてほしかった。
× しょうがないことではあるけど、やはり2人プレイにすると、敵キャラが見えなくなることが多い。
× 「長篠の戦い」のステージが「三方ヶ原の戦い」と同じステージが使用されていたり、京都関連のステージが全部「本能寺の変」と同じステージが使用されていたり、ちょっと手抜きっぽい。異なるキャラでも同じ戦いのステージがあるのはしょうがないけど、ミッションの内容までほぼ変わらず、というのはどうかと。例えば信長、お市、濃姫の「桶狭間の戦い」のステージはミッションも全く同じ。
× 関ヶ原の戦いが無い(大阪の陣はあるのに)。関ヶ原の戦いと同時期の真田VS徳川の戦い(上田城)、上杉(前田慶次)VS伊達政宗の戦いとかがあっても良かったような。

操作できる武将達

 登場武将は15人。指揮官、指導者クラスの人間から忍者、果ては軍事にほとんど関係無い自由人、姫君まで。
 大名クラスでは織田信長、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗。
 大名配下の武将では真田幸村、明智光秀、雑賀孫市、前田慶次。
 忍者では服部半蔵、石川五右衛門、くのいち。
 どう見ても武将じゃないだろ、という人達ではお市、濃姫、阿国、森蘭丸。

 無双シリーズらしく史実をバッサリ無視したキャラ達も多いです。森蘭丸や明智光秀が色モノになっていたり(やおい大好きお姉様方向け)、伊達政宗が腕白小僧になっていたり、濃姫が妖しい女になってたり。
 シナリオの方も無双シリーズらしく、むしろ今までの無双シリーズよりも荒唐無稽。特に阿国、伊達政宗、前田慶次あたりは「真・三国無双3」の孟獲シナリオ並みにいいかげん。
 尚、オリジナルキャラとして「くのいち」という女忍者(真田幸村配下の忍者という設定)がいるけど、こちらは容姿、口調はかなり色物だけど、お話自体はわりかし必然性のあるものだったと思う。真田幸村を史実とは異なる結末に持っていく、という点でね。

操作できない武将達


管理者:中霧里五
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