ガンバード」「戦国ブレード」「怒首領蜂」「ソルディバイド」「ストライカーズ1945」「ストライカーズ1945U」「ガンバード2

 彩京、CAVE関連のシューティング(アーケードからの移植物)で僕がやったことのあるヤツの感想をまとめて書こうかなぁと。しかし一昔前に比べて2Dシューティングの数は本当に減りましたね。サターンでは2Dシューティングが数多く出て、ゲーセンのシューティングが全て移植されるような勢いだったけど、サターンが終わったあたりから、シューティングの移植は前よりも格段に減った気がする。ドリキャス、プレステ2あたりになると本当に少ない。ここで書く7つのゲームの内、ドリキャスでプレイしたのは「ガンバード2」の1個だけ。

 ガンバード、ソルディバイド、ストライカーズ1945Uはサターン、プレステの両方で発売されましたが、僕が実際にプレイしたのはサターン版の方です。


ガンバード

 スチームパンク的な世界を舞台にした縦スクロールシューティング。魔法使い少女や雲に乗った女道士、ロボット、筋肉じじい、冒険家などのキャラが自機。

 気まぐれで買ったんだけど、意外に面白かった。彩京のシューティングらしく軽い気持ちでプレイでき、手軽に爽快感が味わえる。キャラ性が強く、オープニングは主題歌付きのアニメデモ。キャラクターのプロフィール、ゲームでの性能の紹介を、「キャラクター自身が喋りで自己紹介する」という形で見ることができたり、プロが描いた作品の他、コンテストで一般から寄せられたイラストなど多数のイラストを見ることができたり、シューティング以外のおまけが充実している。


戦国ブレード

 和風シューティング「戦国エース」の続編。アトラスシューティングの中では珍しい横スクロールだけど「ガンバード」「ストライカーズ1945」と基本的なテイストはそれほど変わっていない。乱暴な言い方をすればスクロールが横に変わっただけ?。

 選択キャラの使い勝手のバランスがよく、「このキャラが強い、このキャラは弱い」ということはそれほどは感じなかった。キャラ毎の強さのバランスがとれている為、どのキャラでクリアしたか記録される為、また、最終面近くで選択肢によってステージが分岐する為、クリアした後、再度別のキャラでクリアしようという気になった。

 綾京のシューティングはシューティング以外におまけが付いていることが多いけど、「戦国ブレード」は特におまけが充実してて、2枚組のうち一枚はおまけのためだけのCD。膨大な数のイラスト(イラストコンテストに応募された約800点のイラスト等)や設定資料集、過去の綾京シューティング図鑑等が収録されている。

 やられた直後の無敵状態の時に自機を操作できない(無敵時間中にアイテムをとることができない)のはちょっと困った。

 キャラ選択画面の「謎」の所にカーソルを合わせ、上3回、下3回、上7回、を順番通りに押していくとアインが選択できる。アインを含めた全てのキャラでクリアし(クリアしたキャラはキャラ選択画面で丸がつく)、その上でキャラ選択画面の「謎」の所にカーソルを合わせ上を押すとマリオンやアインが選べる。個人的にはマリオンでプレイした時、クリア画面ではマリオンしか喋らず、お供のポムポムのセリフがなかったのが少しさみしかった・・・。


怒首領蜂

 アーケードでヒットした縦スクロールシューティングの移植。アーケード版とほぼ同じ「アーケードモード」と、サターン版オリジナルステージを追加した「サターンモード」の2つがある。

 画面上に大量に出てくるタマの嵐を避けていく快感が特徴?のゲーム。敵の弾が大量に画面上に出てくるものの、自機の当たり判定が小さいので、他のシューティングより避けやすい。画面を覆い尽くす弾の嵐も(腕のある人は)避けることができるし、(腕がそこそこの人でも)避けることができると思わせるようなバランス?。画面の60%が弾?というようなムチャクチャ厳しい状況でも、ずっと避けるのはともかくとして、何回かならボムを使わずに避けることができるような気にさせてくれる。

 自機のショットが比較的派手だったり(特にパワーアップした状態のレーザー)、ボス戦でボスのライフが表示されたり(ボスにダメージを与えていくさまが分かりやすく表示されたり)、連続的に攻撃することによってHIT数が表示されたりするので、敵機破壊の爽快感も高め。

 アーケードモードはコンティニュー回数に制限がある為、全ステージクリアは少々厳しいものの、サターンモードはコンティニュー回数に制限がない為(Rボタンでクレジットを自由に増やせる)、クリアはかなり簡単。「ガンバード」や「ストライカーズ1945」のように、後半ステージで一定機数撃墜されてコンティニューするとステージ最初に戻される、という形ではなく、コンティニューするとその場から再開されるので、力押しでクリアすることができてしまう。まぁ、ラスボスあたりの鬼のような攻撃を考えると、シューティングが下手な人でも大丈夫なように、こういう形になってしまうのかな?。

