手塚漫画のキャラが多数登場する横スクロールアクション。主人公は鉄腕アトム、黒幕は「三つ目がとおる」の写楽。製作は「ガンスターヒーローズ」「ダイナマイトヘッディー」などの名作アクションを製作したトレジャー。
○ | 難易度などのバランスが絶妙。簡単というわけではなく、難易度を「かんたん」にしても、序盤の面でGAMEOVERになってしまうこともある。しかしあきらめなければクリアできる難易度。1回目では歯が立たなくても、何回かやればコツをつかめる。 |
○ | トレジャーらしく、画面を覆いつくすデカキャラが多数登場する。 |
○ | コンティニューに制限が無く、ボス戦でGAMEOVERになった時もボス戦からの再開になる(ステージ最初からの再開にはならない)。 |
○ | Aボタンのジャンプ、Bボタンのパンチの他、ダッシュ、ジェット、キック、ビームなどの操作があるけど、いずれも「方向ボタン2回押し」「ジャンプ中にジャンプ」「下押しながらB」「上押しながらB」の簡単な操作。EXダッシュ、マシンガン、アームキャノンなどの必殺技があるけど、いずれも「ABボタン同時押し」「Lボタン」「Rボタン」の簡単な操作。 |
○ | ロボットアニメの詰め合わせの「スパロボ」、横山光輝漫画のキャラ総出演の「ジャイアンロドボ(アニメ版)」のように、「鉄腕アトム」は手塚漫画のキャラがそれぞれの垣根を越えて多数出演。半分程度のキャラは単に登場してるだけだけど、しかしもう半分はそれぞれの個性が出るような場面がストーリー上に用意されている。敵として登場する写楽、アトラス、青騎士、ブルートウはいずれもカッコいい。単に手塚漫画のキャラが多数登場してるだけのストーリーにはなっていない。 |
○ | 通常なら「アクションゲームにストーリーはいらねぇ!」と言うところだけど、「鉄腕アトム」に関しては例外。ゲーム性の上でもストーリーがあることを活かした作りになっている。「鉄腕アトム」は1回クリアしただけでは終わらず、2周目以降が存在するけど、1周目では分からなかったことが2周目をやることによって分かる仕組みになっている。特定の条件を満たすことによって展開が進み、最終面に突入する。 |
○ | 「鉄腕アトム」のテーマがはっきりと表現されたストーリーになっている。エンディングテロップ後の天馬博士のセリフは「手塚漫画」「鉄腕アトム」のテーマと言えるものがにじみでていた。 |
○ | SAVE機能がある。オートセーブになっており、次回のプレイ時は中断した場所の近くから再開できる。1回クリアすると2周目からはステージセレクト可能になる(クリアした面のみ)。 |
○ | オプションでキャラクター名鑑が見られる。キャラの説明の他、豆知識的なことも見られる。「リボンの騎士」のように原作と設定が違うものに関してはその旨が記述されている。 |
○ | オプションのイベントテストで一度見たイベントシーンを見ることができる。クリア後、サウンドテストが出現する。 |
○ | ラスボスを倒した時の音楽が名作「ガンスターヒーローズ」の音楽だった。「ガンスターヒーローズ」をやりまくった僕にとっては涙が出るほど懐かしい。 |
× | ボス戦でボスのライフゲージが表示されない。ボスはかなり硬いので、あとどれくらいダメージを与えれば倒せるか分かるように表示してほしかった。 |
有名どころでは「鉄腕アトム」「三つ目がとおる」「ワンダー3」「リボンの騎士」「マグマ大使」「火の鳥」「ブラックジャック」の主人公達は登場する。
多少マイナーな漫画でも「ユニコ」「ドン・ドラキュラ」「七色いんこ」「バンパイヤ」「ビッグX」「プライム・ローズ」「魔神ガロン」は登場する。原作漫画が無く、アニメONLYのものでも「ジェッターマルス」「フウムーン(来るべき世界)」「海底超特急マリン・エクスプレス」などが出てきた。
数々の手塚作品に登場したひげおやじ、ランプ、ハムエッグ、ロック、ケンイチ、丸首ブーンもゲーム中に登場する。
尚、有名どころでも「海のトリトン」「どろろ」「ふしぎなメルモ」 「ブッダ」「アドルフの告ぐ」「陽だまりの樹」「きりひと讃歌」は登場しない。「ジャングル大帝レオ」は2面のボスの一形態としてライオンが出てくるくらい。