黒の断章

 パソコンからの移植のアドベンチャー。パソコンでは「黒の断章」の続編の「Esの方程式」が発売されている。僕はパソコンの方で「Esの方程式」をまずプレイして、なかなか面白かったのでその後「黒の断章」をプレイした。

  探偵である主人公達が住んでいるマンションで殺人事件が起こり、それを調査していく内に殺人が次々に起こり・・・というストーリー。サスペンス色が強く、「早く先を見たい」と思って一気にクリアしてしまった。

  登場人物もなかなか特異で、サイコ的なキャラクターが多い。ただし、単に「サイコ」というだけではなく、人間ドラマとしても一本筋が通っていた。「ショックで口が聞けなくなった少女をなんとか元に戻すよう奔走する」、「過去に傷を負った男がその過去と向き合い、そして乗り越える」というストーリー。

  パソコン版とは違い登場人物のセリフに声優さんのボイスが入っている。個人的に感じたことだけど、初めにボイスのないパソコン版をやったせいか、キャラと声優さんのイメージがちょっと違ったかな。

 真犯人の声優がライバル役、冷徹な敵キャラ役を多く演じている塩沢兼人なので、そいつが登場した途端に「あ、こいつが真犯人なんだな」とすぐに分かってしまった(笑)。でも、さすがに塩沢兼人なので、かなり迫力があり、特に終盤あたりの演技はスゲエの一言。

  最後のエンディングで”ちょっとした”どんでん返しが用意してある。

  基本的に画面上の何かをクリックすることによって話が進んでいくんだけど、しかしそのクリックする箇所が結構不条理なものであることが多い。

 

登場人物紹介

涼崎聡

6年前、米国で柏木教授夫妻が殺害された事件で容疑者となる。その時の事件が原因で、記憶を喪失し、多重人格症状もおこしていた。事件当時は精神錯乱状態にあったとされ、無罪となり、精神病院へ移送された。記憶が戻らないまま、退院して日本に戻り、探偵事務所を開くとともに柏木教授の娘を養子として引き取る。

草薙

涼崎の探偵業の相棒をつとめる。かつては医師として記憶喪失の涼崎の治療にあたっていた。

柏木明日香

6年前、両親を亡くす。涼崎によってひきとられ養女として育てられるが、涼崎が事件の容疑者だったことは知らない。兄として涼崎を慕っている。現在は涼崎探偵事務所の助手をつとめる。

冬川希

マンション内でおこった殺人事件に巻き込まれ失語症に陥る。


管理者:中霧里五
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