I/O アイオー
内容
ノベルアドベンチャー。
企画原案が田中ロミオ氏(CROSS†CHANNELのシナリオライター)。企画原案・シナリオ・監督が中澤工氏(Ever17の監督)。
2032年の架空の未来が舞台。ネットワークが発達し、ネットワーク技術が生活の全てに関わる世界。ネットワーク上の世界(サイバースペース)は現実同様(もしくは現実以上)のリアルを感じさせることもある。シナリオ上でもオンラインRPGの世界が重要な役割を果たす。
主人公の異なる4つのシナリオ(ルート)をクリアしていく形式。
○
- 先を読みたいと思わせるシナリオだった。
序盤から謎と伏線とおぼしきものがこまめに出てくる展開。前半は主人公の異なる4つのシナリオを攻略していくことになるけど、1つのシナリオだけでは分からなかった部分が他のシナリオを攻略していくことで少しずつ分かっていく。
- システムが親切。
- デフラグマップというシステムが便利。どのあたりまで進んだか、そのルートで未だ読んでない部分があるか、現在のフラグの状態では進めない場面があるか、確認可能。
- 既読メッセージをスキップ可能。強制的にメッセージをスキップさせることも可能。オートで読み進めることも可能。
- バックログ閲覧可能。バックログで選択したメッセージ上で○ボタンを押すと音声再生。△ボタンを押すとそこから再開。
- エクストラというモードからゲーム中に出てきたCG、BGM、キーワードを見る(聴く)ことができる。
- エクストラからプレイ履歴を確認できる。
エンディング等の各種到達要素について現在のクリア状態をパーセント表示で確認できる他、到達したエンディングのリストを確認できる。
- エクストラのプレイ履歴からシーン毎のメッセージの既読・未読の割合をパーセンテージ表示で確認できる。その場面で未だ未読のメッセージがあるか確認可能。
- ショートカットというものがあり、指定したルートの途中から、もしくはエンディング直前からゲームを開始できる。
- 100箇所までセーブが可能。
- 通常のセーブの他、記録速度は速いけど電源を切る前にシステムセーブを行う必要のあるクイックセーブが可能。
- ボリュームがでかい。主人公の異なる4つのシナリオをクリアしていくことになるが、全て攻略してもまだ先がある。むしろそこから後半に突入。クリアするのに40時間以上かかった。
- ゲーム中に出てくる特殊な用語(キーワード)については解説を読むことが可能。
「I/O」独自の設定についての解説も多いが、コンピュータ用語、ネット用語、オンラインRPG用語、哲学用語、SF用語、神話用語などについての解説も多い。これらのキーワードの中にも「I/O」のシナリオに関わってくるものが多く、「I/O」の重要な要素の1つになってしまっている。
「スラング」の解説に本来の意味の他に「サーバを鯖、プロクシを串、幼稚な人間を厨房と称するのも、一種のスラングである。」という文章が出てきたり、「ハンドル」の解説に自動車のハンドルの他に「ネット上で名乗る偽名。年齢や性別まで詐称する者も居る。」と出てくるのはご愛嬌。
×
- 後半のシナリオは少し分かりにくい。哲学みたいなものが出てきたり、量子論がどうたらとか。
- 終盤あたりはまとめ方が強引に感じる部分もある。設定上の都合で何でも有りになったというか、難解な用語と特殊な世界で煙に巻かれたというか。
- ラスボスクラスの重要なキャラなのに顔グラフィックが無いケースがある。
管理者:中霧里五
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