Z.O.E.

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ANUBIS ZONE OF THE ENDERS
 (アヌビス・ゾーン・オブ・エンダーズ)

内容

 3Dロボットアクション。「Z.O.E(ZONE OF THE ENDERS)」の続編。基本的なシステム、操作性は前作とほぼ同じで、360度の空間を動き回る。前作のムービーは人物もCG風だったけど、「ANUBIS」はアニメ風になっている。前作に比べて、1つ1つのミッションの特徴がはっきりしており、派手なステージが多い。演出もカッコいいものが多く、次々と爽快に敵を倒していける。
 尚、後に若干の追加要素を含んだ廉価版「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS SPECIAL EDITION」が発売された。

感想

1日で終わるようなボリュームなのは前作と同じだけど、前作が中ボス戦以外のミッションが単調なのが多く、お使い的ゲーム的なのが多かったのに比べ、「ANUBIS」は1つ1つのミッションにある程度の特徴があり、単調という気はしなかった。
通常攻撃の他、サブウエポンを使用できる。前作にもサブウエポンはあったけど、正直あまり使用しなかったと思う。しかし「ANUBIS」では、特定のミッションで「このサブウエポンを使用すると格段に有利になる」「このサブウエポンを使用するのが前提」といったことが多く、サブウエポンの使用頻度は高かった。
「ANUBIS」で追加されたサブウエポンに派手なもの多い。一番インパクトがデカいのはベクターキャノンで、コイツはチャージ時間がメチャ長いので使用する場面は限られてるけど、撃つときの演出がカッコいい。ロックオンした敵に瞬間移動するゼロシフトを使いながらザコ敵を次々と攻撃するのもカッコいい。ゼロシフトを入手した次のミッションは正に「ゼロシフトを使ってザコを倒せ」というミッションだった。
敵や物を掴むことができる。前作にも「掴む」という操作はあったけど、敵を掴んだ後に投げることができるだけで、使用する機会はあまりなかった。しかし「ANUBIS」では掴んだ後に出来る操作が増え、使用する機会が増えた。掴んだものを盾にしてガードすることができ、それを利用しないと倒すことができないボスもいた。動けない味方を掴んで特定の場所まで運ぶミッションもあった。
派手なステージが多い。トンネル内で走行中の戦闘車両を高速移動しながら攻撃するステージ、デカいシャフトが出たり引っ込んだりしている中を闘っていくステージ、強力な主砲を持つ戦艦を空中戦で倒すステージなど。雪山のステージでホーミングレーザーを撃つと、雪山の一部が崩れたり、要塞都市では建造物をおもいっきり破壊できたり、演出も派手だった。
前作では、なるべく建物を壊さないように闘う、人がいる所を避けて闘う、といったミッションが多く、個人的にはそれが気に入らなかった。しかし「ANUBIS」では「建造物を破壊しないよう〜」「味方が破壊されないよう〜」といったミッションは2つしかない。その2つのミッションも、決して「つまらない」ミッションではなかった。特に「荒野乱戦」はスペクタクル映画のような戦場の中を駆けめぐるような感覚だった。
前作ではクリア後にVSモードが出現したけど、「ANUBIS」でも同様のモードが出現する。それに加え、エクストラミッションがクリア後に出現し、ゲーム中のボス戦をやったり、攻撃方法が限定された中でザコ敵を殲滅するミッションをクリアしたり、無限にザコが出現するステージでエネルギーが0になるまでに戦闘したり、いろいろ遊べる。スコアもセーブされる。
クリア後のデータをロードして2週目を始めると、サブウエポンを全て所持した状態でスタートできる。通常のジェフティの他、強力な性能の機体を選択することもできる。
「ANUBIS」は前作より2年後の物語であり、主人公は前作とは異なるものの、ストーリーは前作からつながっている。前作のメインキャラのうち、レオ、バイオラ、エレナは「ANUBIS」でも登場する。しかし前作をやってないと理解不能ということはない。「PREVIOU STORY」のモードで前作のストーリーのダイジェストムービー(約8分)を見ることができ、おそらくこのムービーで前作のストーリーの90%が理解可能と思われる。
前作の主人公・レオはリアルロボットアニメの主人公の典型という意味で面白かったけど、「ANUBIS」の主人公・ディンゴは前作とは逆の人物、「過去に傷を持ち、酸いも甘いも噛み分けた大人」の人物で面白かった。ボイスも「レイズナー」のエイジ役の井上和彦だし(「Zガンダム」のジェリド役の井上和彦とは言わない・・・)。
前作と同じく、難易度は4段階。EASYならボス戦以外で苦労することはないと思う。回復アイテムの出現数が多く、ダメージを回復させやすい。
前作でも戦闘中に登場人物のボイスが出て、臨場感が生まれてたけど、「ANUBIS」でもそれは同じ。特に集団で敵を突破するミッション「荒野乱戦」では「援護を!早く!早く!」「誰か!早く来てくれ!」などの声が飛び交い、雰囲気が出ていた。ミッション中のエイダのメッセージ「敵機撃破」「EPR反応消失」などの音声が出た後にL3かR3を押すことによって、ディンゴが「ジェフティのスピードをなめるな」「高機動戦闘で勝てると思うな」などのリアクションを出す。通常の戦闘中だけでなく、ベクターキャノンを撃つ時、まだジェフティに乗っていない時にもL3かR3を押すことによってリアクションが発生する。

 


管理者:中霧里五
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