メタルギアソリッド
メタルギアソリッド2
メタルギアソリッド3
メタルギアソリッド4
 
ザ・ドキュメント・オブ・メタルギアソリッド2
 
メタルギア ゴーストバベル

メタルギアドリッド3 スネークイーター
 (METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER)

内容

 「特殊工作員となり潜入任務を遂行する」「敵になるべく見つからないように行動する」といった点が特徴のアクションアドベンチャー。
 MSX、ファミコンで発売された「メタルギア1」、MSXで発売された「メタルギア2」、PSで発売された「メタルギアソリッド」、ゲームボーイで発売された「メタルギア ゴーストバベル」、PS2で発売された「メタルギアソリッド2」に続くメタルギアシリーズ第6作目。基本的なシステムは「メタルギアソリッド」とほぼ同じ。
 過去のシリーズをやってないと話が全然理解できない、ということはないけど、しかしエンディングあたりでは、これまでのシリーズをやってないと何のことかよく分からない単語が連発される。「愛国者」とか「恐るべき子供達」とか「ビッグボス」とか。

舞台、人物

 シリーズの中では舞台となる年代が一番昔で、米ソが対立していた冷戦時代(1964年)のソ連が舞台。
 「3」の主人公のコードネームはSNAKEで、ゲーム中もスネークと呼ばれる。年代から考えても分かる通り、コードネームが同じなだけで、これまでのシリーズの主人公のスネークとは別人物だけど、顔や言動などは過去のシリーズのスネークとほぼ同じ。声優も同じ人(大塚明夫)。自分の内面に容易に近づかせない孤高の性格だけど、笑いをとってしまう言動も多い。あまりにベタなセリフ「ああ、5年と72日18時間ぶりだ」に笑った。
 「メタルギアソリッド」「メタルギアソリッド2」に登場したリボルバーオセロットは「3」でも登場する。「3」は「1」より40年ほど前なので、オセロットはまだ青年。ギャグキャラではないはずだけど、「俺のリロードはレボリューションだ!」のセリフに脱力してしまった。
 尚、これまでのシリーズのスネークと、「メタルギア2」「メタルギアソリッド」「ゴーストバベル」に登場したキャンベル大佐はおまけゲームの「猿蛇合戦」に登場する(ギャグキャラとして・・・)。

感想 (○×型)

これまでのシリーズ同様、無線を使って主人公をサポートするスタッフ達に話を聞くことができる。先に進むためのヒント、ボスを倒すためのヒントとなるセリフを聞くことができる。
無線でのセリフは、攻略に関係のあるセリフの他、キャラの意外な一面が分かるセリフ、笑えるセリフなど、攻略に関係のないものも多い。セリフの数は多め。
これまでのシリーズ同様、何かしらの仕掛けがあるステージが多い。先に進むのが「作業」にはならない。
これまでのシリーズ同様、ボス戦が面白い。単に指先のテクニックだけで倒すのではなく、アイテムを上手く利用したり、狙う場所を考えたり。
これまでのシリーズ同様、武器のほとんどは弾数制限があるのだけど、特定のステージでは「弾数を気にしないでとにかく撃ちまくれ」になっている。ステージに配置されている銃座で△ボタンを押すと、ダメージを受けない限り、銃座で機関砲を無制限に撃てる(ハインドも撃墜できる)。サイドカーに乗るステージでは、アクション映画そのまんまの展開。個人的には一番好きな場面。
「メタルギアソリッド2」同様、ゲーム開始時に難易度選択ができる。VERY EASYモードでは単に敵が弱くなる、アイテムが出やすくなるだけではなく、強力無比のEZ GUNを最初から使用できる。EZ GUNは麻酔銃&弾数無制限&装備時にスタミナ回復&装備時に敵に見つかりにくくなる。

フードキャプチャーという要素が加わった。時間が経つとスタミナゲージが減るのだけど、スタミナゲージの回復には食糧が必要。食糧は、ステージ中の動物や植物を銃で撃つことにより入手できる。やることが増えたけど、しかし「面倒くさい」「作業的」という感じはあまりしなかった。

