Esの方程式

  同じ会社から発売されたアドベンチャー「黒の断章」の続編。主人公の草薙、涼崎聡を初めとして柏木明日香、冬川希、佛鵜源一郎、寺田貴義も引き続き登場する。僕は「黒の断章」より先に「Esの方程式」をプレイしたんだけどね(友人から「Esの方程式」を薦められてプレイしたら面白かったので、その後で「黒の断章」の方もプレイした)。

 「Esの方程式」は「黒の断章」から1ヶ月後に起こった事件になるんだけど、特にストーリー的に前作と関わりはなく、主人公、メインヒロインが共通の別個のエピソードと言える。僕は「黒の断章」をやらずに「Esの方程式」をプレイしたけど、それでも登場人物、ストーリー等で理解が難しくなることが全然なかった。また、「Esの方程式」をプレイした後に「黒の断章」をプレイしたけど、「Esの方程式」を先にやったせいでストーリーの重要な部分においてネタバレだった、ということはなかったと思う。「Esの方程式」のストーリーは「黒の断章」を関わりが薄い為、ゲーム中、「黒の断章」に触れる部分も少なかった。

 ストーリーとしては伝奇、サスペンスといった「黒の断章」で馴染みの要素の他に哲学的、心理学的な要素が濃かったような気がする。ゲームシステムは「黒の断章」と共通で、マウスクリックしていくことでゲームは進むけど、「黒の断章」と比べるとストーリーが進みやすいと思う(適当にマウスクリックしてれば進む)。ストーリーのテンポはよく、というか次々にイベントが起きるような感じがあり、プレイしててダレることはなかった。最後のクライマックスで意外な事実が明かされる展開、事件が集結をみた、と思われたところでドキっとさせるどんでん返しがある展開等、ストーリーの構成はかなりまとまっていると思う。


管理者:中霧里五
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