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雨格子の館
奈落の城 

ミッシングパーツ ザ・探偵ストーリーズ

内容

 コマンド選択式のミステリーアドベンチャー。主人公の真神恭介は鳴海探偵事務所の探偵見習いでかなりのお人好し。
 ドリキャス生産停止後2002年1月に発売され、しかも「3」までのシリーズ物として発売する予定として出された。16作発売予定のシェンムーは「2」以降出ないし、全24作発売予定だったエルドラドゲートも全7作に縮めて発売された(それでも完結させたのは偉いですが)というご時世だったものの2002年10月には「2」、2003年7月に「3」がちゃんと発売された。「1」は発売日から半年後に買ったのだけど、期待に反して意外に面白く、こいつを平日の月曜からプレイし始めたばかりにその週の平均睡眠時間は1日3時間。「2」は発売日に購入。「2」も期待以上に面白くてやっぱり「3」も発売日購入。

感想

 基本的にトリックよりもストーリー展開に重きが置かれた構成だと思う。思いもつかないトリックによって殺人が行われたり、アリバイ工作がされたり、そのトリックを優れた推理力を持つ主人公が暴いたり・・・ということはあまりない。推理する場面も「直感」のようなものより「論理」「筋道」に基づいているようだった。大筋のストーリーは基本的に一本道だけど、途中で選択肢を選ぶ場面があり、探偵として正しい選択肢を選んでるかどうかで、クリア後に表示されるランクに影響が出たりする。

関係者から聞き込みをして情報を聞き出したり、聞き出した情報を基に証言の気になる部分について裏付け調査をしたり、その過程で判明した新たな手がかりに関して調査をしたり・・・といった展開でストーリー展開は論理的。優れた直感で謎を解く名探偵が嫌いなわけじゃないけど、しかしこういう探偵もいいと思う。
ストーリー構成が計算された上で考えられている、そんな感じがした。初めは単に事件状況を把握するぐらいだけど、調査によって意外な事実、新しい事実が少しずつ判明していき、最後の方で判明した何でもない事実から矢継ぎ早に謎が解明されて犯人に辿り着く展開で、序盤の「特に気にも止めない何でもない事実」が後で重要な意味を持つことになったり、「特に重要性のなさそうだった事実」が伏線になっていたりして、結末間近のストーリー展開はかなり盛り上がった。特に1話「壊れたオルゴール」の結末付近。
登場人物がなかなか味のある面子で、軽妙な掛け合いが面白かった。キャラの個性が強烈、というより登場人物同士の関係が上手く配置されているので個性がひきたっている感じがした。例えば、余計な苦労をしょいこむことになることが多い恭介の上司(雇い主)に、真面目な性格が災いして子供っぽい態度が出る成美京香、酒乱の月島成美といったトラブルメーカー?が配置されている。その他、諏訪弁護士とその秘書の梨沙、氷室刑事とその部下の森川刑事の関係もお互いの個性がそれぞれが引き立っている感じで、漫才のような掛け合いが多かった。
次に何をすべきか、何を調査すべきかが恭介のセリフでちゃんと出てくることもあり、プレイ中につまる、展開が進まなくてイライラする、ということはあまりなかった。
読み飛ばしたメッセージをある程度さかのぼって読むことが可能。

管理者:中霧里五
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