  • 無線で食糧(動物、植物)のことを聞くことができる。セリフのバリエーションが多い。中には笑える内容もある。
  • 食糧(動物・植物)の種類は豊富。場所によって入手できるものも違う。
  • 食糧(動物・植物)は単に食べるだけではなく、敵に毒物を食わせたり、敵にゲテモノを投げたり、いろいろな用途に使える。
これまでのシリーズと違い、LIFEゲージは自動的に回復する。ダメージを受けても、敵のいない場所で休めば回復できる。「3」ではスタミナゲージというものが増えたけど、LIFEゲージが今回は自動回復するので、「2つゲージがあってややこしい」とは思わなかった。
カモフラージュという要素が加わった。ユニフォーム、フェイスペイントを変えることができ、場所に合ったユニフォームやフェイスペイントにすると、敵から見つかりにくくなる。オーソドックスな迷彩服の他、変装用のユニフォーム、果てはゾンビやオヤマ、カブキのフェイスペイントのようなフザけたものもある。
「メタルギアソリッド」「メタルギアソリッド2」に比べるとボリュームは大きい。本編が約20時間ほど。
建物内の屋内のステージもあるけど、これまでのシリーズに比べると、ジャングルや山岳、沼地など屋外のステージが多い。「3」ではフードキャプチャーの要素があるので、屋外のステージとうまくマッチしてる。「3」では草むらをほふく前進した時も主観視点に変化し、草むらの中を動く感覚になっている。
SCEの「サルゲッチュ」のヒポサルが登場する「猿蛇合戦」というおまけゲームがある。スネークがヒポサルを捕まえる内容で全5ステージ。
クリア時のセーブデータをロードすると2周目が始まる。1周目で手に入れたカモフラージュを最初から所持している他、1周目でカメラを手に入れていればそれも所持している。弾数無制限の突撃銃・パトリオットも所持している。
「メタルギアソリッド1」「メタルギアソリッド2」と同様、くだらない隠し要素がある。
アクション風味の強いムービーが多い。華麗な銃さばき、トリッキーな挌闘、破壊etc。

× 無線画面の相手呼び出し時のロード時間が長い。無線の画面は頻繁に使用するので、イライラする。
× 普通に本編を進めて入手できるカモフラージュの他、予約特典のディスクを使用することでしか手に入らないカモフラージュ、「メタルギアソリッド3」のサウンドトラックを使用することでしか手に入らないカモフラージュがある。一企業として営利を追求するのは当然と言えば当然だけど、ここまであからさまなのはどうかと。
× ネットからダウンロードして手に入るカモフラージュがある。PS2をネットにつないでいない僕にとっては迷惑な仕様。ネットにつなげなくても、全部使えるようにしとけ。どうせ海外版焼き直し(「メタルギアソリッドインテグラル」や「メタルギアソリッド2サブスタンス」と同様のもの)がいずれ発売されるのでしょうが、こちらはきっと全てのカモフラージュが入るんでしょ。
× これまでのメタルギアシリーズと違い、レーダーが無い。レーダーが無くなったことで、主観視点に切り替えて周りを見渡しながら移動する必要が生じるのだけど、できれば主観視点のまま移動もできるようにしてほしかった。移動して主観視点切替、移動して主観視点切替、の繰り返しは少し面倒。
× シナリオ自体はまとまっていたけど、「1」「2」に比べると敵キャラのインパクトが小さくなったような。ザ・ボスやヴォルギンなどのメインの敵キャラは目立ってたけど、「1」のニンジャやリキッド・スネーク、「2」のヴァンプなどの方がインパクトがでかかったような。特にコブラ部隊の面々がひどい。いずれも一癖ある個性的なヤツラなのに、「登場→ボス戦突入→撃破後すぐに自爆」であっという間に消えてしまう。「1」のレイブンや「2」のファットマンのように、ストーリー上で伏線になるようなセリフを言うことも無い。

 


管理者:中霧里五
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