第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
内容
スーパーロボット大戦シリーズ。
「スーパーロボット大戦α」「スーパーロボット大戦α外伝」「第2次スーパーロボット大戦α」に続くαシリーズ完結作。
システムは「第2次スーパーロボット大戦α」とほぼ同じで、何機かで小隊を組んで出撃するシステムを踏襲。
○
- 原作を活かしつつ、しかし原作にこだわらず、原作ではあまりにもトンがった展開になったものは、分かりやすい爽やかな展開に上手くアレンジする、正にスパロボらしい展開だった。原作では最後がアレだったエヴァンゲリオンも、第3次では原作の最後を上手くアレンジしつつ独自の解釈が入った展開だった。人によって拒否反応を感じる展開もあるかもしれないけど、「新スーパー」のように「原作」に対する愛が感じられないアレンジは無かったと思う。
- 異なる作品のキャラが入り乱れる展開だけど、入り乱れることによって不協和音を感じることはあまりなかった。異なる原作のキャラによるセリフが、原作を知っている人がニヤリとするような展開になっていることも多い。
- 今回、SEED以外のガンダムシリーズのストーリーはあまりシナリオには関わってこない(第2次までのストーリーで全て決着が着いてしまった)。しかし他の作品(主にSEED)と絡ませることによって、キャラの影が薄くなるのを防いでいる。原作のセリフをアレンジして上手く使わせている場面も多い。
- 戦闘アニメは相変わらず格好いい。第2次αに登場したものは、第2次αのものと同じアニメもあるけど、止めを刺した場合に専用のアニメが入るようになっているケースもある。αやα外伝には登場したけど、第2次αには出ていないエヴァ、ダンクーガ、マクロスなどの戦闘アニメは新しくなっている。
- 原作の設定を活かした、特徴のあるユニットが多い。原作同様にイデオンゲージによって武装が追加されるイデオン、サウンドフォース隊やマイクが使用できる歌など、戦術的に重要かつ個性的なユニットが多い。
- 難易度は比較的低い。終盤になるとやたらHPが高い敵がワラワラ出てくるステージがあるけど、それまでは苦戦しない。
- クリアした後に2周目を遊ぶ際、1周目で獲得した資金やPPをある程度引き継ぐことのできるので、クリアすればするほどパワーアップした状態でスタートできる。
- 小隊の編成が第二次αの時よりも効率的にできるようになった。
・作成した小隊を保存しておくことができ、後から自由に読み出せる。
・小隊編成の画面で詳細な条件で検索して機体を選択できる。検索条件は作品、コスト〜以下、移動力〜以上、MAP兵器有無、全体攻撃兵器有無、特殊能力、精神コマンド、特殊技能、小隊超能力、など多岐に渡る。
・小隊編成の一覧画面で確認できる項目が増えた。第2次αではコスト、HP、レベル、地形適応だけだったけど、第3次αではそれに加えて移動力、小隊長能力、最大攻撃力、PLA武器攻撃力、精神コマンドなどをL2R2ボタンで切り替えて表示できる。
・僕は使わなかったけど、自動で小隊編成してくれる機能が追加された。
- 本編の他に1話完結のサブシナリオが9つ用意されている。外伝的な話、第2次と第3次の間の話など。
- OPTIONのシナリオチャートで、どのルートのシナリオはクリアしたか確認できる。大体のあらすじも確認できる。
- OPTIONの攻略Q&Aで詳細なヘルプを見ることができる。攻略テクニックのようなアドバイス的内容も多い。
- ステータス画面などでSELECTを押して項目名や特殊能力名を選択することで、その詳細を確認できる。例えばストライクガンダムの特殊能力のPS装甲を選択すれば「ビーム属性以外のダメージを2000軽減する。発動時、ENを10消費する。」といった説明が表示される。
- 機体ごとに戦闘時のBGMを自由に設定できる。
- これまでのαシリーズ同様、戦闘シーンの非表示は可能。それに加えて、戦闘シーン自体を中断したり、戦闘シーンのアニメーションを早送りして表示することも可能。
- これまでのシリーズ同様、特定の組み合わせで合体攻撃が発生する。イベントで合体攻撃が強制的に使用されることが多く、どの組み合わせで発生するか分かりやすい。
