神語〜かんがたり〜
内容
ノベルタイプアドベンチャー。
日本神話をベースにした設定。平和な学園生活を送っていた主人公が、神話の時代の神の力を受け継ぐ神人の戦いに片足を突っ込んでいく。
感想
登場キャラクターが多く、主人公含め重要キャラは17人いるものの、男性キャラ、おっさんキャラ含めどのキャラもそれなりにキャラが立っていた。設定自体は悪くはないし、ストーリー展開も終盤にどんでん返しがある。特にメインヒロインの天上照のシナリオの終盤はキャラがめまぐるしく動く。有栖川小百合のシナリオで語られる過去についてのエピソードはこのゲームの設定を活かしたものになっている。
ただし諸手をあげて文句の付けようのない出来というわけでなく、おそらく当時にやってれば素直に楽しめたと思うのだけど、今見た場合はいろいろな意味で惜しい(発売されたのは未だ20世紀の2000年6月)。
- 各ヒロイン共通の展開が多い。中盤に各ヒロイン独自のイベントが入るものの、終盤の展開はメインヒロインの天上照のシナリオを除き、みんなほとんど変わらない。
- バトルストーリーの割に緊張感に欠けた描写が多い。平和な日常を崩壊させるイベントがあった後に呑気にゲームしたり漫画雑誌買ったり、世界の存亡をかけた決戦を控えているのに酔い潰れるまで宴会したり。
- 主人公がヘタレじゃなく、それほど自分勝手な奴でもないけど、しかし主人公とヒロインの絆について説得力を持てるほどの描写が無いケースがあり、正直ヒーローと感じるには何かが足りなかった。
グラフィックが多少古臭くても、ボイスが無くても、僕は問題は感じないけど、システム周りにはいろいろ不満有り。
- スキップ機能はあるけど、バックログを読む機能が無い。ウィンドウに一度の表示されるセリフが少ないので、クリック連打でセリフをとばしてしまった時に不便。神話関係の固有名詞が頻出した時も、少し前の文章を確認したかった。
- 誤字脱字が多い。身に付けている→見につけている、行方→行くへ、そんとき→そときetc。
- シナリオ上の不整合が目立つ。本来その場面にいるはずの無い人物のセリフが表示されるケースがある(別のヒロインのルートの同じ場面の展開をそのまま持ってきている)。
- 文章が表示されるウィンドウの横に、セリフを喋っているキャラクターの顔が表示されるんだけど、時々セリフに対応しないキャラの顔になっている。
- 突然エラーメッセージが表示されることがあった。
管理者:中霧里五
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