銃声とダイヤモンド
内容
サスペンスアドベンチャー。
主人公の鬼塚はフリーの交渉人。警視庁が実験的に設立した特殊捜査班のゼロ課に属する。ゼロ課は人質の解放を最重要項目とし、誘拐や立てこもり事件において鬼塚は犯人と交渉して人質を解放する。
交渉の場面はリアルタイムに進み、犯人のセリフの最中に選択肢が表示される。そのまま何もしないと選択肢が消えたり、別の選択肢が出現することもある。行動を間違えて交渉が失敗してしまうとゲームオーバー。
感
「かまいたちの夜」「街」の麻野一哉氏が演出・監修。同じPSPのアドベンチャーの「アナタヲユルサナイ」も麻野一哉氏が関わっているゲームだが、シナリオやキャラクターは「銃声とダイヤモンド」の方がいい。精神的に成熟した大人のキャラが多く、シナリオのテンポもいい。
ムービーが無く、ボイスも無いが気にならない。ただし交渉の場面のクリア方法が分かりにくく面倒なのは気になった。
○
- 交渉の場面のBGMがかっこいい。バイオリンの音色で流れるタンゴ調のメロディーが場面を盛り上げる。
- シナリオがいい。
- 各エピソードの事件の全容が明らかになるあたりの展開が面白い。
- 主人公の鬼塚を初めとしてプロフェッショナルな人が多い。皆がそれぞれの役割を果たして連携して事件を解決していく。
- 精神的に成熟した大人のキャラが多い。鬼塚もそれなりに大人だが、指揮官の片桐は更に成熟した理想的な上司。
- インターフェイスが快適
- エピソード4をクリアすると、クリア済のエピソード、チャプターにジャンプできるようになる。
ルート分岐に関わる交渉の場面にジャンプすることも可能。
- Rボタンで既読スキップ、Lボタンでバックログ表示ができる。
- □ボタンで事件の関係図を見ることができる。登場人物のプロフィールを確認できる。
- ゲームオーバーになっても直ぐにリトライできる。
- セリフ表示や画面演出が工夫されている。
- セリフは発言したキャラクターのそばに表示される。複数の発言が同時に表示されることも。
- セリフに合わせて表示速度や字の大きさが変わる。セリフに込められた感情が心情表現無しに伝わる。
- 静止画中心だけど、画面が分割されたり、顔がアップになったり、メリハリがきいている。
×
- 交渉の場面が面倒。
- どの選択肢が正解なのか分かりにくい。選択した後にそれが正解なのかそうでないのかハッキリしないことも多い。
- プロファイルによって多少のヒントが出るが、最終章のエピソード6ではそれすらも出ない。
- システム上、メッセージをスキップできない。くり返し挑戦する時にキツい。
メッセージ表示速度を調節できるような機能があれば良かった。
- シナリオ自体は良かったけど、僕的にはラスボスとの戦いがあまり盛り上がらなかった。
元々そういう形に設定されているんだろうけど、溝口や暮林の方がカリスマがあった。
- バットエンドが多い。全部で77個。
どのエンドもあっさり(凝っていてもしょうがないが)。
バットエンドを含む全てのエンドを見るとおまけ要素がオープンになるけど、攻略サイトを見ながら遊んでも全てのエンドを見るのは面倒くさかった。
管理者:中霧里五
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