スーパーロボット大戦W
内容
スーパーロボット大戦シリーズ。
参入作品は「宇宙の騎士テッカマンブレード」「宇宙の騎士テッカマンブレードU」「機動戦艦ナデシコ」「劇場版機動戦艦ナデシコ」「フルメタルパニック!」「フルメタルパニック?ふもっふ」「フルメタル・パニック!
The Second Raid」「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」「新機動戦記ガンダムW
Endless Waltz」「勇者王ガオガイガー」「勇者王ガオガイガーFINAL」「デトネイター・オーガン」「マジンカイザー」「マジンカイザー〜死闘!暗黒大将軍〜」「ゲッターロボG」「真・ゲッターロボ(原作漫画版)」「百獣王ゴライオン」。詳細はこちらを参照。
「W」は全部で55話だが、第一部(1〜27話)、第二部(28〜55話)の二部構成になっている。例えばナデシコは第一部がTV版で第二部が劇場版という具合。第一部、第二部での参戦状況はこちらを参照。
感
操作性その他は前作の「J」よりも更に向上している。難易度も高くない。時間があり余っている身ではないので、快適に遊べて攻略がそれほど難しくないのは大歓迎。
「W」では主人公の家族が重要な存在になっており、主人公機には妹も乗るし、オリジナルの戦艦ユニットには父や姉が乗る。オリジナルキャラに関しては、個人的には「J」の方が好き。ただし方向性を変えたこと自体は悪くないので、次回作も別の方向性が打ち出されたものを期待。
SEEDやテッカマンブレードなど「J」と参戦作品がかぶっているが、こちらの方については逆に「W」の展開の方が好き。個人的に好きな「レイズナー」「ブレンパワード」がいなくなったのが残念だが。「W」は二部構成なのだから、原作自体が二部構成になっている「レイズナー」はぴったりだと思うのだけど。
○
- 参入作品が前作の「J」と被っているのが多いが、ストーリー展開は「J」と明確に違いが出ている。例えばガンダムSEEDは原作通りの展開が「J」では多かったが、「W」では原作と同じイベントでも結果が異なるケースが多い。
- 参入作品が「J」と被っているのが多いが、それぞれの関連作品(「宇宙の騎士テッカマンブレードU」「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」など)が新たに登場し、その関連作品を上手く利用したストーリー展開になっている。
- 「J」と同じく、機体の改造段階、ボーナスポイントで強化したパイロットの能力値上昇分、資金は2周目に引き継ぐ。
- 強化パーツは引き継がれないが、「W」では強化パーツの売却値合計が次周の資金に上乗せされる。
- 「J」と同じく、精神コマンド、特殊技能、特殊能力からパイロット、ユニットを検索できる。
- 「W」では通常の精神コマンド選択画面から他のキャラの支援系精神コマンドを検索することができる。検索結果から選択すると、そのコマンドがかかる。
例えば、ブレードの精神コマンド選択画面から、「補給」を検索し、検索結果からハーリーを選択すると、ハーリーの「補給」がブレードにかかる。
- 「J」と同じく、ステージ中にユニットを交代することができる。
- 「J」では交代して出撃するユニットの気力は初期状態なので、イマイチ使いにくかったけど、「W」ではステージ中に他の味方ユニットが倒した分の気力が上がった状態で出撃できる。
- 「J」と同じく、複数の敵をまとめて攻撃できるコンボ武器がある。
- 「J」のコンボ武器は一列の敵をまとめて攻撃できたが、「W」では隣接していれば一列でなくてもまとめて攻撃できる。
- 「J」と同じく、ボーナスポイントによってパイロットの任意の能力値を上げられる。
- W」ではパイロット養成をMAP上でも行うことができる。そのMAPで新たに参入したキャラもその場でパワーアップできる。
- 2周目以降は強化パーツを購入することができる。
- ルートが分岐する箇所が何箇所かあるけど、ルート分岐に関わる選択はステージ開始前に出てくるので、インターミッションでセーブした後に選択できる。「J」ではステージ終了後にあらわれるので不便だった。
- 携帯ゲーム機ではあるものの、戦闘シーンの演出は凝っている。ハードの性能上、グラフィックの細かさはPS2の第三次αやMXより劣るけど、アニメーション演出やカットイン演出は遜色無い。特定の武器で敵を倒すと専用の演出が入るけど、そのパターンも多い。1話しか登場しない敵ユニットの武器にも専用の演出があるし、2話しか登場しない味方キャラにもカットインがある。
- セーブできる数が多い。全部で36箇所。
- DSの2画面を上手く使っている。MAP画面では上画面に勝利条件やパイロットステータスを表示している。戦闘デモではHPなどのステータス情報を上画面に表示し、下画面の戦闘デモをなるべく大きく表示している。
×
