スーパーロボット大戦L
内容
スーパーロボット大戦シリーズ。
参入作品は「マクロスF」「鉄のラインバレル」「戦え!!イクサー1」「冒険!イクサー3」「ダンクーガノヴァ」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」「ガンダムSEED DESTINY」「ガイキング」「鋼鉄神ジーグ」「ゴーダンナー」「コンバトラーV」「ボルテスV」「マジンカイザー」「ガンダムW」。
コンバトラー、ボルテス、マジンカイザー、ガンダムWはパイロットと機体が登場するだけで、原作のストーリーは再現されない。ヱヴァンゲリヲン新劇場版は原作自体が完結していないので、「L」でも全容が解明されないまま終了する。原作の第8使徒戦まで(「破」の前半まで)が再現され、シンジ、レイ、アスカがパイロットとして使用できるが、マリの出番はほとんど無い。
感
「スーパーロボット大戦K」で問題の多かったパートナーバトルシステムを引き継いでいるが、「L」ではパートナーバトルシステムを中心にシステムが改善されている。
オリジナル主人公の影は薄く、オリジナル敵勢力との絡みも少ないが、シナリオは「K」よりはいい。
スパロボは少数の機体で攻略できてしまうバランスになっていることが多いが、「L」ではそれは困難。出撃できる機体を全て動かして敵を殲滅していくことを求められるバランス。
○
- 「K」と比べてパートナーバトルシステムが改善した。
2機を一組に編成して運用するシステムだが、「K」では1機編成にした方が使いやすかった、
「L」では逆に2機編成にした方が使いやすいシステムになっている。
- 「K」では援護攻撃のスキルが無いとサブ側が攻撃できなかったが、「L」では不要。
- 「K」では援護攻撃のレベルが低いとサブ側のダメージが減少したが、「L」ではダメージの減少は無し。
- 2機編成の場合に攻撃の対象を選択できるようになった。
- 2機編成の敵の片方を集中攻撃したり、両方を個別に攻撃することもできる。
- 「K」ではメインが地上ユニット、サブが飛行ユニットの場合、サブが強制的に地上に降ろされて地形効果が悪くなったが、「L」ではそれが無くなった。
- パートナーバトルシステムにより、主役ロボ以外も活躍できるバランスになっている。
- 機体ごとにボーナスで能力が上がり、2機編成にすると互いのボーナスの効果が受けられる。
- 強い機体はボーナスがショボく、弱い機体はボーナスが有用である傾向がある。
- ビルトエンジェルやボスボロットなどはボーナスが有用でサブ機体として優秀。
- 攻撃力がイマイチでも移動力のある機体がサブ機体として使いやすい。
- 戦闘シーンの演出が上手い。
- DSのスパロボは携帯機にしては戦闘シーンが頑張っているけど、「L」はそのレベルを超えている。
- 画面は小さいが、カットイン演出が効果的に使われている。主役ロボ以外も凝っている。
- マクロスFのツインバルキュリーマニューバーの戦闘シーンなど、原作を意識した演出が多い。
- 戦闘シーンでAボタンを押すと早送りできる。
- 各作品がクロスオーバーする展開になっている。
- オリジナル主人公が「ラインバレル」の浩一と同級生。「エヴァンゲリオン」のシンジが後輩。
- 「ガンダムW」の五飛が「ラインバレル」の敵組織の加藤機関に所属している。
- 「K」から引き続き出ている作品が多いが、「K」とシナリオがかぶらないようにしている。
- 「K」で使用されなかった原作エピソードを再現している。
- 「K」では静流がゴーダンナーに乗り換えできなかったけど、「L」では期間制限があるものの静流がゴーダンナーに搭乗する。
- 「K」では「ガンダムSEED DESTINY」はキラ側(オーブ側)だったが、「L」ではシン側(ザフト側)。
- 「ガンダムSEED DESTINY」関連は「K」より丁寧。
- 「K」ではSEED関連のストーリーは駆け足で進んだが、「L」では原作序盤から再現している。
- 原作と異なる展開になってるけど、ある意味スパロボらしい展開。「α」や「MX」でアムロが「MSを隠している」発言するようなもの。
