鬼哭街

内容

 「ファントム オブ インフェルノ」「吸血鬼ヴェドゴニア」に続くニトロプラス3作目。前2作と同じく雰囲気はダークで主人公・孔は闇の住人。選択肢、ストーリーの分岐は一切なく、純粋に「読む」だけのデジタルノベルになっている。ニトロプラスのホームページの「鬼哭街」紹介ページには「※このソフトはゲームではありませんので、分岐は一切ございません。」と出てる。

Story(パッケージ裏より引用)

 間違った未来、誰かが選択を誤った世界。犯罪結社・青雲幇の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。彼の名は孔濤羅。かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う『電磁発勁』の使い手である。仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が、一年の時を経て上海に戻ってみれば、すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握し、そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に復讐の剣を執る。
仇は五人。
 いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、一人また一人と血祭りに上げながら、孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。

感想

 「ファントム」も「ヴェドゴニア」もシナリオが特徴的なゲームだったし、小説的な雰囲気もあった。「ヴェドゴニア」は選択肢が極端に少なかった。しかし正直言って選択肢なし分岐なし、というのは思い切りがいいと言うか、バッサリ切り捨てたというか。
 純粋に「読む」だけ、ということはかなり徹底していて、「ファントム」「ヴェドゴニア」より遥かに「第三者的な視点」で物語を読むように作られている。

 僕的には「ファントム」「ヴェドゴニア」の方が好きだけど、孔の心情変化、迷いなどが描かれた心理描写が効果的に演出されていたり、終盤にどんでんがえしがきたり、シナリオ自体はやはり良かった。主人公の孔、仇の五人だけでなくミハイル・スチュグリフ、元家英、元尚英などのキャラも印象的だった。


管理者:中霧里五
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