イブ・ニュージェネレーション(EVE newgeneration)
内容
主人公が異なる2つのシナリオを切り替えながらストーリーを進めていく(マルチサイトシステムと言うらしい)。2つのシナリオは時間軸、舞台が共通で、同じ事件を異なる視点から見ることも。
「イブ」シリーズ5作目(リメイク、移植はカウントしない)。
脚本は「Ever17」の打越鋼太郎氏。
○
- 序盤を超えたあたりから、謎が解き明かされたり、伏線が解決したり、ストーリーがこまめに急展開してくる。
- 序盤中盤のなんでもないと思われたことが、終盤になって伏線として活きてくることが多い。
- マルチサイトを上手く利用したストーリー展開になっている。マルチサイトを利用したひっかけも使われている。
- コマンド総当りに近い部分もあるけど、「イブ・ゼロ」に比べれば大幅に改善されている。移動できる場所が限定されていたり、「別の場所に行こう」「〜に行きましょう」といった文章が出たり、シナリオを切り替える必要がある場合はそれが分かるような表示がされたり、フラグ立てに四苦八苦することがないよう配慮されている。
- これまでのシリーズを知らなくてもプレイに支障はほとんど無い。「バーストエラー」をプレイしている人がニヤリとなるような文章が多少ある程度(「2階というと、奴のことを思い出すな……。東海道……だったっけ……?」「俺はすでにクローンに関する基本的な知識は身につけていた。昔かかわった事件に、クローンが関係していたからだ。」etc)。「フェイタル・アトラクション」は未プレイなので分からないけど、「ロストワン」「ゼロ」に関する文章は皆無。
- 「17歳以上対象」のCEROレーティングになっているけど、「イブ・ゼロ」に比べればそれほどグロくはない。
×
- 「Ever17」もそうだったけど、終盤あたりの展開は多少バタバタして分かり難いというか、「その設定はちょっと無理がありそうな…」「そういう行動をする必然性に欠けるような…」と感じる部分が多少ある。
キャラクター
「ロストワン」以外のシリーズ作と同様、「ニュージェネレーション」の主人公も天城小次郎、法条まりなの2人。基本的には有能なハズで、実際機転を利かせた行動も多いけど、時にはプロらしからぬミスをしたり、結果的に敵の意図にハマる行動をしてしまったり、どちらかというと彼らが物語を引っ張るのではなく、物語の思うままに動かされた気もした。
逆に「ニュージェネレーション」オリジナルキャラの方が物語を主導していく役割に近い。「ニュージェレション」のストーリーは小太郎、まりなの物語ではなく、オリジナルキャラのミカエル、エフィ、乃依、アルトの物語と言えるかもしれない。個人的にはオッサンキャラのミカエルが一番かっこよかった。
イブシリーズレギュラーキャラの桂木弥生(小次郎の元恋人)、甲野三郎(まりなの上司)も引き続き登場。出番は少ないものの氷室恭子(小次郎の部下)も登場。柴田茜(ジャーナリスト)、桐野杏子(「ロストワン」の主人公)、松乃広美(司書)、香川美純(甲野の不倫相手)、プリシア(女王)は登場せず。
管理者:中霧里五
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