5つの時代（古代時代風ファンタジーから産業革命時代風ファンタジーまで）をまたがるファンタジーアドベンチャー。主人公のアズライトはデアボリカという、不老不死の能力、強大な戦闘能力を持つ存在で、最愛の人・レティシアを求めてレティシアの輪廻転生後の生まれ変わりを探しつづける、というストーリー。
個人的に結末はかなり気に入らなかった。そんなご都合主義的な展開でいいのか！、という感じで（リンク先の文章はクリアした人でないと理解不能です。ネタバレを含んでいるのでこれからプレイする人は見ない方がいいです。）
ただし結末以外の点に関しては良かった。むしろ、結末に至るまでの展開が素晴らしかったせいで、結末に対して強い不満が生じたのかもしれない。
5つの時代をまたぐ物語の中で、例外はあるものの、大体どの時代でもまず出会いの場面があり、そして平凡な日常の描写が描かれている。個人的にはこの「平凡な日常の描写」がこのゲームにおいて重要な役割を果たしていると思う。「起承転結」の「承」「転」の部分である「平凡な日常の描写」は退屈で欠伸が出てきそうなほど淡々と延々と続くのだけど、しかしその中で出会いから少しずつ登場人物の心理が変化していく展開になっているし、そして「日常」がしつこいぐらいに描かれているこそ、その「平凡な日常」が突然変わってしまう「結」の部分がドラマチックになっていると思う。
また、不自然なエッチシーンがほとんどなく（第3章の一場面くらい）、あっさりした展開だったのも個人的には良かった。