ゼノサーガシリーズ
エピソードT「力への意思」
エピソードU「善悪の彼岸」
エピソードV「ツァラトゥストラはかく語りき」
ゼノサーガ フリークス

ゼノサーガ エピソードT 力への意思

内容

 SFロールプレイングゲーム。遙かな未来、宇宙が人類の生活の場になっている時代が舞台。アンドロイドやサイボーグ、人工生命体など「普通の人間」と少し違う登場人物が多い。主人公のシオンも「眼鏡かけた女性」というなかなかインパクトのある外見のキャラ。「眼鏡」「ロリ」「綾波系」などの女性キャラ、精神的にイッチャッた敵キャラ、エヴァ並に謎めいた用語・事項の続出など、いろいろな意味で「狙っている」としか思えないところが多い。

感想 (○×型)

ムービーシーンが多い(フルボイス)。長い時は「ボス戦クリア→長いムービー→セーブ画面→長いムービー→本編再開」というようにセーブ画面を挟むこともある。ただしムービーはSTARTと△ボタンでスキップできるので「うっとうしい」ということはない。戦闘シーン中、一部の必殺技はムービーが流れるけど、これもSTARTボタンでスキップできる。
ムービーシーンはフルボイス。字幕もちゃんと出るので、セリフが聞き取りにくくて話がよく分からない、ということも無い。
ストーリー主導型のRPGではあるものの、ストーリーに全く関係しないやりこみ要素が多い。隠しアイテム、自由度の高い能力強化、ミニゲームなど。
序盤からの目的地である「第2ミルチア」にようやく辿り着いたところで「ゼノサーガ エピソードT」のストーリーもEND。しかしクリアするのに40時間程度かかり、ボリュームは決して少なくない。・・・僕はどちらかと言うと手軽なRPGをやりたいと思って手を出したのですが、見事に当てが外れました。「シャイニングフォース3」もそうだったけど、連作物はむしろボリュームは多いのが定石なのかもしれない。
謎になっている事項、専門用語、「ゼノサーガー」用語など難しい用語が多い。メニュー画面からデータベースの項目で登場人物の解説の他、それら難解用語の解説を確認できる。中には備考的な解説がされてるものもあり、例えば「小惑星のプロレマ」の項目には地名としての解説の他に「プロレマ ユング心理学、及びグノーシス主義に同様の言葉、概念がある。現時点でも明言は避けるが、それらをひもとくのもまた一興。ゼノサーガの先々の展開、また内在する種のテーマが見えてくるかもしれない」という解説が出てる。
「崩壊間近の要塞からの脱出」「ハイパースペース内の戦闘」など、メカが出てくるムービーにカッコいいのが多かった。
人型戦闘兵器「A.G.W.S.」、コロニー「クーカイ・ファウンデーション」などSF世界観にマッチしたものが登場する。人工生命体「レアリエン」の差別問題などのようなものもストーリーに関わってくる。
戦闘シーンが凝っている。行動する順番をある程度操作できる「ブースト」を上手く使ったり、クリティカル率や獲得ポイントアップにつながる「イベントスロット」を上手く利用したり、場合によってはロボットの「A.G.W.S.」に乗って闘ったり、属性を考えた攻撃をしたり、次の行動順番を考慮した行動をしたり、いろいろ考えて行動する必要がある。
戦闘シーンに入る前も凝っている。ダンジョンを徘徊する敵に接触すると戦闘シーンになるけど、敵の近くにあるトラップを上手く利用することで、戦闘を有利に進めたり、回避できたりする。必殺技、エーテル(魔法)のカスタマイズ、スキルの組み合わせで戦闘の難易度も大きく変わる。
ハードディスク対応になっており、ハードディスクがあれば読み込み時間が速くなるらしい。・・・僕はハードディスクを持ってないので関係ないですが。ハードディスク無しでプレイしても「ロード時間が長い」とは感じなかったけどね(速いとも感じなかったけど)。

× 謎が全然明かされていない。謎は続編のエピソードUで明かされるのだろうけど、もう少し謎が明かされても良かったような気がする。ストーリー上の核となる「14年前のミルチア紛争」に関してはっきりとしていないのに、終盤で「ミルチア紛争」のキーとなる存在だった「ネピリムの歌声」やら「天の車」が出てきてしまったので、「伏線もなく唐突にワケわからん巨大なモノが出現した」という感じがした。「ネピリムの歌声」や「天の車」を印象づけるイベントがあった後に御登場すべきだったと思う。
× モモの隠し必殺技、蛇使いメール、など攻略本が無いと分からないものがあった。

やりこみ要素


管理者:中霧里五
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