「金田一少年の事件簿」のゲームだけど、プレイヤーが操る主人公は金田一少年ではなく、主人公は完全犯罪を企む復讐鬼であり、金田一の目を掻い潜って復讐のターゲットを殺すことが目的。しかし正直言ってPTAの人が見たら怒りだすような感じがする。そのためかパッケージや説明書にはわざわざ「この作品は犯罪を助長するゲームではなく、「金田一少年の事件簿」の世界を舞台に推理トリックを楽しむゲームです」と書かれてる。
ゲーム中では「どんなトリックを使ってターゲットを殺害するか」という場面が中心であり、「推理トリックを楽しむゲーム」という感じがした。逆にドラマ的なものは抑え目になっている気がした。
ただし最後にはどんでん返しが用意されていた。主人公=犯罪者というシナリオだけど、結末は納得のできるラストだと思う。
ゲームをプレイしていて、しょっちゅうバットエンドになるのには閉口した。単にバットエンドになる直前の選択肢を間違ったことでゲームオーバーになるのなら、その直前からやり直せばいいのだけど、だいぶ前に選択した行動がもとでバットエンドになることも多い。説明書にも「セーブデータひとつだけでは行き詰まることもあります」、「3つまでセーブできますから、これらをすべて使用し、場面ごとにセーブするようにしましょう」とわざわざ書かれている。まあ目的が「完全犯罪」という「本来ならやっちゃいけないこと」なので、簡単にすんなりクリアできるのもそれはそれで問題だと思うけど。それに、バットエンドになり続けても、結局は最後までやり続けてしまうほど熱中できたからねぇ。