- 「それを言ってはおしまい」という気もするけど、「画面が小さい」「音声が出ない」携帯ゲーム機のNintendoDSではなく、据え置き型のハードで発売してほしかった。
- 据え置き型ハードで発売されているスーパーロボット大戦シリーズに標準搭載されている人物図鑑、ロボット図鑑などが無い。
- 主人公なのに仲間になるのが遅いキャラがいる。キラは41話。プレアが44話。アキトの再合流が53話(55話が最終話)。
- 「J」と異なり、撃墜数が引き継がれない。100機撃墜してダブルエースにしても、次周に引き継がれない。序盤から参入するキャラに比べて、後半に仲間になるキャラはエースにするのが困難であり、結果として使いづらくなっている。撃墜数が引き継がれれば多少は改善されたと思うのだが。
- スキルの「サイズ差無視」がおそらく機能していない。LLサイズの敵に攻撃した時のダメージがスキルの有無に関わらず同じ。このバグが無ければ、SサイズのアーバレストやSSサイズのボン太くんはもっと強かったと思うのだけど。
- 戦艦のサブパイロットが減っている。
- ナデシコはルリだけ(「J」ではルリ、メグミ、ミナト、ジュン)。
- アークエンジェルはノイマンだけ(「J」ではナタル、サイ、ミリアリア、トール、カズイ)。
- エターナルはバルトフェルドだけ(「J」ではバルトフェルド、ダゴスタ)。
劇場版ナデシコのサブパイロットがハーリー1人だけなのでそれに合わせたのかもしれないけど、サブパイロット扱いでなくなったメグミやジュンの存在感が確実に小さくなった。ダゴスタに至っては、他のキャラのセリフに名前だけ出てくるだけ。
- 乗換えができないケースが目立つ。
- ガンダムW系は乗換え不可。αシリーズのようにヒルデがゼロカスタムに乗ってゼロシステムを起動できるのもどうかとは思うけど、実際問題として乗換えができないのでイマイチ使いづらいキャラもいる。パイロット固定の割には合体攻撃が1つも無い。
- ダイテツジンは九十九固定。アルストロメリアは元一郎固定。三郎太やアキトが乗換えできてもいいと思うんだが。
- ブラックセレナはアキト固定。それ自体はいいが、なぜボソンジャンプが無いの?(ダイツジンやアルストロメリアにはある)。逆にボソンジャンプが無いなら乗換え可能であるべきだと思うが。
- アストレイRフレームはロウ専用。アストレイBフレームは劾専用。ハイペリオンはカナード専用。
- これまでのシリーズと同じくフリダームはキラ専用。ジャスティスはアスラン専用。
- Xアストレイはプレア、ムウ専用。ガンバレル使い専用なので妥当か。
- 「J」では戦艦のメインパイロットを交代できたけど、「W」ではできなくなっている。ナデシコやアークエンジェルはともかく、エターナルは交代できた方が良かった。
- 第一部のオーガン、第二部のアキトは長期間NPCとして登場し、こちらでは操作できない(自動で動く)。1周目はともかく、2周目以降はこちらで操作できるようにしてほしかった。2周目以降は改造された値が反映されている為、強力すぎて経験値・資金・撃墜数を泥棒される。それにオーガンもアキトも本格参戦が遅いので、こちらが自由に操作できるステージを増やしてほしかった。
- ゲームボーイアドバンスで発売された「A」「R」「D」「J」では主人公や主人公機を選択できたけど、「W」では主人公や主人公機は固定。シナリオ上の都合もあるので、主人公を選択するシステムに拘る必要は無いと思うけど、主人公機については複数のバリエーションがあっても良かったのでは。
登場作品、Wで初めて登場したキャラ
「フルメタル・パニック! The Second Raid」「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」「宇宙の騎士テッカマンブレードU」「百獣王ゴライオン」はスパロボ初登場。
- 「フルメタル・パニック! The Second Raid」
- クルーゾーが登場。マオ、クルツ、クルーゾーで合体攻撃有り。
- ゲイツ、玉蘭、玉芳が敵パイロットとして登場。
- 「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」
- MSのパイロットとしてロウ、劾、イライジャ、プレア、カナードが登場。
- プロフェッサーがホームのパイロットとして登場。サブパイロットは樹里、リーアム、ジョージ。
- スポット参戦だが、エド(ソードカラミティ)、モーガン(ガンバレルダガー)、ジャン(ジャン専用M1アストレイ)、シホ(シグー・ディープアームズ)、ミハイル(ジン・ハイマニューバ)、ミナ(アストレイGフレーム)が登場。
- ギナ、アッシュ、ソキウス、バルサムが敵パイロットとして登場。
- パイロットではないがロレッタ、風花、リード、ケナフ、蘊・奥が登場。
- ロウにはサブパイロットとして8(ハチ)が付く。
- 「宇宙の騎士テッカマンブレードU」
- イーベル(ユミ)、ベスナー(ナターシャ)、ゾマー(ダービット)、ハヤト、ゴリアテ、アニタ、デッドが登場。
