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6.DVR−01 ホワイトスネイク

〜小説オリジナル機体。プラントによるVRの開発はユーザーであるDNAには確かに都合が良かった。しかし、同時にこれら商品が広く市場に出回ってしまうことで対抗勢力との戦力の差別化ができない、という事態を発生させた。国際戦争公司との連携事業により莫大な収入を得ていたDNAは従来のプラントを経由しない、独自の機体を開発する方針を固めた。これがホワイトスネイクである。

〜単なる傭兵派遣業者に単独でVRを開発する技術はなかった。ゆえに、以前から関わり合いの深いブライトリング・ファイナンシャル・グループ(BFG)に出資してもらい、技術者を集めた。開発は困難を極めたが、BFGの強力なバックアップのもとに計画は進められた。そして三年の月日を費やし、ようやく九機の試作機が完成した。

〜機体のコンセプトは基本的にバイパーUを踏襲している。軽量化された機体は高い機動性を持っていて、現行機では最高の運動性能を誇る。変形機構を持たないため、対弾性も軽量級としては最高クラスに属する。脚部に装備されたフライング・スキーは大気圏突入の際に展開して使用し、そのまま空中戦での簡易フライトユニット兼シールドの役目を果たす。このシールド部分は特殊な素材でできていて、手前からのビーム兵器のみ干渉せずに突き抜ける。これにより、シールド越しの狙撃が可能になる。

〜機体の各所に設けられたハードポイントに様々なオプションパーツを装着できる。試作された九機は各々パイロットの特性を活かしたり、また欠点を補ったりするために専用の装備が搭載されている。標準装備は左腕に固定される7WAYミサイルと右腕のアサルトライフルの二つだが、他に両肩に装備するツインキャノン、ビームライフル、マシンガン、ロケットランチャー、バズーカ、大気圏内飛行用フライトユニットなどがある。

〜全体的に能力が高く、大きな欠点のないこの機体は恐らく現行機では最高の性能をもつと思われるも、パイロットはBFGとの関係が強い地球出身の上流階級の子息で占められているため、その性能を最大限活かせているとは言い難い。

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