ゼノブレイド (Xenoblade)
内容
「ゼノギアス」「ゼノサーガ」を開発したモノリスソフトのRPG。タイトルに「ゼノ」付くが、「ゼノギアス」「ゼノサーガ」との関連は無い。
太古の昔に滅んだ巨神の躯の上で人々が暮らす世界。1年前の機神兵と呼ばれる戦闘機械の侵攻で存亡の危機にあった世界。主人公達は1年前の大戦で機神兵を討った光剣モナドに関わり、世界を揺るがす流れに身を投じることになる。
感
広大な世界を開拓していくのが楽しい。広いが、しかし飽きない。トラベルスキップで各所に移動できるし、どこでもセーブができる。
戦闘はリアルタイムで、ヘイトや未来視などいろいろな要素が絡み、育成の幅も大きい。最初はとっつきにくいように感じたが、普通のRPGにある面倒な要素(戦闘後に魔法やアイテムを使用してHPを回復する、MPを回復させるのに宿屋に泊まる、回復アイテムを買い込む)が無い。
モノリスソフトのゲームは時間がかかるゲームが多いが、ゼノブレイドも時間がかかる。クエストを全てクリアして、レベルを99にして、レベル120の最強モンスターを倒して、おそらく約150時間かかった。プレイ時間がセーブ画面に表示されるが、99時間99分以上は記録されないので、正確な時間は不明。
クリアするのに2ヶ月かかったが、途中で飽きて投げ出すことは無かった。RPGにこれだけの時間を費やしたのはセガサターンのグランディア以来。
○
- 世界が雄大。フィールドを歩くのが作業的にならない。
- 階層がいくつかあるエリアがあり、とんでもなく高い場所も多い。
- 下から上までシームレスなので、下層から上層に行く過程が感じられる。
- 秘境と言われる場所からの眺めが絶景。高く、美しく、今まで行った場所が遠く小さく見える。
- エリアごとに風景が全く違う。
- 平原、渓谷、ジャングル、雪山、要塞と明確に区別されている。
- オーロラのようなものが見えたり、雷雨になったり、吹雪になることもある。
- 同じエリアでも少し歩くだけで風景が違う。
- 坂、泉、滝、橋など地形的特徴のある場所が出てくる。
- 遺跡、巨大モンスターなどのオブジェクトも配置されている。
- 快適に遊べる。
- スキップトラベルというシステムが便利。
フィールドが広大でも、行ったことのある場所に無償で移動できる。
- 各エリアのランドマークと呼ばれる場所を選択して移動できる。
- ランドマークはエリアの入口出口だけでなく、エリアの中のいろいろな場所にある。
- MPや回復アイテムの概念が無く、戦闘が終わるとHPが自動回復する。
- 戦闘中、ムービー中、一部の場所を除いてどこでもセーブ可能。
- 戦闘後に出現する宝箱を開けずにセーブした場合、ロード後にも宝箱はちゃんとある。
- ザコモンスターはセーブ&ロードでリセットされる。同じモンスターを倒したい場合には便利。
- ゲームオーバーになっても直前のランドマークに戻されるだけでデメリットは全く無い。
- ゲームオーバーになるまでの経験値、取得アイテムは全て引き継ぐ。
- レベル差が一定以上あると、ザコモンスターはこちらに寄ってこない。
- フィールドが広く、クリアに関係ない場所も多いが、次の目的地の方向が旗マークで表示されるで分かりやすい。
- ストーリーの進行によってチュートリアルが表示される。
- チュートリアルはメニューから選択して再度見ることもできる。
- 装備アイテムは戦闘やクエストで手に入ることが多い。
お金も余り気味でやりくりに苦労することはあまり無い。
- クリアに必須ではないやりこみ要素が多い。
- クリアに関係のない場所が多い。
- 各エリアのランドマーク、ロケーション、秘境という場所に到達することで、MAPにその地名が記される。
経験値も一定量手に入る。秘境は他よりも経験値が多く手に入る。
- クリアに関係の無いクエストが400以上ある。
- クエストのクリアで経験値、アイテムを入手できる。
