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4.RVR−68 ドルドレイ

〜RNAが裏ルートで入手したHBV−10−Bドルカスを元にして、第二プラント「トランスヴァール」(以下TV−02)がその近代改修機RVR−62ドルカスを経て開発した第二世代VR。圧倒的な対弾性と強力無比のVアーマー、そして超高速ドリル特攻を得意とする重装甲VRの傑作である。その装甲とVアーマーは五百メートル以上波離れた位置から繰り出されるあらゆる通常兵器を無効化してしまう。また、もう一つの特徴であるドリル特攻は全VR中、最高加速度を誇り、その最大速度はアファームドの近接攻撃時の突進を上回る。

〜外見こそ大きく異なるものの、基本的な設計思想はドルカスを継承している。第一世代VRとしてはテムジンと並んで他に類を見ない高い完成度を誇るドルカスは、当初、その一部を近代改修することで充分な戦力になると考えられ、実際にTAIの戦いでは相応の戦果を挙げた。しかし、DNAが第二世代VRを配置し始めるとさすがに基本スペックにおいて格差が明確になってきた。そこでTV−02はドルカスを元に新型機の開発に着手、短期間で完成、量産にこぎつけた。

〜本来、重戦闘VRというよりも、高汎用性VRとして開発されたドルカスは、様々な装備を換装することであらゆる戦況に対処することが出来る余地をその基本性能に有していた。RVRアファームドシリーズを開発したTV−02はそのノウハウを活かし、当初ドルドレイにも様々な装備を用意し、換装することが出来るように設計した。

〜しかし、そもそもドルドレイはRNAにおけるVR運用戦術の中で特定の役割のみを担う機体として位置付けられていたため(味方部隊の盾となって敵部隊に主力部隊を接近させること)、結果的に様々な試験の末、右腕にクローアーム、左腕にドリルを装備するタイプが最終量産型として確立され、モジュール形式の採用は見送られた。

〜ジェノサイダー部隊が搭乗している機体は、各々装備が異なるが、これはドルドレイの装備を決定するべく選考された最終候補の五機種である。戦闘の結果、ミラン・カヤーノの搭乗する標準型(最有力候補)が一番優秀な結果を挙げたので、装備はクローアームとドリルに決定したのだった。

〜その他のジェノサイダー部隊の専用機となった装備は以下の通りである。

・フラック専用ドルドレイ

 右腕:ロケットランチャーユニット

 左腕:ロングランス

カルロス専用ドルドレイ

 右腕:ファランクスユニット(ドルカスのものを改修)

 左腕:ハンマー(ドルカスのものを改修)

・ジャッカル専用ドルドレイ

 右腕:伸縮ドリル

 左腕:ショットドリル

・サキュバス専用ドルドレイ

 右腕:クラッシャーアーム

 左腕:オオバサミ

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