古代ギリシャを舞台にしたアクションゲーム。
ステージ中に「敵兵士を全て倒せ」「〜を起動しろ」「〜に向かえ」などのミッションが発生し、ミッションを達成すると、また次のミッションが発生していく。全部で14ステージ。
本編の他、一度クリアしたステージをプレイする「ステージリプレイ」、闘技場で戦う「アリーナ」がある。
パッケージには「一撃粉砕 バッサ斬り！！」「ダイナマイトアクションを堪能しろ！」とかあるけど、爽快感重視のゲームではないと思う。ザコは群をなして襲ってくるし、最終面あたりでは撃破数が400人とかにもなるけど、あまり考えずにザコをバッサバッサと撃破できるゲームではない。ザコの群に考えなしに攻撃していけば側面や背後からザコに攻撃されるし、正面から叩けば盾で防御されることも多い。
他の敵に攻撃されないように移動してから攻撃したり、背後から敵を攻撃したり、敵をはじいて転倒させてから攻撃したり、敵をはじいて階下に落としたり、敵の攻撃を回避してから攻撃したり、ちゃんと敵の倒し方を考えて攻略していかないとクリアできない。敵を後ろから攻撃すると「BACK
ATTACK」と表示され、味方兵士が交戦中の敵を攻撃すると「味方を救助した」と表示される。このゲームでは「奇襲」はむしろ誉められるべきものと言える。
このゲームの操作は全てのボタンを使用する。攻撃手段、戦法も多彩であり、クリアにはそれらを使いこなしていく必要がある。じわりじわりとダメージを受けつつ、何回かゲームオーバーになりつつも、先に進んでいく。中盤以降のボス戦では何回か死ぬけど、再度挑戦して撃破する。「簡単な操作で敵を倒す爽快感」ではなく、「いろいろ挑戦して攻略方法を見つけて先に進んでいく達成感」の方がしっくりくる。ゲームオーバーになっても再挑戦しやすく、ゲーム自体は親切な工夫がされており、難易度は適度。
古代ギリシャがゲームの舞台となるが、ある種のスペクタル映画的なものを感じる演出が多い。「突撃ィィィ」の掛け声がかかって多数の味方兵士とともに敵集団に突っ込んでいくシーンもあるし、弓が飛んでくる中で味方集団とともに城壁にとりつくシーンもあるし、闘技場で多数の敵を相手にするシーンもある。タロス、メデューサ、ヒュドラ、ミノタウルスなどの神話の怪物も登場。サイズが巨大なのもいれば、一緒に出現する敵兵士をなぎ倒していくボスもいる。レオニダス、アルキメデス、クラックス、セイヤヌス、ディベリウスなど歴史上の人物も登場する。ストーリー自体は歴史を全く無視しているので、歴史を知らなくても特に困らない。
洋ゲーにありがちな不親切さはあまり感じられない。
ゲーム自体はともかくとして、グラフィックはやはり洋ゲー。ヒロインの女戦士エレクトラが全然可愛く見えない（むしろ怖い）。さすがにパッケージのイラストは日本向けに変えてあるようで、こちらの方は洋ゲー臭さは無い。こちらのエレクトラは無意味に露出が多く、無意味に胸が大きいが…。
このゲームの操作は全てのボタンを使用する。攻撃は□ボタンと△ボタンだけど、□で通常攻撃、△で周囲の複数の敵を攻撃と分かれている。それだけでなく、L2ボタン＋攻撃のボタンでふき飛ばし攻撃、L1ボタン＋攻撃ボタンで弓攻撃、R1ボタン＋攻撃ボタンで必殺攻撃、R2ボタン＋攻撃ボタンで魔法攻撃という具合に攻撃操作は多岐に渡る。その他、L2ボタンでガード、○ボタンで倒れている敵に止めを刺す。
武器も「盾＋剣」「双剣」「鉄槌」「槍」と数種類手に入り、方向ボタンで使用する武器を切り替えていく。リーチや隙の大きさ、スピードといったものだけではなく、武器ごとに必殺攻撃や魔法攻撃が異なるので、局面によって武器を切り替えていく必要がある。
単に敵を攻撃して倒すだけではなく、場合によっては設置された爆弾を起動させたり、火薬の詰まった樽に火矢を放ったり、設置されている弩弓を利用したり、敵を吹き飛ばして階下に落としたり、いろいろな手段で敵を倒せる。