無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
内容
「オリジナルジェレーション」のDNAを受け継いだRPG。
異世界「エンドレス・フロンティア」が舞台。ロボットや戦艦が発達した「ロストエレンシア」、東洋ファンタジーの「神楽天原」、妖精や獣人の住まう「エルフェテイル」、悪魔やモンスターが住まう「フォルミッドヘイム」などの異なる世界が「クロスゲート」と呼ばれる門によって繋がって互いに行き来できる。
味方パーティーはニヒルな三枚目のハーケン・ブロウニング、アンドロイドで毒舌家のアシェン・ブレイデル、神楽天原の姫の楠舞神夜、神夜のお目付け役で舞姫の錫華姫、唯一の常識人(ツッコミ役)の有栖零児、零児の相棒で765歳の仙狐の小牟、未来世界の戦闘型アンドロイドのKOS-MOS。
開発はモノリスソフトで、同じくモノリスソフト開発の「ゼノサーガ」「ナムコ×カプコン」のキャラがゲスト出演している(「ゼノサーガ」のKOS-MOS、T-elos、「ナムコ×カプコン」の有栖零児、小牟、沙夜、毒牛頭、毒馬頭)。
感
「オリジナルジェネレーション」と関わりのあるゲームではあるものの、ストーリーや世界観は独立しており、特に知らなくても問題は無い。しかし結論としては「OG」を遊んだ人の方が楽しめる。
- 「OGS」「OG外伝」にあった伏線(「W07」「W00」云々)が回収される。
- 「OG」と関連のあるキャラが登場する。主人公のハーケン・ブロウニングは「OG」のエクセレンと姓が同じで、アンドロイドのアシェン・ブレイデルは「OG」のラミアの姉に当たる。
- OGのキャラのセリフのパロディも多い(「立ち塞がるなら斬り散らすのみです! 撃ち貫かせはしませんから!」「分の悪い賭けは好きじゃない。頭数は少しでも多い方が、勝率は上がる。」etc)。
- 「OG」のロボットの同型機?が登場。ゲシュペンスト、アルトアイゼン・ナハト、ヴァイスリッター・アーベントetc。
前触れもなくボス戦に突入することがあるものの、それ以外については快適に遊ぶことができる。ストーリーよりもキャラクターの会話の方を重視した作りで、ある意味「OG」らしく、更に言うと「ナムコ×カプコン」らしい作り。
尚、「無限のフロンティア」の予約特典としてドラマCDが付いてきたが、この手のものとしては個人的にはかなり満足。「OGS」の「OG2」パートの序盤のシャドウミラーのエピソードをドラマCDにしたもので、ストーリー自体は8割方ゲームそのままでそれほど目新しくは無いのだけど、ゲームでは明確に描かれなかったアクセルVSベーオウルフ(ソウルゲインVSゲシュペンストMk-V)の戦闘が入っているので燃える。
○
- 快適に遊べる。
- エンカウント戦闘から100%逃走することができる。
- レベルアップ時にHP、SPが全回復。
- キャラクターが個性的。
- キャラクター同士の会話が軽妙。
- キャラに対する呼び名が豊富。そのままの名前よりもあだ名や身体的特徴を表した呼び名を使われる方が多いような気がする。
「無限のフロンティア」には姫と呼ばれる2人のキャラが登場するが、片方は「汚乳」「デカメロン」「ホルスタイン姫」「肉のカリスマ」「毒乳」などの呼び名で呼ばれ、もう片方は「デカ腹姫」「ツノうなぎダンサー」「うなぎプリンセス」「洗濯板の小娘」「ずり落ち姫」「へそプリンセス」などの呼び名で呼ばれる。
傑作だったのはKOS-MOSに「邪神」。「ゼノサーガEP2」のプレミアムボックス同梱のフィギュアの出来の酷さにネットで「邪神モッコス」とか呼ばれたのが元ネタ。
- 「ナムコ×カプコン」でも零児、小牟はちゃんとキャラが立っていたけど、「無限のフロンティア」の零児、小牟も多方面(ギャグ、パロディ、シリアス)に大活躍。
パッケージ裏には「スーパーロボット大戦OGのDNAを受け継ぎ 今、RPGの新たな歴史を切り開く!!」とあるけど、「OG」に加えて「ナムコ×カプコン」のDNAも立派に受け継いでいる。
- 戦闘シーンがいい。
- 必殺技や特殊ワザを出した時はカットイン演出が入る。ボス敵もそれぞれに専用のカットイン演出がある。
- 味方キャラもボス敵もボイス付き。
- 技をタイミング良く繋いでコンボを狙ったり、アクション性が高い。
- 「ナムコ×カプコン」の戦闘シーンに似ているが、「ナムコ×カプコン」より簡単。「ナムコ×カプコン」が十字キーの上下左右をタイミングを計って操作するのに対し、「無限のフロンティア」は技の順番を設定する必要があるけどボタン1つをタイミング良く押すだけ。
- BGMがいい。
- OGのBGMのリメイク曲が使用されている。「ASH TO ASH」「TIME TO COME」「鋼鉄の孤狼」「白銀の堕天使」「DARK KNIGHT」「招かれざる異邦人」「極めて近く、限りなく遠い世界に」etc。
- 「ナムコ×カプコン」の「ゆらぎの街のアリス」、「ゼノサーガ」の「TRUE ORDER」も使用されている。個人的には「ナムコ×カプコン」のOPの「すばらしき新世界」があると更に良かったが。
- タイトル曲「無限の”刻”が交わる場所で」もOGらしい曲
- クリア後、アイテムやお金を引き継いで2周目を遊ぶことができる(レベルは引き継がない)。
2周目はBGMを再生できるモードが追加される。
×
- ボスの手前にセーブポイントや回復ポイントが無く、ボスの出現を匂わせるメッセージも無く、準備不足のままボス戦突入というケースが多い。
- 終盤あたりは動き出すけど、中盤の展開はやや単調でストーリーは無きに等しい。
- GBAスロットに「スーパーロボット大戦OG1」「スーパーロボット大戦OG2」「スーパーロボット大戦A」を入れてゲームを始めると強力なアイテムが手に入る(中盤あたりまで実用に耐えるレベル)。イベントの追加や変更が行われるような凶悪な仕様ではないけど、過去作を持っていると云々というのは持っていない人からすれば不愉快(僕は「OG2」「A」を持っているけど)。
管理者:中霧里五
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