CLANNAD(クラナド)
内容
「Kanon」「Air」に続く、KEYのノベルアドベンチャー。学校、のどかな田舎町が舞台。主人公は落ちこぼれの高校三年生。サスペンス、伝奇的な要素は皆無。
感想
「Air」では「恋愛」だけでなく「家族愛」とかも大きなテーマになっていた。「CLANNAD」でも「恋愛」以外のものが占める割合がでかい。「愛」という括りを超えたもの、「人と人との触れあい」といったものが大きなテーマになっている。ヒロインと結ばれるエンディングだけではなく、親友、恩師のエンディングも用意されている。
実際、純粋な恋愛のエピソードの印象は少し薄い。僕が好きなシナリオは「AFTER STORY」シナリオと「柊勝平」シナリオだけど、前者は「大切な人と大切な人生を生きていく」「自分の責任を全うする」「尊敬できる大人から大切なことを学ぶ」といったことが主題であり、後者は「親友との友情」「生きることの大切さ」が主題。
「Air」に比べると話のスケールが若干小さくなったかもしれない。しかし「Air」より上の点も多い。
- 「CLANNAD」の主人公はヒーローではないし、かっこいいわけでもない。しかし「Air」の主人公ほど甲斐性なしのヘタレではない。自分のこれまでの人生を省みて言うべき時は言うし、周りから好ましい影響を受けて成長していく気構えはある。
- ギャグ描写が笑える。正直「Air」ではヒロインがみんなボケ属性で、主人公もヘタレであまり笑えなかったのだけど、「CLANNAD」では主人公と親友の春原陽平がボケ・ツッコミの関係だし、その他、美少年のくせにセリフが笑える柊勝平、親バカな古河秋生、強引で乱暴な藤林杏、突然クサいセリフを吐く芳野祐介など笑えるヤツラが多い。
- 日常の描写が丁寧。
- 「Air」よりも登場人物の数が格段に多いけど、登場人物の個性、役割といったものは「Air」よりも色濃く出ている。
- 「Air」では観鈴、佳乃、美凪の3人のヒロインのシナリオがあるけど、それぞれのシナリオの主要キャラは、そのシナリオのみにしか役割が無く、他のシナリオには関係性が無い。例えば観鈴シナリオの主要キャラ・観鈴、晴子は佳乃、美凪のシナリオへの関係性は無い。
「CLANNAD」では複数のシナリオで一定の役割を果たしている登場人物が多い。親友の春原陽平が代表的だけど、ヒロインキャラも、そのヒロインのシナリオ以外で一定の役割を果たしていることが多い。
- 同じ結末に進む場合でも、進め方によって展開がいろいろ異なってくる。例えば渚シナリオではバスケットボールの試合をやることになるけど、誰をメンバーにするか、展開を選ぶことができる。
- 100箇所にセーブ可能。既読スキップ、バックログ確認の他、直前の選択肢までゲームを戻すこともできる。
尚、出番もそれなりにあるのに、顔グラフィックが無い人達が多いのは相変わらず。それとヒロインの母親で異様に若く見える人が居るのも相変わらずです(笑)。
ネタバレ有り感想
管理者:中霧里五
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