 ところで「怒首領蜂」以降のCAVEのシューティング、「エスプレイド」や「くわんげ」はコンシューマーには移植はされてないけど、やはり2Dシューティングは前以上に流行らなくなったのかな?。


ソルディバイト

 渋めのファンタジー横スクロールシューティング。

 アトラス(彩京)のシューティングは「手軽にプレイできるオーソドックスなシューティング」というイメージが強く、ソルディバイドはその中ではかなり異質なゲーム。アクションの要素が強く、普通のショット攻撃の他、斬り攻撃による接近戦ができたり、コマンド入力によって強力な「必殺4段斬り」になったり、MPを消費して数々の魔法を使うこともできたり、操作がちょっと複雑。アトラスのシューティングは基本的に分かりやすく気軽なものが多いけど、このゲームはちょっと分かりにくい。何回かやってコツをつかんでから(斬り攻撃を使うタイミング、魔法の種類と効果や使い時、などが分かるようになってから)やっと面白くなった。

 家庭用だけの要素として、アクションRPG風の「オリジナルモード」が追加されている。敵を倒して(経験値を手に入れて)成長し、手に入るアイテムを駆使し、地下17階にいる最終ボスを倒す。「トルネコ」、「シレン」的な要素があり、やるごとにステージ構成や手に入るアイテムが違い、ライフが0になると能力値が半分になった状態で最初の場所に戻る。1階クリアするごとにセーブ可能。


ストライカーズ1945

 自機が第二次世界大戦時の飛行機の縦スクロールシューティング。ライトニング、ムスタング、スピットファイア、メーサーシュミット、零戦、震電から自機を選択。

 パッケージの裏に「第二次世界大戦」を舞台にした超硬派シューティング!」とあるものの、しかし第二次世界大戦時の飛行機が「1」の終盤のステージでは宇宙に行ったり月で闘ったり(まぁ「ガンバード」や「戦国ブレード」と比べればそれでも格段に「硬派」なんだろうけど)。

 バランス的には気軽にプレイできる感じで、仕掛けよりも爽快感、弾避けの方の色が強いコンティニューは無限で、難易度設定も幅広い。最終面あたりは急にムズくなるような感じが少ししたけど。


ストライカーズ1945U

 「1」と同じく、自機が第二次世界大戦時の飛行機の縦スクロールシューティング。ライトニング、フライングパンケーキ、フォッケウルフ、キ64疾風、震電、モスキートから選択。

 ゲームシステム、雰囲気は「1」とほとんど同じだけど、「1」ではタメ撃ち(フォーメーション攻撃)が無限に撃てたのが、「2」ではタメ撃ちに使用制限(敵機を撃ち込んで溜めたパワーを消費して撃つ)ができた。タメ撃ちに使用制限ができた分、タメ撃ちの攻撃力が増し(場合によってはボスクラスの敵を一撃で倒す)、ビジュアルも派手になった。

 サターン終焉期に発売されただけあって、敵機を破壊した時の効果音や爆発パターンのレベルが、過去のアトラスのシューティングと比較して高い。他のアトラスシューティングと同じでコンティニュー無限で、難易度設定も幅広い。


ガンバードU

 前作と同じくスチームパンク的な世界を舞台にした縦スクロールシューティング。ほうきに乗った魔法使い少女や美形バンパイア、ブースターで空を飛ぶ眼鏡っ子、飛行性能を備えたロボ、魔法の絨毯に乗るアラブ人などが自キャラ。

 発売元はカプコンだけど、しかし画面一杯に飛び散る弾を避けていく感じといい、幅広い難易度設定といい、軽めに楽しめるゲームバランスといい、結局は「彩京のシューティング」。家庭用のオリジナル要素として、カプコンの「ヴァンパイア」シリーズのモリガンが自キャラとして使えるのが唯一のカプコン色?。

 前作に比べて、選択キャラの使い勝手のバランスが取れている気がする。また、2キャラを交互に使っていく2キャラクターモードがあるのも個人的には良かった。ずっと同じキャラで攻略するよりも交互に別のキャラで攻略していく方が面白いし。「ストライカーズ1945U」と同じでタメ撃ちに使用制限があり、その分、攻撃力があり、ビジュアル的にも派手。

 前作のオープニングBGMが使用されている面とかあったのは前作をやったことのある人間としては懐かしかった。前作でも敵はおまぬけ三人組だったけど、「2」でも敵はおまぬけ三人組・・・しかも「タイムボカン」のアイツらにますます近づいている気が・・・。

 前作はオープニングが主題歌付きのオープニングデモだったのに比べ、「2」はデモがないに等しい。前作と同じくイラストギャラリーが「2」でもあるけど、ボリュームとしては前作の方が格段にあった。


管理者:中霧里五
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