マリオ＋ラビッツ キングダムバトル

内容

　任天堂のマリオと、UBIソフトのラビッツが共演するシミュレーションRPG。開発はUBIソフト。
　マリオのゲームではあるが、アクション要素は無し。バトルはターン制のシミュレーション。探索とバトルを繰り返して4つのワールドをクリアする。パズル的な要素もある。

○

• 戦闘が面白い。
  • 考えなしに味方を動かすと、次の敵ターンで集中砲火を浴びて撃破されてしまう。
    しかし出撃メンバーを考えて、習得するスキルを考えて、どう移動するか、どう攻撃するかを考えて攻略すれば結構あっさりクリアできるバランス。
    初回では敵にボコボコにされたけど、再挑戦したら戦術が上手くハマってノーダメージで完封できてしまうことも多い。それが楽しい。
  • 移動や攻撃の幅が広い。
    • 移動してから攻撃することもできるし、攻撃してから移動することもできる。
    • 味方を利用してジャンプできる。遠くに移動したり、段差のある場所に移動することができる。
    • マップによっては土管を利用して長距離移動できる。
    • 移動中にスライディング攻撃やジャンプ攻撃ができる。
    • 1体の敵を攻撃するものもあれば、範囲内の敵を攻撃するものもある。ただし範囲内の味方にもダメージを与える。
    • キャラクターによって性質が異なるサブウェポンがある。
      • マリオなら近距離で大ダメージを与えるハンマー。ルイージなら障害物をクリアして攻撃できるボムタンク。
    • マリオのヒーローサイトなど、敵ターン中に近づいてきた敵を待ち伏せ攻撃するスキルもある。
  • 味方キャラクターは性能や使い勝手が異なる。長所と短所がはっきりしている。
    • マリオは移動に難あるがパワーブーストで攻撃力を上げて敵を一気に殲滅できる。
    • ルイージはHPに難あるが射程が長く優秀な待ち伏せ攻撃で迎撃できる。
    • ラビッツマリオは味方を巻き込まないよう注意する必要があるものの範囲攻撃が強力。
• 遊びやすい。
  • 出撃できる味方は3体のみ。
    たくさんの味方ユニットを動かすのが面倒になって止める、といったことは無い。
  • 1つのステージをクリアするのにかかる時間はそれほど長くない。
    各ステージのクリアターン数は2〜6ターンぐらい。ボス戦で10ターンぐらい。
  • 入手したパワーオーブを消費してスキルを習得するが、習得するスキルを慎重に考える必要は無い。
    スキルの習得状況をリセットしてペナルティなしにスキル習得をやり直しできる。
• ボリュームは大きい。
  • 本編には4つのワールドがあり、各ワールドのバトルステージの数は13〜19（合計64）。
  • 各ワールドのクリア後に「かくれチャプター」が追加される。ステージ数はそれぞれ2つ（合計8つ）。
  • 各ワールドのクリア後に「チャレンジ」が追加される。詰将棋的なものも多い。ステージ数はそれぞれ10（合計40）。
  • 本編クリア後に「究極のチャレンジ」の4ステージに挑戦できるようになる。
  • 各ワールドの宝箱から「ギャラリー」「ミュージック」「フィギア」「タロット」といったおまけ要素が手に入る。
    • 「ギャラリー」は28個。「ミュージック」は40個。「フィギア」は48個。「タロット」は22個。
• 本編の約1/3の価格のDLCアドベンチャーパックのボリュームも大きい。
  • 本編の隠れチャプターに高難易度の「チャレンジ」が追加される。ステージ数はそれぞれ2つ（合計8つ）。
  • ドンキーコングアドベンチャーが追加される。
    • ドンキーコング、ラビッツクランキー、ラビッツピーチの3人で攻略する。
      • ドンキーコングは味方や敵をつかんで投げることができる。それを意識して各ステージを攻略する必要がある。
    • ステージ数は20。
    • クリア後に追加される「チャレンジ」のステージ数は12。
  • おまけ要素の「ギャラリー」は12個。「ミュージック」は12個。「フィギア」は14個。

×

• 序盤は困らないが、終盤はスキル習得のやり直しが多少面倒。
  • マップに関係なく必須なスキルと、マップによって必須と不要が分かれるスキルがあるが、後者のみを変更する場合も前者を含めた全てのスキルをリセットして再選択することになる。
    スキル数が少ない序盤は面倒に感じないが、スキル数が多い終盤では面倒。
    選択したスキルのみリセットしてパワーオーブに戻すのもできるようにしてほしかった。
    
• マップの途中でセーブできない。
  各ステージのクリアにかかる時間はそれほど長くないが、それでもセーブできれば…というケースはある。
  • 操作ミスで移動先のマスを間違えた時、そのターンの最初からやり直したいができない。
  • クリア後に挑戦できる「究極のチャレンジ」には制限ターン数が30ターンの長丁場のものもあるが、セーブできない。
• 移動先のマスは指定できるが、そこに辿り着くまでの移動ルートを指定できない。
  通常は全く困らないのだが、テレサなどのトラップがある場合は困る。右から回っても左から回っても距離は同じなのに、わざわざトラップがある方を通過するのはムカつく。