- これまでのシリーズ同様、ロボット大図鑑、キャラクター辞典で登場するメカ、キャラクターの情報を見ることができる。第3次αでは用語辞典も追加された。
- 第2次αと同じく、取得したPPで技能を追加したり能力を伸ばすことができる。
×
- 第2次αでも強く感じたことだけど、イベントによる強制出撃がうっとうしい。小隊を編成して使っていたのが、強制出撃した機体は強制的に解除されて、その分をまた編成し直さなくてはいけなくなり、いちいち面倒。
- 第2次αでも強く感じたことだけど、ルート分岐によって戦力が二分されるケースが多いのがうっとうしい。ルート分岐が発生するごとに小隊編成やパーツ装備を初めからやり直すことになるので、毎回手間がかかる。
- これまでのシリーズ同様、敵から攻撃を受けた時、自動的に反撃の武器が選択されるけど、自動選択される武器が微妙なことが多い。敵を撃墜できる攻撃力の武器があるのにギリギリで敵を撃墜できない攻撃力の武器が自動選択されていたり、エネルギー消費ゼロの武器で十分敵を倒せるのにエネルギー消費が高い武器が自動選択されていたり。選択し直せばいいとは言え、ちょっと面倒。昔のシリーズの方がもっと賢かったような気がする。
- 相変わらず攻略本を見ないと入手方法が分からないユニット、キャラが存在する。第〜話で〜を使って〜に止めを指すのが条件というパターンが何個かあるけど、シナリオ上でヒントとなるようなセリフは無い。
- 撃墜数によって入手できるユニットがある。強力なキャラの撃墜数が〜機以上、といったように普通にプレイしててクリアする可能性の高い場合はいいけど、マイナーキャラ4人合計で150機以上だとか、誰と誰の撃墜数の合計の端数が5のことが条件とか、ワケのわからんもの、運次第のものはやめてほしい。
- 最近は総ターン数や熟練度でシナリオ分岐という凶悪な仕様は無かったんだけど、第3次αでは復活。2周目以降のパワーアップした状態ならそれほど難しくはないとは思うけどさぁ。
- 原作と違って無条件で生き残るキャラ、条件次第で生き残るキャラもいるけど、どうあがいても原作通り死亡してしまうパイロットキャラも存在する。
参入作品
αシリーズ通しての連続登場組ではガンダムシリーズ(「0083」「Z」「ZZ」「逆シャア」)、ガンダムW、ダイターン3、マジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッターロボ、コンバトラーV、ボルテスX。
第2次αからの登場では鋼鉄ジーグ、ダイモス、ガイキング、ゴーショーグン、ガオガイガー。
スーパーロボット大戦αからの復活組ではライディーン、ダンクーガ、トップをねらえ!、エヴァンゲリオン、マクロス、マクロスプラス。
第3次αからの新規参入はガンダムSEED、イデオン、マクロス7、バーチャロン、ガオガイガーFINAL。
新規参入のSEED、イデオン、マクロス7、ガイガオガーFINALはやはりシナリオの中心となるし、敵キャラも多数登場する。既に登場済の作品でも、また登場していない敵キャラがある作品はやはり敵キャラが登場する。コンバトラーVの後半の敵(ジャネラ、ダンゲル、ワルキメデス)、ボルテスXの終盤の敵(ズ・ザンバジル)、鋼鉄ジーグの敵(フローラ、竜魔帝王)、ダンクーガの敵(シャピロ、3将軍、ムゲ・ゾルバドス)、ガオガイガーの後半の敵(機界原種)、マクロス7の敵。その他、エヴァンゲリオン、トップをねらえ!もシナリオの中心になっている。Zガンダムのヤザン、グレートマジンガーの暗黒大将軍は引き続き登場。逆に新規参入作品ではバーチャロンはそれほどシナリオには関わらない。
αからの復活組でトップをねらえ!、エヴァンゲリオン、マクロスが入っているのは嬉しいけど、個人的には「ジャイアントロボ」も復活してほしかった。ダンバインやガンダムX、ターンエー、ザブングルあたりはシナリオ上難しいと思うけど。あと「第2次」で登場したクロスボーンガンダムも引き続き登場してほしかった。主人公がクヴォレーの場合、そのものズバリは出てこないものの、少しボカした感じで「海賊をやってた云々」みたいなセリフが出てくるんだけど、どうせなら参入させても良かったんじゃない?。
管理者:中霧里五
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