- 「K」にあった面倒な要素が無くなった(強化パーツが無くなったのは一概にいいとは言えないが)。
- 信頼補正無くなった。
- 信頼補正により、原作が同じキャラを一緒に出撃させるとメリットがあった。
その反面、出撃メンバーや編成を縛ってしまうことにつながる。
パートナーバトルシステムのことを考えると無くして正解。
- ダブルスロットシステムが無くなった。
- GBAのスパロボを挿した状態で遊ぶと強化パーツなどが獲得できた。
他のソフトを持っているかどうかで変わる要素があること自体あまりいいとは言えない。
ましてやDSi以降のDSではGBAが使用できないので、無くして当たり前。
- 強化パーツが無くなった。
- 機体ボーナスとパートナーバトルシステムにより、強化パーツが無くても機体の弱点を補うことができる。
ルート分岐などで機体が一時離脱する時に強化パーツを変更する手間が無くなった。
- 「A PORTABLE」「K」「NEO」と同様、撃墜されても修理費かからない。
×
- 強制出撃やルート分岐により、パートナーバトルシステムが面倒なものになっている。
- せっかく効果的な組み合わせで編成しても、組み合わせた機体が強制出撃で編成から外れると、その部分の編成を見直す羽目になる。
ルート分岐で部隊が分割された時は全面的に見直す羽目になる。
ほとんどのステージで強制出撃機体がある。ルート分岐の数もそれなり。
- 強制出撃機体は1機編成で出撃することが多いが、「L」は1機編成だと弱体化するので、強制出撃機体が使いにくい。
「K」だと強制出撃機体でもサブ機体を編成することができたが、「L」ではできない。
- 強制出撃機体もサブ機体を編成できるようにする、ルート分岐しても部隊が分割されないようにする(ステージ展開が変わるだけにする)、といった形にして編成が崩れるのは最低限にするべき。
- 強化パーツが無くなったことにより、強化パーツの変更などの手間は無くなったが、その一方で強化パーツがあったスパロボより使いにくくなった機体もある。
- エヴァンゲリオンなど宇宙適応Bの機体は終盤の宇宙ステージでは編成の自由度が無くなる。
宇宙適応をAにするボーナスのある機体と組まさざるを得ない。
- サブ機体を編成できない戦艦は移動力をカバーすることができない。
- 他のスパロボのように改造で地形適応を上げたり、フル改造で移動力を上げられるようにしてほしい。
- 主役級なのに参入が著しく遅いパイロット(機体)がいる。
- 「ガンダムW」はカトル、ゼクス、ノイン以外は遅い。
主人公のヒイロは32話でようやく参入(最終話は41話)。敵だった五飛よりも遅い。
- マジンカイザーの参入は31話(パイロットの甲児は序盤から参入)。
「L」ではマジンカイザーは原作終了後の扱いでストーリーに関わらない。オーバーホールでカイザーが使えないというご都合主義でしかない理由で31話まで引っ張っている。
- 「SEED」のキラの参入は32話。「L」のシナリオがザフト側であり、ザフト側のシン、レイは前半から参入していることを考えると参入が遅いのはある程度しょうがない。
- ラインバレルのように地形適応が陸A空Bで、空を飛べるけど陸地に下ろした方が強い機体がいくつかあるが、そういった機体がサブだと強制的に空に上がってしまい命中率、回避率が下がる。
- 攻略サイトの情報によると、パイロットが使用不能になるバグがある模様。
- イクサーロボ合体状態でゲームオーバーになると、サブパイロットの渚が使用不可能になる。
シナリオ上で再加入するか、ゲームをクリアしないと症状は回復しない。
- ミシェルは29話で敵を8機撃墜することで生還するが、撃墜数が999になると撃墜数がカウントされなくなり、撃墜数が992以上まで上げてしまうと原作通りに死亡するしかなくなってしまう。撃墜数はゲームをクリアしても引き継がれるので、そうなったら永遠に強制死亡。
- 終盤になるとザコ敵でもHPが多い。攻略が面倒になるレベル。
管理者:中霧里五
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