ファンタジーを舞台にしたシューティング。ほとんどのステージは強制スクロールではなく、プレイヤーキャラが向いている360度全ての方向にショットを撃てるタイプ(「戦場の狼」に似たタイプ)。ボス戦では上方向のみに固定される。3種類のショット(広範囲に攻撃できるショット、範囲は狭いけど威力のあるショット、敵をホーミングするけど威力の弱いショット)を切り替えながらステージを進んでいく。
メガドラ自体マイナーなハードだったけど、この「ツインクルテール」はそのメガドラの中においてもマイナーなゲーム。隠れた名作。だいたいソフトメーカーの東洋レコーディング、WASにしてもこのゲーム以外は発売していないっぽい。
今見るとさすがに処理落ちが目立つけど、メガドラ現役時代はかなり遊んだ。メガドラシューティングの中では「ツインクルテール」と「武者アレスタ」「ジノーグ」をくり返しプレイした覚えがある。
強制スクロールでない、360度全ての方向にショットを撃てる、というシューティングとしては特殊なタイプだけど、敵の出現パターンにしろ、仕掛けにしろ、そこらへんを上手く利用した作りになってる。強制スクロールでない分、「ここではこのショットに切替ながら敵を殲滅」「ここではここらへんに移動してから敵を攻撃」といったことを考えながら攻略できるのが楽しかった。強制スクロールではないものの、テンポはむしろ速い方で、展開が冗長に感じることは無かった。最終面の1つ前の面がキツく感じたけど(ラスボスよりも手強かったような気がする)、それを除けばバランスは概ね適度。
シューティングの中では比較的珍しいファンタジー世界を舞台としており、ゴーレムやガーゴイル、サイクロプス、キマイラ、トレント、などのファンタジーのモンスターのスタンダートがボスとして登場するのだけど、知っている人なら「あぁコイツはあのモンスターだな」と感じさせる説得力を持ったグラフィック、アニメーションパターンだった。