逆転裁判シリーズのスピンオフ「逆転検事」の続編。
前作の事件が「2」のストーリーにからむことは無いが、前作の一条美雲、狼士龍、馬堂刑事は引き続き登場する。逆転裁判の糸鋸刑事、狩魔冥、矢張政志も引き続き登場する。「逆転裁判」「逆転裁判2」のキャラの何人かが登場する。
システムは前作とほぼ同じ。ロジックチェスという会話の要素が加わったくらい。
前作から大きな変化は無いが、前作より面白い。
前作同様、対決パートの音楽が展開によって変わり、相手を追い詰めていく時のBGMが燃える。
前作よりもストーリー展開がまとまっている。
どちらも第1話〜第5話で構成されていてエピソードごとに事件は異なるが、バラバラの事件にはつながりがあって最終話でそれが結実していく。そのあたりの展開が「2」の方が上手い。単に5つの事件がつながっているだけではなく、伏線となるものが早めに張られていたり、前の事件に関連することが節々で話題になったり、バラバラだったピースが少しずつ埋まっていく感覚がより強く感じられる。
逆転裁判シリーズの脇役キャラも再登場しているが、「逆転裁判2」からの再登場が多いのも個人的には嬉しい。登場人物のアクの強さという点では「逆転裁判2」がシリーズで一番。逆転裁判の名物キャラ…オバちゃんこと大場カオルは今回は登場しないけど、虎狼死家左々右エ門、ミリカ、山野星雄といった面々がその穴を見事に埋めている。ストーリー的にも重要な役回りを果たしているキャラもいる。
「逆転検事2」で新たに登場した水鏡裁判官、信楽弁護士、一柳検事もいい。言動に個性があるだけではなく、ストーリー上でもそれぞれの役割を果たしている。逆転裁判シリーズに続編が出るのなら、水鏡が裁判官を担当する法廷も出してほしい。