押忍！闘え！応援団

内容

　応援団がJ-POPSの音楽に合わせて応援を行うリズムアクション。
　音楽に合わせてタッチスクリーンにマーカーが表示される。表示されたマーカーをタイミングよくタッチしたりスライドする。タイミングが合わないと気合ゲージが減り、ゲージがゼロになるとGAMEOVER。

感想

　一見バカゲー風。学ラン着た応援団が主人公という時点で既にアレだけど、困っている人、例えば三浪の浪人生の家に突然出現して応援する、という実にナイスな設定。
　しかしゲーム自体は「太鼓の達人」や「ドンキーコンガ」のように気軽に楽しめるものというより、ステージをクリアするために練習が必要になる覚えゲー的なバランスになっている。最初の方は簡単だけど、難易度が低い「気軽に応援」モードでも最終面はかなり難しかったし、難易度が高い「果敢に応援」も後半のステージは難しい。ちょっと油断しただけであっという間に気合ゲージが減ってGAMEOVERになり、1ステージをクリアするのに何十回コンティニューすることもあった。しかしそれでもやり続けた。GAMEOVERになっても「次こそは！」と再挑戦し続けた。・・・何十回くりかえしてやっとクリアした途端に電池切れでNintendoDSの電源がOFFになった時は少しへこんだけど。

• 1ステージごとにストーリーのようなものが毎回あり、ストーリーが展開する漫画調のデモが上画面に表示される。
• 音楽とストーリーがマッチしてるステージが多い。その曲の為に作られたコミカル調ビデオクリップが流れているよう。
  ステージごとにタイトルがあり、タイトルはストーリーを表したものになっている。
  モーニング娘の「恋のダンスサイト」のステージのタイトルは「シンデレラ宣言！ジュニアは振り向くか！？」。
  YELLOW MONKEYの「太陽が燃えている」のステージのタイトルは「立ち上がれ、我らのサラリーMAN」。
  矢井田瞳の「Over The Distance」のステージのタイトルは「魂を込めよ！愛の奇跡をあの人に」。
  山本リンダの「狙いうち」のステージのタイトルは「取り戻せ！ミラクル・ビューティー」。
• 表示されたものをタイミングよくタッチするだけなら、普通のリズムアクションが単にタッチペン操作に変わっただけだけど、動くボールに合わせてタッチスクリーンの上をなぞっていくという要素があり、それが一種のアクセントになっている。
• 笛の音や「押忍！！」「行くぜェ！」の掛け声も音楽に自然にとけこんでいる。矢井田瞳の「Over The Distance」のようなバラード曲のステージでは掛け声は出ず、効果音も曲調に合ったものになっている。
• 携帯ゲーム機のゲームだけど、音楽はボーカルもちゃんと聞こえる。
• 山本リンダの「狙いうち」、ブルーハーツの「リンダリンダ」、ウルフルズの「ガッツだぜ！！」のような懐かしい曲もある。
• ステージクリア後、リプレイを見ることができる。実際にゲームをやってる時は忙しくてタッチスクリーンの画面しか見えてないこともあるけど、リプレイでじっくり上画面のデモを鑑賞することもできる。
• 1曲につき、大体3個所くらい上画面のデモのみの時がある。この時はタッチスクリーンにマーカーが表示されず、休むことができる。このゲームは操作がかなり忙しいので、要所要所で休むことができる方がバランス的にいい。
• 一度クリアしたステージは自由に再挑戦可能。

　以下は逆に不満に感じたこと。

• あいかわらず任天堂製のNintendoDSゲームはタッチペンの呪縛があるようで、あらゆる操作をタッチペンでやらせようとする（方向ボタンは使えない）。もともとタッチペン使用が前提のゲームだから、モード選択やステージ選択などはタッチペンで行うので問題は無いと思うけど、MAPが表示されている画面で、MAPを上下左右に移動するのをタッチペンでやらせるのはどうか。MAP移動の操作は方向ボタンの方が自然。
• ゲーム中のタッチペンでの操作は「マーカーをタッチする」「ボールの動きに合わせてなぞる」の他、「とにかく素早く連続で円形移動」というものがある。パッドの操作で言えば「とにかくボタン連射」のようなもので、正直、この要素は無い方が良かった。疲れるし、タッチスクリーンに傷が付きやすい。

収録曲

　最終ステージの曲はネタバレになるので、字を背景と同じ色にしています。