- 如月アキもテッカマンアキとして登場。相棒のベガスUも登場。
- イーベル&ベスナー&ゾマー、ベスナー&ゾマー、ブレード&イーベル、ブレード&アキの組み合わせで合体攻撃有り。
- 「デトネイター・オーガン」
- オーガンは第一部ではイバリューダーのオーガンとして登場。第二部でトモルがリンクした地球製オーガンとして登場し本格参戦する。
- 陽子がバードマン、EDFソリッドアーマーのパイロットとして登場。
- ゾア、ラング、リーブが敵パイロットとして登場。
- パイロットではないが未知、アイザック、久見、ミークが登場。
- 「百獣王ゴライオン」
- ゴライオンのパイロット(黄金、銀、黒鋼、青銅、錫石、ファーラ姫)は当然登場。
- シンクライン、ダイ・バザール、サダックが敵パイロットとして登場。
- パイロットではないがライブル、ヒス、ホネルバが登場。
過去のロボット大戦シリーズに登場済の作品は以下の通り。
- 「宇宙の騎士テッカマンブレード」
- パイロットではないが、バーナードがスパロボ初登場。
- 「機動戦艦ナデシコ」「劇場版機動戦艦ナデシコ」
- 「J」では仲間にならなかった白鳥九十九、月臣元一郎も今回は参戦。
- 「J」ではゴート・ホーリーが未登場だったが今回は登場。
- 「フルメタルパニック!」「フルメタルパニック?ふもっふ」
- TV版のみの登場の赤城(練馬レッドドラゴン)がお笑いキャラ、敵キャラとして登場。
- 「機動戦士ガンダムSEED」
- 「J」ではムウが原作通りに死亡するが、今回はそういうのは無し。
- 条件次第でニコルも参入。
- 「J」と同様、アストレイ3人娘はユニットとしては登場せず、アストレイ・フォーメーションの戦闘デモにのみ登場。尚、アストレイ・フォーメーションはカガリ機だけでなく今回はムウ機でも使用可能。
- 「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」
- 「勇者王ガオガイガー」「勇者王ガオガイガーFINAL」
- 風龍、雷龍がスパロボ初登場。撃龍神、幻竜神、強龍神も登場。
- 炎竜&氷竜、風龍&雷龍、光竜&闇竜、超竜神&撃龍神、幻竜神&強龍神の組み合わせで合体攻撃有り。
- キングジェイダーのサブパイロットとして戒道が参戦。
- ゴルディマーグはユニットとしては登場せず、ゴルディオンハンマーの戦闘デモにのみ登場。
- ギムレットが敵キャラとしてスパロボ初登場。
- 「マジンカイザー」「マジンカイザー〜死闘!暗黒大将軍〜」
- 「ゲッターロボG」「真・ゲッターロボ(原作漫画版)」
- マジンカイザー、グレートマジンガーと合体攻撃有り。
第一部、第二部 それぞれの参戦状況
第一部 |
第二部 |
機動戦艦ナデシコ |
劇場版機動戦艦ナデシコ |
勇者王ガオガイガー |
勇者王ガオガイガーFINAL |
マジンカイザー |
マジンカイザー〜死闘!暗黒大将軍〜 |
宇宙の騎士テッカマンブレード |
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宇宙の騎士テッカマンブレードU |
フルメタルパニック!、フルメタルパニック?ふもっふ |
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フルメタル・パニック! The Second Raid |
百獣王ゴライオン |
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz |
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機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY |
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デトネイター・オーガン |
テッカマンブレードは第一部、第二部通してTの方がメイン。ストーリーのボリュームと人気の差が原因か(笑)。
SEEDは第二部からの登場で参戦のタイミングは主人公にしては遅い。何度かスポットでの登場はあるものの、キラは41話でようやく本格参戦する。フリーダムに乗っての参戦であり、つまり原作の後半に当たる部分からようやく参戦となる。好意的に考えれば前作の「J」ではTV版SEEDがメインだったので、「W」では外伝のASTRAYを優先したとも言える。フリーダムで参入するので、ストライクを改造したけど改造が無駄になったということも無い。
尚、ゲッターは第一部から真・ゲッターで登場するものの、ゲッターの敵キャラ、敵組織は登場せず。「マジンカイザー」の友情出演として考えるべきか?。
管理者:中霧里五
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