ザナドゥネクスト（XANADU NEXT）

内容

　見下ろし型視点のアクションRPG。
　謎の古城「奇岩城」を求めて遺跡、迷道、森、山などのダンジョンを探索する。
　移動や攻撃など全ての操作をマウスで行う。アイテムの使用やスキルの選択などはキーボードの特定のキーを押すことでも可能（キーボードの方が移動や攻撃の合間でもスムーズに行える）。ファルコムのサイトからダウンロードできる拡張プログラムを適用すればパッドでも操作可能になる（ファルコムのメールマガジンの登録が必要）。

感想

　ダンジョンを攻略して、敵を倒しつつ、宝箱からアイテムを手に入れつつ、キャラクターをパワーアップさせつつ、ダンジョン最深部で手強いボスを撃破する。アクションRPGとして極めて王道的な流れだけど、「キャラクターメイキング」「ダンジョン探索」「戦闘」の各要素のレベルが高い。

キャラクターメイキング

　キャラクターメイキングの要素はかなり凝っている。

• レベルアップの時に能力値が6上がるけど、6の値をSTR、INT、REF、CON、MNDのどの能力値に振り分けるかは自由に調整できる。
• 能力値を振り分けた後、次のレベルアップを行うまでであれば、能力値の振り分けを再度やり直せる。
• 武器、防具にはそれぞれ装備条件が決められていて、この武器を装備するにはSTRがこれだけ必要、この防具を装備するにはCONがこれだけ必要、といった制約がある。能力値の振り分けはこのことを考えて戦略的に行う必要がある。
• 魔法、スキルの付け替えの要素がある。修得した魔法、使用可能なスキルであれば、4つだけ選択して装着できる。
• 武器には攻撃力の他、それぞれの武器固有のスキルがあり、武器を装備している間はそのスキルを装着可能になる。
• 武器に熟練度というものがあり、戦闘するごとに熟練度が高まり、攻撃力が高まる。熟練度が100%以上になると、その武器を外しても、その武器固有のスキルを自由に装着可能になる。つまり多くの武器の熟練度を100%以上にすると多くのスキルが選択可能になる。
• ガーディアンを降霊させるという要素がある。降霊させたガーディアンによってHPが増えたり、ショップで安く買物できたり、獲得経験値が増えるなどの効果が発生。ガーディアンは特定の場所で自由に付け替え可能。ガーディアンにもレベルがあり、レベルが上がるほど効果が高まる。
• ゲーム開始時は名前を付ける以外に設定する項目は無く、上記のキャラクターメイキングの要素はゲーム序盤に少しずつオープンになっていくので、設定する要素が多すぎて混乱することは無い。
• 装備した武器、防具に応じて主人公の外見も変わる。終盤に手に入るシルバーアーマーを装備するとイースのアドルっぽい外見に。

ダンジョン探索

• 各ダンジョンはある程度の広さの部屋（エリア）に分かれている。その部屋（エリア）内の敵を全滅させると宝箱が必ず出るシステムになっている。
• ダンジョンにはいろいろな仕掛けがある。「倉庫番」のようなパズルを解いて進む場所も多い。（つまりやすい場所もあったので、できればブランディッシュのようにヒントが書かれたプレートとかがあれば尚良かった）
• 「初めは行けない場所がある→後で手に入るアイテムを装備すると行けるようになる」といった仕掛けも多い。

　快適に探索できるようにする為の工夫も多い。

• ダンジョンのMAPが表示される。
• 大ボス直前に必ずセーブポイントがある。（できれば中ボス直前もあった方が尚良かったけど）
• 街や大ボス直前にあるセーブポイントでHPやスキルポイントを無償で回復できる。
• ムーンストーンというアイテムを使用することでダンジョンから街にワープできる。このアイテムは使用回数に制限は無い。
• 街近くを含む他の場所と行き来できるワーポポイントがダンジョン奥にあったり、ダンジョンから街へのショートカットルートが開通したり、街とダンジョンを往復するのが面倒にならない作りになっている。
• ザコ敵の移動速度はあまり速くないので、一部の敵全滅必須の場所を除き、ザコ敵との戦闘を回避して次の部屋（エリア）に進むことが容易。

戦闘

• 攻撃手段は武器で敵を攻撃する他、魔法、発動スキル（必殺技のようなもの）がある。MPを消費して魔法（スキル）を使うシステムではなく、魔法（スキル）ごとに使用できる回数が決まっているシステムで、セーブポイントで回復すれば使用回数は回復。その為、気軽に使うことができ、魔法（スキル）を数多く修得すれば手数も増える。
• ザコ敵はゴブリン、スケルトンなどのファンタジー系モンスター。弓矢で攻撃するゴブリンアーチャー、毒で攻撃するポイズンスライム、魔力を帯びた剣以外で倒すと一度復活するスケルトン、といった感じに攻撃手段や特徴もそれぞれに異なる。
• レベルアップしてザコ敵が楽勝になる強さでも、ボス戦は厳しい。倒す方法、攻撃パターンが分かれば撃破できるけど、一気に大ダメージを喰らう攻撃もあるので油断できない。
• 初めは中ボスとして登場してきたモンスターが終盤のダンジョンでザコ敵として再登場する。