一本道のアクションアドベンチャー。敵を倒して先に進むより、ギミックを上手く活用して先に進んでいくタイプ。
舞台は雨の降る夜の町。町とは言っても人の気配はまるで無く、透明な怪物達が闊歩する世界。
主人公は透明な存在になってしまった少年。同じく透明な少女と一緒に、怪物から逃げながら、先に進む。
透明とは言っても、屋外では雨に当たって少年も少女も怪物も姿が浮かび上がる。逆に屋根の下では姿が消え、画面からも見えなくなり、地面や水面上に何か動いたような気配を確認できるだけ。
ダウンロード配信専用のゲームだったが、後にパッケージ版も発売された。
骨太なゲームをやりたいという欲求は満たしてくれないが、肩の力を抜いて軽いゲームをしたいというニーズにはピッタリ。ダウンロード配信専用だっただけあり、クリアまでに時間はかからない。デモも簡素。
難易度も低い。シビアなボタン操作が必要になる場面はなく、先へ進む方法が分からず詰まることも無い。初見で死ぬ場面もあるが、リトライ時にほぼ直前から再開できる。SELECTボタンを押すとヒント…というかクリア方法そのものが表示される場面もある。
クリア後、「menu」に「chapter select」が追加される。35のチェックポイントの中から自由にゲームを始めることができる。
少年少女二人というとPS2の名作「ICO」が思い浮かぶ。しつこく追いすがってくる怪物から逃げるという点では「クロックタワー」が思い浮かぶ。「ICO」のように少女のピンチを助ける場面が多いが、「rain」では少女が少年のピンチを助けてくれる場面も多い。怪物が追いすがってくるとはいえ、ホラーじみた雰囲気やグロいものは皆無。