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3.MBV−04−10/80 10/80(テン・エイティ)

〜テムジンの簡易量産型として、第三プラント「ムーニー・バレ−」が第八プラント「フレッシュ・リフォー」の技術提供を受けて完成させた機体。安定した戦闘力と、優れた整備性、量産性は、戦力不足を懸念されはじめたベルグドルに代わり、主力機として配備された。ビームガン「CGS」を装備し、汎用性に優れ、どんな戦場にも適応できる。しかし、RVR−アファームドシリーズに対して有効な戦力とはなり得ず、徐々に前線から姿を消していった。ボックシリーズが本格的に配備されてからは各機能が改良されたカスタム機が補給部隊の護衛や拠点防御など、補助的な戦力として活躍した。

〜第二世代の機体には遠く及ばないものの、その性能は決して低くない。実際、エースパイロットの搭乗したテン・エイティが複数のアファームドを撃破した記録も残っており、戦闘のやり方次第では充分な戦力となり得る。また、OSを最新のものに換装し、各部の細かい改良を施した後期型「10/80スペシャル」はオラトリオ・タングラムにて、コストに見合った結果を残した。

 

4.XBV−MV/03−A 10/80A(アドヴァンスド)

〜テン・エイティを完成させたムーニー・バレ−の第三開発部が、TAIでの戦闘データをもとに開発した第二世代VRで、テン・エイティの後継機種である。小説オリジナル機体。初めてDNAの前に姿をあらわした最新機「アファームド」の性能はムーニー・バレーにとって脅威であった。そこで、回収したアファームドをベースに各種改良を加えたものが、このテン・エイティAである。

〜後継機種といっても、ほとんどはアファームドのスケルトンにムーニー・バレーで開発された最新の火器管制システムを搭載し、テン・エイティの装甲を被せただけのものである。だが、その恩恵は大きく、グリスボックに使用されている高性能FCSは機体の狙撃能力を飛躍的に高めた。武装はヘビーランチャー、パワーボム、ビームソード。

〜火力を引き上げた大型ビームランチャー「ヘビーランチャー」は、Vアーマー機能を備えた第二世代VRに対抗するため、弾かれにくい武器になっている。一見、一本の太いビームが発射されているように見えるが、細いビームが無数の束となって発射される構造になっている。物質が衝突した時に、その一点にVコンバーターのエネルギーを集中させることで攻撃を弾くVアーマーの性質の裏をかいたものである。ただし、まだ開発から時間がたっていない技術であることに加え、小型のジェネレーターを搭載しているため、大型の発射装置になってしまった。

〜性能も生産性もそこそこ高いテン・エイティAだが、すでにムーニー・バレーはボックシリーズの正式採用を内内定していたため、この機体が量産されることはなかった。

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