NintendoDSのニ画面、タッチスクリーン、マイク機能を活かしたミニゲーム集。
平凡な主人公が、魅力的な彼女に一目惚れし、彼女の気をひくためにパフォーマンスをしたり、彼女のピンチを解決したり。街の中でいきなり暴れ牛が100匹突撃してきたり、ライバルの魔の手から逃れるために何故か無人島に行ったり、ヘリコプターにさらわれた彼女を一輪車で追いかけたり、つっこみどころ豊かな展開になっている。
一見バカゲー風。インパクトのあるタイトル、ぶっ飛んだ展開、変な音楽etc。ただしバカゲーはバカゲーでも同じセガ製のスペースチャンネルのようにファッショナブルなセンスのあるバカゲー。
シルエットで構成されたキャラクター、黄色系のカラーをベースにした背景も、良く見るとお洒落な雰囲気。シーン間のデモ、ミニゲーム前のデモは、止め絵が中心の動きの少ないものだけど、しかしNintendoDSの二画面を効果的に使った演出がされており、効果音もタイミングよく鳴るので、見ていて楽しい。セリフのようなものはほとんど無いけど、絵だけでどんな展開なのか分かる作りになっている。
ミニゲーム集ではあるけれども、アクションゲームと言った方がいいかもしれない。難易度がミニゲーム集にしては高い。ソニックチームのゲームらしい難易度。簡単なゲームもあるし、大部分は2、3回やってコツがある程度つかめばクリアできるけど、クリアするにはタッチペンの微妙な操作、素早い操作が要求される。激しい操作を要求されるのもあるので、タッチスクリーンを保護するフィルターを貼った方がいい。
特に終盤はムズい。ボス三連戦(三つ目のボスで死んだらまた一つ目のボスからやり直し)をようやくクリアしたら、「ラストバトル」という一瞬のミスさえも許されないハードなものが始まり、それをようやくクリアしてやっと終わりだ!と思ったら、次は「ファイナルバトル」なるものが始まって・・・。
初めはクリア不可能としか思えないものを、何回も挑戦してコツをつかんで、ようやっとクリアできた、達成感を感じた、という意味ではセガらしいゲームではあるけれども。
メインとなる「ストーリー」モードでは、ストーリー?に従ってミニゲームをこなしていくけど、既にクリアした部分のシナリオを再度遊ぶことも可能。クリアしたミニゲームは「メモリーズ」モードで自由に選んで遊ぶことができる(ただし残機数はゼロ)。
「ストーリー」モードをエンディングまでクリアすると、サウンドモードも追加され、「ストーリー」モードにも難易度HARDが追加される。