クロノトリガー

このゲームはスーファミで発売され、後にプレステに移植された。僕が実際にプレイしたのはスーファミ版の方です。なお、プレステ版はCD-ROMの特性上ロード時間がかかるけど、アニメーションデモが追加されたらしい。

 

「ファイナルファンタジー」の坂口博信、「ドラゴンクエスト」の堀井雄二、「ドラゴンボール」の鳥山明という豪華キャストによるRPG。初めは「だから何なの」って感じがしたが、しかし店頭で「クロノトリガー」のデモを見た時、壮大な感じのするテーマ曲が流れ、そして次々に印象的な場面が流れていくのを見た時、思わず買いたくなってしまった。それにタイムトラベルをテーマにしているという点でも、僕のような「バック・トゥ・ザ・フューチャー」大好き人間にとってはぴったり。そして実際にゲームをやってみると、やっぱり豪華キャストを集めただけのことはある、と前言を撤回。個人的にはスクウェアのゲームで一番好きなゲーム(2001年現在)。

 

タイムトラベル

 「クロノトリガー」は、時間を行ったり来たりする、いわゆるタイムトラベルもの。主人公クロノとその仲間達は過去、現在、未来に渡り、さまざまな時代を渡り歩く。

 そしてタイムトラベルという要素がシナリオにもゲーム性にも深く関わっているのが非常にいい。タイムトラベルを上手く使ったシナリオ展開、伏線、演出、キャラクターが目立つ。過去の時代のイベントの結果次第でその後の時代の一部が少し変わったりする。例えば現代では砂漠の場所が、過去であるイベントを起こすと緑の平原になる。

 

個性的なキャラクター

 「クロノトリガー」には個性的なキャラクターが多い。呪いでカエルの姿になった「カエル」、ロボットの「ロボ」、って感じで名前そのまんまの登場人物もいるし。

 ただし単にビジュアル的な特徴がそのまんまキャラクターの性格には当てはまらないことが多い。例えば、「カエル」はカエルの格好をしているけど、その容姿とは裏腹に実にかっこいいシリアスキャラ。かっこ悪い容姿をしているだけに、逆に「カエル」のかっこよさが目立つ。「ロボ」もその無機的な外見の割には心やさしいヤツで、「ロボ」のやさしい所を演出するイベントが続出する。

 

戦闘システム

 戦闘システム自体は特に新鮮な所はなく、スクウェアのゲームではお馴染みのリアルタイムバトル。

 しかし「クロノトリガー」はフィールドを歩いていると突然戦闘になる方式ではなく、決められた場所で戦闘が発生する方式になっている。それによって「敵の出現率が高くてイライラ」という事態にはなりにくい。

 それに戦闘に突入しても、普通のRPGのように戦闘画面に行くのではなく、フィールド上でそのまま戦闘が始まるので感覚的にもスピーディーで快適。

 決められた場所にしか敵が出現しない分、敵が出現する時にちょっとした演出みたいなものがあったりして楽しい。

 味方のキャラクターの動きも魔法にしろ必殺技にしろ非常に面白い。2人か3人のキャラクターが協力して出す合体技も面白い。

 

マルチエンディング

 「クロノトリガー」はマルチエンディングで、その数は10パターン以上。最終ボスはある程度ゲームを進めると自由に挑戦できるのだけど、どの時点で最終ボスを倒したかどうかでエンディングが決まる。

 またゲームをクリアすると、そのクリアした時のレベルを受け継いだまま最初から始めることができるため、経験値稼ぎをすることもなく、ザコ戦に時間をかけることなく、再プレイできる。

 RPGは一度クリアすると二度とプレイしたくないというのが普通だけど、そのような中では珍しい設計になっている。

 なお「クロノトリガー」のクリア時間は20時間程度でそれほど長くない。


管理者:中霧里五
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