ダイナマイトヘッディー

内容

　「ガンスターヒーローズ」と同じくトレジャー製のメガドラ横スクロールアクションの名作。 人形だけの世界が舞台で、ぬいぐるみのようなキャラが多い。主人公ヘッディーは首が外れかかってる人形で、外れかかっている自分の首を飛ばして敵を攻撃する。
　トレジャーお得意の巨大キャラ、多関節キャラ、滑らかなスクロール、ユニークな敵の攻撃パターン、凝ったステージ構成、といったところはあいかわらず。

感想

　 「ガンスターヒーローズ」が弾をバンバン撃つ形式だったのに比べると、「ダイナマイトヘッディー」の攻撃手段の射程は短い。矢継ぎ早に出てくる敵を打ち倒すよりも、少しずつ出てくる敵を1つ1つ倒していくようなタイプ。「ガンスターヒーローズ」は「スピード」「爽快感」といったものも重視された作りだったけど、「ダイナマイトヘッディー」は「演出」「ステージ構成」の方により重きが置かれているようだった。

　ステージ構成が独特で、アイディアを詰め込めるだけ詰め込んだ感じ。上下が逆にリバースするステージやら３Ｄ的な演出がされてるステージやら。敵の攻撃パターンも非常にユニークで、見てて笑えるのも多かった。
　劇を模したステージ構成や演出になっており、これがもう職人芸としか言いようがないほどの凝りようになってる。

• スポートライトを浴びて登場する敵。
• 背景で絨毯を敷いたり、壁や大道具を運んでいる雑用係。
• 背景がいきなり浮世絵に変わるステージ。
• オーケストラの演奏をバックにしたステージ。
• フランス人形やあやつり人形や馬の人形など人形を模した独特のキャラ。

　などの洒落た演出が目白押しで、「とにかく先を見たい」気にさせてくれた。
　「ダイナマイトヘッディー」の難易度がめちゃくちゃ高いけど、それでも結局クリアしたのはこのゲームが面白かったから。
　終盤の難易度はめちゃくちゃ高いし、難易度設定がそもそもないし、コンティニュー制限が存在するし、パターンがわからないと倒しにくいボスが多いし、しかもボスの耐久力は高いし（ボス戦の際、弱点が表示されるのが唯一の救い）、終盤あたりのボスはマジで倒すのに苦労したし、指が痛くなったけど、それでもクリアしました。