ミッシングパーツ
ミッシングパーツ2
ミッシングパーツ3
 
雨格子の館
奈落の城 

雨格子の館 一柳和、1度目の受難

内容

 推理アドベンチャー。「ミッシングパーツ」「久遠の絆」「風雨来記」のFOGが関わっている。シナリオも「ミッシングパーツ」と同じ人(西ノ宮勇希氏)。
 土砂崩れで孤立してしまった洋館で殺人事件が発生する。犯人のヒント(見立て)から次のターゲットを推理して殺人を防ぎつつ、犯人の意図や動機を調べて犯人が誰かを推理する。
 プレイヤー自身が犯人を推理するシステムになっていて、プレイヤーが選択した行動によって各種の事実が明らかになり、フラグも立っていく。行動回数に制限があり、会話で聞ける項目が多数あり、1回目でクリアすることはほぼ不可能。メモをとることが必須。
 尚、発売時のタイトルは「雨格子の館」だったけど、後で発売された廉価版では続編が発売されたせいか「雨格子の館 一柳和、1度目の受難」になっている。

感想

 シナリオが「ミッシングパーツ」と同じ人。個人的には「ミッシングパーツ」の方が好き。
 
 「ミッシングパーツ」と比べて推理の要素が強い。その一方、舞台が館内部や庭に限定されていることもあり、「ミッシングパーツ」に比べてストーリーのスケールは小さく、犯人のカリスマ性も高くない。自由度が高く、行動によって展開が変わる分、ストーリーそのものや伏線の使われ方は「ミッシングパーツ」の方が良かった。
 「ミッシングパーツ」は6話構成なので当然と言えば当然だけど、キャラ立ちは「ミッシングパーツ」の方が上。とは言え、「雨格子の館」の登場人物の個性が薄いわけではなく、ボケとツッコミの関係になっているヤツラもいるし、中でも斑井というオッサンには笑わせてもらった。小心者で自信家で肥満体型だけど自己陶酔ぶりと勘違いぶりが見事。
 既読スキップやバックログ閲覧などの基本的な部分は完備しているものの、1回目でクリアするのがほぼ無理で複数回のプレイが前提なのに、毎回書斎の本棚から特定の本を調べる必要があったり、聞き取り調査を行うのに1つか2つしか聞くことができなかったり(場所を移動してからもう一度話を聞くことはできる)、正直面倒に感じる部分がある。このあたりは続編の「奈落の城」では幾分緩和された。
 
  条件を満たすと「魔法の杖」という短編小説を読むことができる。更に条件を満たすと、短いオマケシナリオを見ることができる。本編では活躍機会があまり無かった斑目のオッサンが活躍?するギャグシナリオ。


管理者:中霧里五
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