- メニューから受注したクエストの一覧を確認することができる。
- クリアしたか、未クリアか確認できる。
- 未クリアのものは、クリアに必要となる項目が箇条書きで表示される。
例えばアイテムを複数手に入れるものは、どれが入手済でどれが未入手か確認できる。
- ストーリーを進めるとクリア不可能になるクエストがあるが、それも確認できる。
- クリア方法が複数あり、クリアの仕方によってその後の結末が異なるクエストもある。
- キズナグラムという画面で、各エリアで会話した人を確認することができる。
- 名前だけでなく、他の人との関係も線のつながりで表示される。
- 会話やクエスト進行などで更新されることもある。
- 標準よりレベルが格段に高いモンスターが出てくる。
- ユニークモンスターという強めの敵を倒すと、スキルのセットに使用するポイントが増える。
- 序盤のレベル1桁代の時でもレベル80のモンスターがいる(回避して先に行くことは簡単)。
- ゲーム自体はレベル80代でクリアできるが、レベル120のモンスターもいる。
- プレイアワードという達成要素を記録するものがある。
- 「飛行モンスターを30体倒した」「アーツのレベルをMAXにした」といった項目があり、達成すると経験値が手に入る。
- 戦闘が面白い。
- 未来視(ビジョン)という要素が爽快感があって面白い。
- 即死級の攻撃がくる数秒前に、その攻撃を喰らう描写が表示されるて音楽が変わる。
- 攻撃までの時間を表すゲージが表示されるが、HP回復やシールド使用で回避できるようになると、効果音が鳴ってゲージが砕け散る。
- パーティーキャラクターごとに特徴や役割がはっきりしている。
- 回復のスペシャリストが1人しか登場しない。
- エーテル攻撃(他のゲームで言う魔法攻撃)のスペシャリストが1人しか登場しない。
- パーティーキャラクターが増えた時に、そのキャラクターの特徴やアドバイスをチュートリアルで見ることができる。
- MPの概念が無い。
- アーツによって必殺攻撃、能力強化、HP回復などを行う。
戦闘はリアルタイムで進み、使用したアーツは時間が経つと再び使用できる。
- 操作できるキャラクターは1人で、他はオートで動く。
- オートのキャラクターの動きはそれなりで、こちらの足を引っ張る馬鹿な行動はしない。
- 概ね各キャラクターの役割に沿った動きをする。
- 敵が誰を狙っているか表示される。
- ダメージを与えたり、回復させるとヘイト(憎しみ度)が上がって敵から狙われる。
耐久力のあるキャラクターに敵の攻撃を向けさせることが鍵になる。
- 育成の幅が大きい。
- レベルの他にアーツ、スキル、キズナ値などの要素がある。
- アーツにはレベルがあり、どのアーツのレベルを上げるか選択できる。
- どのスキルを次に獲得するか選択できる。
- 各装備にジェムというアイテムを付けることができ、パラメータ上昇や特殊効果を付加することができる。
- レベルやアイテムを引継いで2周目を遊ぶことができる。
- レベル、アーツ、スキル、キズナ値はそのまま引き継ぐ。
- 装備アイテムはクリア時の装備、各部位ごとに選択した30個(合計150個)を引き継ぐ。
- 素材アイテムは選択した60個を引き継ぐ。
- お金、ジェム、結晶、コレクションアイテム、アーツ書はそのまま引継ぎ。
- プレイアワードのレコードはそのまま引き継ぐ。
- 装備によってキャラクターのグラフィックが変わる。
×
- アイテムボックスの画面が使いにくい。目当てのアイテムを選択するのに手間がかかる。
- アイテムの数が多い割に、一覧でアイテムの名前が確認できない。
一覧ではアイテムのアイコンだけ表示され、アイコンを選択しないとそのアイテムの名前や性能が分からない。
アイコンではなく名前のリストが表示される形式の方が便利だった。
- 入手順、性能などでソートできるが、何故かあいうえお順でソートできない。
