浄火の紋章

 ファントム オブ インフェルノ吸血鬼ヴェドゴニア鬼哭街などのニトロプラスのスタッフの虚淵玄氏、中央東口氏による同人ゲーム。選択肢の無い一本道ストーリーのビジュアルノベルで1時間程度で終了。映画「リベリオン」のアナザーストーリーで、時間軸で言うと「リベリオン」本編より前の時間の物語になる。
  映画「リベリオン」は近未来を舞台にしたアクション映画。映画の中でのセリフの一例→「敵対者が幾何学的配置であるならばその動きを予見できる。最も効果的な攻撃位置に立て。最大のダメージを最大の人数に。一方 自分は予測可能な敵の狙いを外して立て。」

 「リベリオン」のことを知らなくても全く問題無し。実際僕は「リベリオン」を見たことがなかった。「リベリオン」は「感情の抑制された近未来」という多少特殊な世界観だけど「浄火の紋章」ではそのあたりの詳しい説明が序盤に入る。それに「浄火の紋章」はあくまで「リベリオン」の世界観を借りただけのストーリーで、一本のストーリーとして完結している。主人公・ベルナード、相棒・ティレリなどの重要な登場人物は「浄火の紋章」オリジナルのキャラ。「リベリオン」本編との関連で言えば、本編の主人公・ブレストンが出てくる場面が少しあるだけ、本編の登場人物のパートリッジ、ユルゲンが名前だけ出てくるだけ。
 戦闘シーンの描写が多く、主人公はメチャ強い・・・要するに「ファントム」「ヴェドゴニア」「鬼哭街」と同じ。ニトロプラス好きの僕としては期待通り。シナリオは特に伏線とかあるわけじゃないけど、主人公・ベルナードの心理描写とかは細かかった。50人以上を2人で倒してしまう超人的なヤツラとか、その超人的な力を持つ者同士の戦闘とか、そういった見所もあった。少なくとも「映画の「リベリオン」を観たくなる」程度の面白さはあった(残念ながら「浄火の紋章」をやった直後の時は映画は公開終了、DVDが発売されるのも先だったけど)。
 尚、クリアすると画像閲覧のモードが追加されるけど、その画面の空白部分をクリックすると、「あとがき」と「少女クラリック」の絵を見ることがでる。「浄火の紋章」は女性キャラが皆無という「ある意味珍しい」ゲームだけど、やはり製作者もそこらへんのことは感じてたんでしょうかね。

 映画の「リベリオン」を観たところ、まぁつっこみたいところも多少はあるし、B級ぽいところもあるし、結末も少し安易な気もするけど、しかし戦闘シーンの描写は観てて面白かった。迫力とかスピードとかといったものではなく、娯楽性にあふれてて、絶対あり得ない展開もあるけど(そこらへんを含めて)「面白い」と感じてしまえたり。DVDの映像特典には戦闘シーンのみの映像(全部で9分程度)とかあるし。

管理者:中霧里五
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