新・御神楽少女探偵団

内容

 プレステで発売された「御神楽少女探偵団」「続・御神楽少女探偵団」の続編。18禁。太っ腹なことに、「御神楽少女探偵団」「続・御神楽少女探偵団」のPC移植版もセットになっている。
  「御神楽少女探偵団」の発売元のHUMANは消滅しており、今回の「新・御神楽少女探偵団」の発売元はエルフだけど、河野一二三氏(脚本)、久我昌司氏(システムグラフィック)、田中資幸氏(美術監督)など旧御神楽探偵団シリーズの制作に関わった人達の名前がスタッフロールに載っている。「探偵神宮寺三郎」シリーズも、発売元のデーターイーストが倒産した後、ワークジャムから新作が発売されたけど、正直このシリーズは「知る人ぞ知る」ゲームだと思うので、こういう形で新作が出るのは全く予想していなかった。しかも家庭用で発売されてたのに、パソコンで新作が出て、しかも18禁だなんてねぇ。

感想 (○×型)

基本的なシステムは旧作とほとんど変わっていない。オープニングの曲も旧作と同じ。

「セリフの怪しいところを探し出す」という旧作が持っていた面白さは今回も健在。適度な謎解きが楽しめた。
「猟奇殺人を解決する」「結末間近で謎が一気に明らかになる」「悲しい事実が明らかになる」などシナリオの雰囲気も旧作と変わっていない。
設定してあれば、何も押さなくても自動的に既読文章はスキップされる。旧作より快適になった(旧作は「R1ボタン押しっぱなしでメッセージ早送り」という仕様)。
旧作は決まった場面でしかセーブできなかったけど、今回は捜査中でも1箇所だけセーブできる。
「御神楽少女探偵団」「続・御神楽少女探偵団」のPC移植版もセットで付いている。
旧作と同じく、クリアした話を再度プレイできる。
発売元が変わり、18禁になったけど、登場人物などで違和感を感じてしまうようなものはそれほどなかったと思う。広告で見た時、時人の姿がだいぶ変わってたけど、しかし結局は大きな変化はないようだった(登場時はかなりの変わりようだったけど)。
舞台が変わったこともあり旧作の登場人物の多くが「新」では登場していない。主要キャラの巴、千鶴、滋乃、時人はそのまま登場してるけど、蘭丸は最初と最後にちょっと登場するだけで、諸星警部、栗山刑事、平田権六、河村須美子あたりは登場すらしない。ただし旧作から意外な2人のキャラが「新」でも再登場し、旧作を遊んでるとニヤリとする場面も多いので、旧作を遊んだ僕としては嬉しい。

× ボリューム面はちょっと不満。決して少ないわけではないけど、過去のシリーズと比べた場合、「御神楽少女探偵団」が4.5話、「続・御神楽少女探偵団」が5話、「新御神楽探偵団」は3話でボリュームダウンしている。旧作とセットになっているので、旧作込みで考えるなら大ボリュームなんだろうけど、しかし旧作を2つともやった身としてはねぇ。
× バッグログを見る機能が無い(旧作もバックログを見る機能が無かったけど)。
× 過去のシリーズと同じく、おまけシナリオがあるのだけど、3つあるうちの2つは官能もの。僕的には過去のシリーズにあったようなギャグもの、ミステリーものの方が良かった。別に18禁になってエロシーンが入ることはどーでもいいけど、そのせいで従来は「推理」「ミステリー」だったものが「エロ」に変わるのは止めてほしい。
 

管理者:中霧里五
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