セガの伝説的バカゲー。コンバットアーマーを装着することで正義の味方「レンタヒーロー」になってトラブルを解決するというゲーム。ドリキャスではリメイク版「レンタヒーローNO1」が発売された。
経験値の概念などはないけど、ゲームシステムとしては基本的にＲＰＧ的。戦闘シーンは横スクロールアクション。
レンタヒーローは誰かから依頼を受け、報酬として依頼料を受け取る代わりに仕事するようになっている。しかし変な仕事をやらされることも多い。特に初めの方は「ラブレターを渡して欲しい」とか「出前を頼む」とか。それ以降も「怪獣ショーの代役」「猫探し」とかスケールの小さい仕事を頼まれることが多い。しかし逆にそれが面白い。
全体的に展開はテンポ良く進む。1つの事件を解決したら、次の事件を解決して・・・という展開で、合計23個の事件を解決していく。１つ１つの事件は小さいけど、しかし後々でそれが伏線になってことも多い。中盤の展開で新たなレンタヒーロー・ウルサラマン（戦う中年管理職）が現れたり、主人公に賞金が懸けられたり、謎の黒幕組織の陰謀が進行したり、終盤では主人公が致命的なピンチに陥ったり、展開の方も矢継ぎ早で飽きない。
「レンタヒーロー」は世界観はオバカだし、登場人物や場所の名称もふざけているけど、しかしシナリオは全体的には良い。個人的には今までやったことのあるセガのゲームでシナリオが一番まとまっているのは「レンタヒーロー」なのではなかろうかと思ってる。セガのゲームでシナリオが良いゲームがあまりないというせいもあるけど。
家庭用ゲーム機では珍しいことに、どこでもセーブできる。アクションは最初の方は簡単だけど、終盤あたりはさすがに難しいので、どこでもセーブ可能なのはありがたい。謎解きに関してはちょっと難しすぎるかな？（そりゃ謎が実際に解けた時は嬉しかったけどさぁ）。