- キズナグラムに会話した人の名前、活動時間帯、どこのエリアにいるか表示される。
表示は図形式でかっこいいが、人探しに使えるだけの機能は無い。
- どのエリア(街)にいるか表示されるが、街自体が広いので、居た場所を覚えていないと結局探し回ることになる。
もっと細かい場所が表示されれば便利だった。
- あいうえお順、エリア順などでソートしたリストから選択できれば便利だった。
- 交換できるアイテムも表示されれば便利だった。
- フィールドの移動速度が若干遅い。
- 移動速度アップのジェムを装着することで改善されるが、ゲームの快適さに関わる要素について装備で対応する形にするのは止めて欲しい。
- クエストの数が多く、時間がかかりすぎる。
- アイテムが必要になるクエストが多い。中には同じアイテムが10個必要になるクエストもある。
- クリアに必要となるアイテムの数は全体的に少なくした方が良かった。普通は1個、多くて3個くらい。
- アイテムは戦闘だけではなく、交換することによっても手に入る。
同じアイテムが大量に必要になる場合、交換する相手と話す→交換先アイテムを選択→交換元アイテムを探して選択という手順を繰り返すことになり、アイテムボックスの画面が使いにくいこともあってかなり面倒。交換時に数も指定できれば良かった。
- モンスター撃破が必要となるクエストが多いが、目当てのモンスターを探すのに苦労する。
- モンスター図鑑のようなものがあって、一度倒したモンスターの名前と詳しい場所が確認できれば良かった。
- 時間や天候によって出現するモンスターもいるので探しにくい。
時間は自由に操作できるが、天候はランダムなので、どの天候で出現するか分かっていても面倒くさい。
時間、天候が変わっても出現するモンスターは同じで、時間、天候によって外見や強さが変わる方が良かった。
- クエストのクリアに必要となる人を探すのに苦労する。
- 街自体が広く、しかも活動時間帯が人によってバラバラ(中には12〜15時の3時間しかいない人もいる)。
- モンスターは画面右上のミニマップにレーダーのように点が表示される。
街の人も同じように表示されれば便利だった。
- 活動時間帯がある程度統一されてる方が良かった。
大部分の人が9〜17時、見張りは夜中、ノボン仙人のような特殊な人だけ個別、という具合であれば、昼に会ったか夜に会ったか覚えていれば探せる。
- アイテム管理が面倒。
- アイテムボックスの画面が使いにくく、目当てのアイテムを見つけるのには使いにくい。
- ジェムの付け替えが面倒。
- 装備を変更する時にジェムを再度装着する操作が必要になる。
- ジェムを選択する画面はアイテムボックスの画面と同じ形式で、しかもサイズが更に小さい。
前の装備で装着していたジェムを選択するだけでも手間がかかる。
- 素材アイテムは150個まで持てる。普通であれば充分すぎる程だが、このゲームでは不便。
- クエストで必要になるアイテムもあり、戦闘で入手できるアイテムの数も多いので、中盤以降はアイテムの整理に時間をとられる。
- 後で発生するクエスト等で必要になるアイテムにはマークが付くことがあるが、そうでない場合もある。
- 何故かアーツ書は300個まで持てる。アーツ書は入手して即使用するか売却するし、そもそも最大でも272種類。どう考えても素材アイテムと逆にするべき。
- 装備アイテムは部位ごとに150個。少なくはないが、装備でキャラクターの見た目が変わるので、できれば全種類所有できるだけの数が欲しかった。
- 2周目の引継ぎで、装備アイテムと素材アイテムは引継ぎできる数に制限がある。
ジェム、結晶、コレクションアイテム、アーツ書には何ら制限が無いのに、何故こちらはある。
管理者:中霧里五
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